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⬛︎あらすじ━━━━━
思い出す時間
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うぅん…もう朝か。早いな。
目をつぶってたら時間なんて感じられないくらいに一瞬だ。
しかし昨日はほんとに大変だった。
……遂にウチでも殺人が起きてしまったからだ。
今日もまた話し合いだったかな?
「ちょっとでもいいから昨日起きたことをまとめておこうか。」
そう言って私は日記を開いた。
━━━━━18××年11月18日。天気┊︎晴れ
今日も平和でいい日だな。朝は鳥のさえずりで目覚め、夜はフクロウの鳴き声を聴きながら就寝。
なんせ山の中だから空気も美味いし、私はここ、桜山に引っ越してきてよかったと心底思っている。
家の近くに亡き妻のお墓まで建てて、一人暮らしだがいつも妻が近くにいるような気でいられる。
このまま平和が続けば、いいのになと願う毎日だ。
━━━━━18××年11月19日。天気┊︎晴れ時々雪
今日は雪が降ったからか来客があった。
皆それぞれ面識がある人とない人がいるみたいだ。
とりあえず、一晩を共に過ごすのだ。
名前を聞いてまとめておこう。
*ゆうき、めい
ここ2人は同い年のカップルらしい。
それぞれ登山部に所属しておりどちらも17歳。
初々しい雰囲気もありつつ、付き合いは長いような印象を受けた。
*たう、ゆみ
どちらも同い年の21歳で登山が趣味な女性2人組だ。
お互いに性格は違うが、とても礼儀正しい。
高校時代からの友人らしい。
服越しでもわかるいい筋肉の持ち主で、とてもストイックな印象だ。
*さくら
レディーに年齢を聞くのは無礼なので推測になるが、恐らく三十代後半だろう。
友人が雪崩の事故に巻き込まれた過去を持ち、その情報を得るために登山してたのだとか。
頑なに自分の話をしたがらない。薬指に指輪が付いている。旦那さんは一緒じゃないみたいだ。
*ジェニー、ローリー
観光しにこの桜山を訪れたらしい。
興味本位で登山に挑戦中、雪崩になった。
年齢はジェニーが29歳でローリーが33歳。
日本語は国の壁を感じないほどに流暢だ。最近の海外の人はすごいな。薬指に指輪があったので恐らくご夫婦だろう。
*ひろ、はしお
男性二人組。大学2年生で同じ大学らしい。
登山サークルに入っており、男性同士なのに付き合ってるのかと錯覚するくらいに距離感が近い。
私が古い人間だから、だろうか。歓迎はしているが、まだ2人の関係性を呑み込めていない。
*ひよく
ガタイが良いが少々小柄な男性。年齢は20歳
筋肉トレーニングのつもりで登山したが、運悪く雪に降られ死にかけながらこの屋敷を見つけたらしい。
とても気さくな人で、職人気質だ。
彼女は いるらしい。そろそろ結婚も考えているみたいだ。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10……
これで全員かな。
明日には雪も止むと思う。一晩だけの付き合いだが、来客は素直に嬉しい。
一人暮らしな上、この館は私には広すぎる。
…子沢山なら、よかったのにな。
妻が恋しい。
━━━━━おっと。
ブルーになってはいけないね。天国の妻も死にたくて死んだわけでは無いんだ。私が明るくないと、きっと悲しむ。
さ。今日はとりあえず寝よう。
来客の皆様も、私も、いい夢が見れますように。
おやすみなさい。
…………ここで日記が終わっている。
まさか、私が寝ている間に人が死ぬなんて━━━━━
想像すらしていなかった。むしろ、今も信じられていない。
亡くなったのはジェニーだった。
第1発見者は同じ部屋にいたローリー。朝起きて隣のベットにいるはずのジェニーを起こそうとしたらいなかったらしく、心配になり館を歩き回り、食堂にて壁にもたれて呼吸をとめたジェニーを発見。
誰かに“噛まれた跡”と“引っかかれた跡”と“ナイフで刺された跡”を発見し、助からないことを確信。
そして、私に報告した。というのが流れらしい。
ローリーが起きたのは朝の6時30分だから、それよりも前にジェニーは死んでいるということになる。
おっと。そろそろ皆を大広間に呼んで話し合いをしなければ。
警察には通報済だが、吹雪は続いており到着は雪が止んでからになってしまうみたいだ。
…真実に辿り着いて、妻と私の聖域を汚したことを後悔してもらわねば。
そう心に誓って、私は皆を呼びに部屋を出た。
目をつぶってたら時間なんて感じられないくらいに一瞬だ。
しかし昨日はほんとに大変だった。
……遂にウチでも殺人が起きてしまったからだ。
今日もまた話し合いだったかな?
