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とにかく
しおりを挟むそんな事…考えてもなかった。
私は…
何としてでも彼に直接お礼を言わなきゃと…
その後は…もう彼とは会う事も…
ズキン!!
何となく胸の奥辺りが苦しくなった。
「わ、私は…」
戸惑ってモゴモゴと口篭っている私にお姉ちゃんは大きなため息を一つ吐いてから…
「分かったよ…結衣。
正直、アンタがどうしてもお礼を言いたいだけならきっと…私も京子ちゃんと同じことを言ってたかもしれない。
でも…これは他人に相談してどうかなるような話じゃない!!
アンタがアンタの力で何とかしないとね。
とにかく…
応援してるから後悔しないように頑張りなよ。」
……結局…肯定してもらったのだろうか……
背中を押してもらったのは間違いないのだけれど…
私は生まれて初めて味わった…あの不思議な胸の痛みをどうしても忘れる事が出来なかった。
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