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弐
35.初仕事
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ハンター協会の訓練場で汗を流した杏子達四人は、中天にある疑似太陽が赤みがかり、まさに夕焼けと呼んでも差し支えないような光を放射する中、ソドーの街の通りを歩いていた。
「……で、なぜついてくる?」
いつものように乏しい表情で、これまたいつものように抑揚のない喋り方で杏子が尋ねた。尋ねた相手はマーリとデイジーだ。
「なぜ、とは?」
杏子の質問の意図を全て分かった上で、微笑を浮かべながら答えたのはデイジーだ。
「ソドー城はあっち」
杏子はそれに対して、今向かっている方向とは真逆に聳え立つ城を指さした。
イーオンバレーの事件の後、マーリ達が宿泊していたのはソドー城だった。協会での訓練の後、『それではまた明日』などと挨拶を交わした四人だったが、コンタと杏子が定宿にしている『霧の淑女亭』とソドー城は反対方向だ。にもかかわらず、マーリとデイジーはコンタ、杏子と歩調を合わせて同じ方向に向かう。
「私達はハンター登録をしましたからね。もうお城で寝泊まりは致しません。それに、同じパーティなのですからそんなに邪険にしなくてもよいではないですか」
マーリがにっこりとしながら答えた。
訓練が終わったあと、マーリとデイジーはそのままハンター登録をした。貴族といえどもウッドランクからのスタートである。
明日依頼を受ける商人の護衛任務は、コンタ達とパーティを組んで参加する、という登録も同時に行っていた。
「まあまあ、偶然方向が同じって事もあんだろ。お前もそんなにとんがるなよ」
「……コンタは甘い。このお嬢様はかなり腹黒い」
「まあ。腹黒いだなんてキョーコはひどいですね」
杏子に腹黒いと言われてヨヨヨ……と泣き崩れる真似をするマーリだが、コンタは彼女全身から楽しくて仕方がないというオーラが立ち上っているのを感じ取った。
「……まあ、楽しそうだからいいんじゃねえの?」
マーリはそんなコンタの言葉を聞いて尚、るんるん♪と鼻歌混じりで軽快に歩を進めていた。
「ほら。だから言った。コンタは甘いって」
「ああ。そうだな。悪ぃ」
数分後、自分達と同じく霧の淑女亭に入るマーリ達をみて、コンタは彼女の強かさを再認識するのだった。
翌日、数日間留守にする事を女将のリナに伝え、宿を後にするコンタ達四人。コンタと杏子が同部屋であることに憤慨したマーリが少々空気を悪くしたが、宿の玄関先でぶんぶん手を振りながら見送ってくれる、ラナとルナの双子の少女の愛くるしさに毒気を抜かれてしまったのか、今はほのぼのとした雰囲気になっている。
そして二十分程歩いたところで、ソドーの街の入出門が見えてきた。
「よっ! おはようさん。今日はよろしく頼むぜ!」
門の手前で元気な挨拶をしてきたのはトーマスだった。
「おはようございます」
「お嬢様もご一緒なのは聞いていますよ。よろしくお願いしますね」
そしてトーマスの妹で双子の姉妹、アニーとクララも屈託のない笑顔で挨拶を交わした。
「おはよ。今日は三人なのか?」
ギルマスであるエドワードや、ジェームズ、パーシーも一緒に依頼を受けるものだとばかり思っていたコンタは、三人しかいないのがやや意外だった。
「ああ、あの三人は別口でちょっと急な依頼が入っちまってさ。だからお嬢様と騎士のねーちゃんが来てくれて助かったよ。ハハハハ」
トーマスはちょっとバツが悪そうに頭を掻きながら笑った。
「トーマス。私の事はマーリと呼んで下さい。依頼人の商人の方も、護衛に貴族がついてきたとなれば色々と窮屈な思いをするかもしれません」
「そういうことなので私の事もデイジーと呼んでくれ。騎士のねーちゃんはあんまりだろう?」
さらにマーリとデイジーに呼び方の事で突っ込まれ、視線を彷徨わせて誤魔化そうとするトーマスだったが、アニーとクララがトーマスの両サイドからステレオで注意した。
「「ほら! お兄ちゃん、ちゃんと謝りなさい!」」
「お、おう……あの、すみませんでした! マーリさん! デイジーさん!」
トーマスが妹たちに促されてペコペコしていると、そこに馬車が二台近付いてきた。馬車は幌が開閉できる仕様の比較的立派なものが一台で、積荷はそれほど多くない。恐らく、旅路の食料や水などなのだろう。もう一台は完全に人が乗る為に作られた箱型の馬車だ。大きさからいって少なくとも六人は乗れそうだ。
