【俺は期間限定だった幸せを掴み取ったらしい】

≪番外編≫

【DEAREST】

ある日、俺は十夜さんと２人でジュエリーショップに行った。

結婚指輪のつもりでお揃いのプラチナリングを注文したいと言ったら、十夜さんも嬉しそうに頷いてくれた。

２人で考えながら十夜さんがデザインした絵を書いてジュエリーショップに出す。

見た目は邪魔にならない太さのプラチナリングにマカライトという石とダイヤを付けたシンプルな感じのもの。

だだ、裏に極小の宝石を幾つか並べて嵌め込んで欲しい事と、２人のイニシャルも入れて貰いたいと伝えた。

宝石はモデルの先輩に教えて貰ったんだけど、宝石の頭文字を取るとDEAREST(ディアレスト)最愛の人という意味になるんだって。

店員さんに話したらすぐに解ってくれて、宝石と順番もちゃんと教えてくれた。

「ダイアモンド、エメラルド、アメジスト、ルビー、エメラルド、サファイヤ、トパーズが一般的ですね」

それから、店員さんが職人さんに連絡を取ってくれて確認してくれたところ、指輪の裏側に宝石を付けるのはシークレットストーンとかインサイドストーンと呼ばれていて人気があるそうで、製作に問題は無いが注文の厚みだと壊れやすいからそこだけ直してくれれば作ると了解を貰った。

２人でサイズや厚みを確かめながら、最終確認を済ませて注文を確定する。

目立たない細さにする予定だったけど、結果的には目立つ物になりそう。

俺はそれによって十夜さんに変な虫が付かないならいいかなと考えている。

高校生が買うには結構な値段だったけど、今まで働いて貯めていた貯金があるから何とか買える。

十夜さんは自分も出すと言ってくれたけど、俺が贈る事に拘ったから黙って受け取ってくれた。

後日、頼んだ指輪が出来たので２人で取りに行った。

想像以上に良い出来だったのに驚いていたら、店員さんに笑われた。

専用の箱に入れて貰って家に帰る。

部屋で結婚式の真似事をしながらお互いの左手の薬指に嵌める。

「十夜さん、愛してます」

「ありがとう。秀臣…愛してる」

そっと口付けを交わして永遠を誓いながら、もちろんベッドに連れ込みましたｗ

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指輪って言ったらコレってずっと思ってた話。

その内ちゃんとした結婚式書きたいです。

誤字脱字があった場合はご報告頂けたらありがたいです。人(￣ω￣;)