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姉と妹
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「じゃあな…お前も彼女とよろしくやれよ!!」
トモヤは自分の彼女が近くに来ているらしく、一緒にメシを食べに行くと言って帰ってしまった。
「お姉ちゃん…お疲れ様…」
結衣が春奈さんに駆け寄る。
そして春奈さんが僕に歩み寄ってきた。
「宮田さん…
今日は来て頂いてありがとうございます。
そして妹がいつもお世話になっています。」
とお辞儀をされたので僕は戸惑いながら、
「あっ!!いえ、こちらこそ。あの…素晴らしい演奏でした。」
人は頭がパニクっている時はせいぜいこんなもんだろう…
すると…
結衣は動揺している気持ちを隠して…
きっと彼女に出来る精一杯の笑顔を僕に向けてくれた。
「翔くん。今まで黙っていてゴメンなさい。
今日は一緒にお姉ちゃんのライブに来て紹介しようと思っていたの。
その時に翔くんに色々話すつもりでいました。
今日はもう帰らないとダメだから…
明日二人でゆっくり話そう?
お姉ちゃん、じゃあね。」
そういうとバイバイと手を振って彼女は人混みの中、駅の方へ走って行った。
いつも明るい結衣が少し元気が無かったように思えた。
僕よりも年下なのに気を遣わせてしまったことを悔やむとともに他人を労わる彼女のいじらしい気持ちに心を打たれて…
彼女が走り去った後も彼女の姿をしばらく見送っていた。
そんな僕達の姿を側で見ていた春奈さんも少し悲しそうな顔をして、
「宮田さん…私、ちょっと下を片付けてきます。その後、少しお話したいのですが…お時間ありますか?」
今日は本当に色々なことがあった。
色々パニクっている頭を整理するためにも一度春奈さんとじっくりと話した方が良いような気がする。
僕は春奈さんに精一杯の笑顔を見せた。
「分かりました。ここでお待ちしています。」
トモヤは自分の彼女が近くに来ているらしく、一緒にメシを食べに行くと言って帰ってしまった。
「お姉ちゃん…お疲れ様…」
結衣が春奈さんに駆け寄る。
そして春奈さんが僕に歩み寄ってきた。
「宮田さん…
今日は来て頂いてありがとうございます。
そして妹がいつもお世話になっています。」
とお辞儀をされたので僕は戸惑いながら、
「あっ!!いえ、こちらこそ。あの…素晴らしい演奏でした。」
人は頭がパニクっている時はせいぜいこんなもんだろう…
すると…
結衣は動揺している気持ちを隠して…
きっと彼女に出来る精一杯の笑顔を僕に向けてくれた。
「翔くん。今まで黙っていてゴメンなさい。
今日は一緒にお姉ちゃんのライブに来て紹介しようと思っていたの。
その時に翔くんに色々話すつもりでいました。
今日はもう帰らないとダメだから…
明日二人でゆっくり話そう?
お姉ちゃん、じゃあね。」
そういうとバイバイと手を振って彼女は人混みの中、駅の方へ走って行った。
いつも明るい結衣が少し元気が無かったように思えた。
僕よりも年下なのに気を遣わせてしまったことを悔やむとともに他人を労わる彼女のいじらしい気持ちに心を打たれて…
彼女が走り去った後も彼女の姿をしばらく見送っていた。
そんな僕達の姿を側で見ていた春奈さんも少し悲しそうな顔をして、
「宮田さん…私、ちょっと下を片付けてきます。その後、少しお話したいのですが…お時間ありますか?」
今日は本当に色々なことがあった。
色々パニクっている頭を整理するためにも一度春奈さんとじっくりと話した方が良いような気がする。
僕は春奈さんに精一杯の笑顔を見せた。
「分かりました。ここでお待ちしています。」
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