筑摩江や

天下分け目の関ヶ原。その結末を石田三成は知ることができない。終わらない戦。三成はただ一人、何度も時を繰り返していた。疲弊していく体と摩耗していく精神。それらを支え、押し上げる存在となった青年ーー由樹との出会いと別れ、そして関ヶ原の結末を三成が知るまでのお話。
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