24 / 64
【4月9日③】これって、ざまぁって言わない?
しおりを挟む
その後、霜月ちゃんと時雨が彼女達を呼び出したら、在校生のファンと卒業したファンが駆け付けてきてしまい、何事かと先生方も出てくるし、それを聞き付けた事情を知らない生徒がまた更に集まり、結構、ほぼ全校生徒が集まってしまい、事件が知れ渡ってしまった。
仕方がないので当事者と先生方だけ残してその場は解散させたけど。
話し合いは難航した。
証拠がないからと彼女達は犯行を否認したからだ。
しかも、彼女達は自分達の両親に嘘をつき、私が悪いように話していたらしく、呼び出された彼女達の親に私は散々罵られた。
目撃情報だけだと証拠が薄いと追求を一旦は諦めかけた。
だけど、時雨率いるコンピューターを駆使する機電部の部員達が、学校の監視カメラを隅から隅までチェックした結果、一部だが確かに突き飛ばした瞬間の映像が発見された。
顔もバッチリ映っていたし、持っていたノートに名前が書かれていたのと、彼女達が羽織っていたカーディガンが学校指定の物じゃなかった為に、確固たる証拠となった。
それを時雨は昼休みに全クラスのモニターに流した。
顔にはモザイクを入れたけど、ノートの名前が解るように態々画像をアップにして、見た人はすぐに彼女達だと気付く。
秘かに怒りMAXでぶち切れていた時雨は、その映像と共に彼女達を断罪した。
『今、学校内を騒がせている殺人未遂犯の映像がこちら。実行犯2人、共犯者2人の計4人。目撃証言があるにも関わらず証拠がないからと犯行を否認。更に罪を擦り付けようとしているとの事。学校内の監視カメラから解りやすく証拠を提出します≪機電部≫』
校内とは言え電波ジャックはやり過ぎだと詰め寄られた時雨は、しれっと彼女達に向かって言い放った。
「殺人未遂犯には間違いないだろ?ちょっと怪我しただけで済んだのはただの運。下手したら死んでいたかもしれないのに、怪我させておいて反省もしない馬鹿な奴らにはちょうど良い」
好きな相手にそんな事までされてしまった彼女達は意気消沈で泣き崩れたが、時雨は更に追い討ちをかけた。
「泣く前に謝罪も出来ないのか。常識の無い典型的な自己中だな。2度と俺達に近付くな、話しかけるな。もしまた雫に何かあったら次は手加減しないからな」
…これで手加減してたの!?
と、驚いたのは言うまでもない。
時雨は刑事事件にしなかっただけで十分手加減だと後に語った。
ちなみに、霜月ちゃんも同意見だった。
モニター越しとはいえ、全校生徒の前で断罪された彼女達は全校生徒から総スカンを食らい、転校も考えたらしいが、中学3年の三学期の高校受験もほぼ終わった時期の転校はさすがに無理だったらしく、残りの何週間かは不登校状態で在籍していた。
彼女達の親も真相を知ってすぐに謝罪に来たが、全ておじいちゃんおばあちゃんと霜月ちゃんが対応。
彼女達の受けていた高校は、私と時雨が通う高校だった事もあり、例えそこが受かっていたとしてもそこへの進学はしないと、彼女達の親が約束をしてくれた。
そして、彼女達は入ったら卒業するまで外部とは連絡が取れなくなると有名な超厳しい全寮制のお嬢様学校に進学が決まった。
本当に大事件だったのよね…。
私はとんかつを揚げながら当時を思い出していた。
…あれ?
“入ったら卒業するまで外部とは連絡が取れなくなると有名な超厳しい全寮制のお嬢様学校”
菜月が行く予定の学校じゃない?
これって、ざまぁって言わない?
……。
深く考えるのはやめよう。
この世界にはシナリオクラッシュの神様がいるんだもの…。
仕方がないので当事者と先生方だけ残してその場は解散させたけど。
話し合いは難航した。
証拠がないからと彼女達は犯行を否認したからだ。
しかも、彼女達は自分達の両親に嘘をつき、私が悪いように話していたらしく、呼び出された彼女達の親に私は散々罵られた。
目撃情報だけだと証拠が薄いと追求を一旦は諦めかけた。
だけど、時雨率いるコンピューターを駆使する機電部の部員達が、学校の監視カメラを隅から隅までチェックした結果、一部だが確かに突き飛ばした瞬間の映像が発見された。
顔もバッチリ映っていたし、持っていたノートに名前が書かれていたのと、彼女達が羽織っていたカーディガンが学校指定の物じゃなかった為に、確固たる証拠となった。
それを時雨は昼休みに全クラスのモニターに流した。
顔にはモザイクを入れたけど、ノートの名前が解るように態々画像をアップにして、見た人はすぐに彼女達だと気付く。
秘かに怒りMAXでぶち切れていた時雨は、その映像と共に彼女達を断罪した。
『今、学校内を騒がせている殺人未遂犯の映像がこちら。実行犯2人、共犯者2人の計4人。目撃証言があるにも関わらず証拠がないからと犯行を否認。更に罪を擦り付けようとしているとの事。学校内の監視カメラから解りやすく証拠を提出します≪機電部≫』
校内とは言え電波ジャックはやり過ぎだと詰め寄られた時雨は、しれっと彼女達に向かって言い放った。
「殺人未遂犯には間違いないだろ?ちょっと怪我しただけで済んだのはただの運。下手したら死んでいたかもしれないのに、怪我させておいて反省もしない馬鹿な奴らにはちょうど良い」
好きな相手にそんな事までされてしまった彼女達は意気消沈で泣き崩れたが、時雨は更に追い討ちをかけた。
「泣く前に謝罪も出来ないのか。常識の無い典型的な自己中だな。2度と俺達に近付くな、話しかけるな。もしまた雫に何かあったら次は手加減しないからな」
…これで手加減してたの!?
と、驚いたのは言うまでもない。
時雨は刑事事件にしなかっただけで十分手加減だと後に語った。
ちなみに、霜月ちゃんも同意見だった。
モニター越しとはいえ、全校生徒の前で断罪された彼女達は全校生徒から総スカンを食らい、転校も考えたらしいが、中学3年の三学期の高校受験もほぼ終わった時期の転校はさすがに無理だったらしく、残りの何週間かは不登校状態で在籍していた。
彼女達の親も真相を知ってすぐに謝罪に来たが、全ておじいちゃんおばあちゃんと霜月ちゃんが対応。
彼女達の受けていた高校は、私と時雨が通う高校だった事もあり、例えそこが受かっていたとしてもそこへの進学はしないと、彼女達の親が約束をしてくれた。
そして、彼女達は入ったら卒業するまで外部とは連絡が取れなくなると有名な超厳しい全寮制のお嬢様学校に進学が決まった。
本当に大事件だったのよね…。
私はとんかつを揚げながら当時を思い出していた。
…あれ?
“入ったら卒業するまで外部とは連絡が取れなくなると有名な超厳しい全寮制のお嬢様学校”
菜月が行く予定の学校じゃない?
これって、ざまぁって言わない?
……。
深く考えるのはやめよう。
この世界にはシナリオクラッシュの神様がいるんだもの…。
0
お気に入りに追加
14
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる