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正妃視点②
しおりを挟むわたくしとアドフル殿下の婚姻式は
華やかに行われた。
殿下はとても優しく紳士的に対応して
下さったの!
でも……初夜は行われなかった…
この国では王族の閨は、女性は16歳から
との規定があった。
妊娠・出産に耐え得る体に成長するまで
との配慮だとか…
わたくしはまだ15歳
アドフル殿下を早く手に入れたくて
権力やお金をフルに使って正妃の座を
もぎ取ったけれど、年齢だけはどうしようも
ないわ…悔しいけれど
誕生日までは8ヶ月程ある。
でもその前に第二妃があと半年で16歳に
なり、このわたくしを差し置いて先に
殿下に抱かれる事になる!
…許せないわ、絶対!
阻止してやるわ、どんな手を使っても!
殿下のご寵愛をいただくのはわたくしだけ!
殿下のお子を生むのもわたくしだけ!
あんな親の功績のオマケで第二妃になった
女なんて、排除してやる。
殿下からは、第二妃と共に国の力となって
欲しいと言われたけれど……嫌よ!
わたくしが殿下の唯一
殿下の最愛はわたくしだけ
誰からも一番に愛されてきたわ
例外は認めない
わたくしは気に入らなかった
わたくしは気がついてしまった
殿下がいつも、あの女を遠くから
焦がれる様な瞳で見ていた事を
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