「ちょっとでもいいから昨日起きたことをまとめておこうか。」
そう言って私は日記を開いた。
━━━━━18××年11月18日。天気┊︎晴れ
今日も平和でいい日だな。朝は鳥のさえずりで目覚め、夜はフクロウの鳴き声を聴きながら就寝。
なんせ山の中だから空気も美味いし、私はここ、桜山に引っ越してきてよかったと心底思っている。
家の近くに亡き妻のお墓まで建てて、一人暮らしだがいつも妻が近くにいるような気でいられる。
このまま平和が続けば、いいのになと願う毎日だ。
━━━━━18××年11月19日。天気┊︎晴れ時々雪
今日は雪が降ったからか来客があった。
皆それぞれ面識がある人とない人がいるみたいだ。
とりあえず、一晩を共に過ごすのだ。
名前を聞いてまとめておこう。
*ゆうき、めい
ここ2人は同い年のカップルらしい。
それぞれ登山部に所属しておりどちらも17歳。
初々しい雰囲気もありつつ、付き合いは長いような印象を受けた。
*たう、ゆみ
どちらも同い年の21歳で登山が趣味な女性2人組だ。
お互いに性格は違うが、とても礼儀正しい。
高校時代からの友人らしい。
服越しでもわかるいい筋肉の持ち主で、とてもストイックな印象だ。
*さくら
レディーに年齢を聞くのは無礼なので推測になるが、恐らく三十代後半だろう。
友人が雪崩の事故に巻き込まれた過去を持ち、その情報を得るために登山してたのだとか。
頑なに自分の話をしたがらない。薬指に指輪が付いている。旦那さんは一緒じゃないみたいだ。
*ジェニー、ローリー
観光しにこの桜山を訪れたらしい。
興味本位で登山に挑戦中、雪崩になった。
年齢はジェニーが29歳でローリーが33歳。
日本語は国の壁を感じないほどに流暢だ。最近の海外の人はすごいな。薬指に指輪があったので恐らくご夫婦だろう。
*ひろ、はしお
男性二人組。大学2年生で同じ大学らしい。
登山サークルに入っており、男性同士なのに付き合ってるのかと錯覚するくらいに距離感が近い。
私が古い人間だから、だろうか。歓迎はしているが、まだ2人の関係性を呑み込めていない。
*ひよく
ガタイが良いが少々小柄な男性。年齢は20歳
筋肉トレーニングのつもりで登山したが、運悪く雪に降られ死にかけながらこの屋敷を見つけたらしい。
とても気さくな人で、職人気質だ。
彼女は いるらしい。そろそろ結婚も考えているみたいだ。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10……
これで全員かな。
明日には雪も止むと思う。一晩だけの付き合いだが、来客は素直に嬉しい。
一人暮らしな上、この館は私には広すぎる。
…子沢山なら、よかったのにな。
妻が恋しい。
━━━━━おっと。
ブルーになってはいけないね。天国の妻も死にたくて死んだわけでは無いんだ。私が明るくないと、きっと悲しむ。
さ。今日はとりあえず寝よう。
来客の皆様も、私も、いい夢が見れますように。
おやすみなさい。
…………ここで日記が終わっている。
まさか、私が寝ている間に人が死ぬなんて━━━━━
想像すらしていなかった。むしろ、今も信じられていない。
亡くなったのはジェニーだった。
第1発見者は同じ部屋にいたローリー。朝起きて隣のベットにいるはずのジェニーを起こそうとしたらいなかったらしく、心配になり館を歩き回り、食堂にて壁にもたれて呼吸をとめたジェニーを発見。
誰かに“噛まれた跡”と“引っかかれた跡”と“ナイフで刺された跡”を発見し、助からないことを確信。
そして、私に報告した。というのが流れらしい。
ローリーが起きたのは朝の6時30分だから、それよりも前にジェニーは死んでいるということになる。
おっと。そろそろ皆を大広間に呼んで話し合いをしなければ。
警察には通報済だが、吹雪は続いており到着は雪が止んでからになってしまうみたいだ。
…真実に辿り着いて、妻と私の聖域を汚したことを後悔してもらわねば。
そう心に誓って、私は皆を呼びに部屋を出た。
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