そして馬車の扉が開くと、中から恰幅のいい中年男性が降りてきた。
「今回の護衛の皆さんですね? 私は依頼者のグラバーと申します」
グラバーと名乗った男はペコリと頭を下げた。見掛けは鈍重そうだが、その佇まいは何とも言えない迫力がある。落ち着き払った態度は自信に満ち溢れており、決して相手を威圧する類のものではないが、眼光は鋭い。
「今回はマローン侯爵領までの旅路です。日数にして四、五日でしょうか。途中で野営する日もあると思いますが、それはご了承ください。それでは皆さん、宜しくお願いしますよ」
グラバーはそう言ってコンタ達と順番に握手を交わしていく。そしてマーリのところで動きを止めた。
「おや、あなたはもしや……いえ、詮索は止めておきましょうか」
「ふふ、お心遣い、痛み入ります」
水面下でどんなやり取りがあったのかは本人達以外に知る術はないが、今の言葉の裏で、二人の間になんらかの攻防があった事は見てとれる。互いに笑顔だったが目だけは笑っていない二人だった。
そして杏子の番だ。
「おじさんも戦う人?」
瞬間、ピクリと動きを止めるグラバー。そして自らの腰に視線を動かした。
「ああ、これですか。ただの護身用ですよ。お守り代わりです」
そう言って腰に佩いていた短剣を鞘事見せてくる。
(アーティファクトか……)
さりげなく、アナライザーゴグルの装着具合を調整するフリをしたコンタがその短剣を鑑定した。見た目はありふれた短剣だが、中々の業物らしい。
「ふうん? よろしく」
杏子は差し出された短剣に特に興味を示す事なく、一歩下がって、最後のコンタに順番を譲った。
「コンタさんですね。期待のルーキーだと聞き及んでいますよ。盗賊団を壊滅させたとか。道中心強いですな」
「いや、俺よりコイツのほうがヤバいんで――って、いてっ! 蹴るなバカヤロウ!」
「おやおやこれは。ははは」
コンタが杏子の事を貶そうとしたところで、彼女からローキックが入る。グラバーはその微笑ましい様を見て笑っているが、やはり目が笑っていない事をコンタは見逃さない。
(やれやれ。初仕事だってのに厄介事にならなきゃいいがな)
コンタは心の中でそう呟いた。
「……で、なぜついてくる?」
いつものように乏しい表情で、これまたいつものように抑揚のない喋り方で杏子が尋ねた。尋ねた相手はマーリとデイジーだ。
「なぜ、とは?」
杏子の質問の意図を全て分かった上で、微笑を浮かべながら答えたのはデイジーだ。
「ソドー城はあっち」
杏子はそれに対して、今向かっている方向とは真逆に聳え立つ城を指さした。
イーオンバレーの事件の後、マーリ達が宿泊していたのはソドー城だった。協会での訓練の後、『それではまた明日』などと挨拶を交わした四人だったが、コンタと杏子が定宿にしている『霧の淑女亭』とソドー城は反対方向だ。にもかかわらず、マーリとデイジーはコンタ、杏子と歩調を合わせて同じ方向に向かう。
「私達はハンター登録をしましたからね。もうお城で寝泊まりは致しません。それに、同じパーティなのですからそんなに邪険にしなくてもよいではないですか」
マーリがにっこりとしながら答えた。
訓練が終わったあと、マーリとデイジーはそのままハンター登録をした。貴族といえどもウッドランクからのスタートである。
明日依頼を受ける商人の護衛任務は、コンタ達とパーティを組んで参加する、という登録も同時に行っていた。
「まあまあ、偶然方向が同じって事もあんだろ。お前もそんなにとんがるなよ」
「……コンタは甘い。このお嬢様はかなり腹黒い」
「まあ。腹黒いだなんてキョーコはひどいですね」
杏子に腹黒いと言われてヨヨヨ……と泣き崩れる真似をするマーリだが、コンタは彼女全身から楽しくて仕方がないというオーラが立ち上っているのを感じ取った。
「……まあ、楽しそうだからいいんじゃねえの?」
マーリはそんなコンタの言葉を聞いて尚、るんるん♪と鼻歌混じりで軽快に歩を進めていた。
「ほら。だから言った。コンタは甘いって」
「ああ。そうだな。悪ぃ」
数分後、自分達と同じく霧の淑女亭に入るマーリ達をみて、コンタは彼女の強かさを再認識するのだった。
翌日、数日間留守にする事を女将のリナに伝え、宿を後にするコンタ達四人。コンタと杏子が同部屋であることに憤慨したマーリが少々空気を悪くしたが、宿の玄関先でぶんぶん手を振りながら見送ってくれる、ラナとルナの双子の少女の愛くるしさに毒気を抜かれてしまったのか、今はほのぼのとした雰囲気になっている。
そして二十分程歩いたところで、ソドーの街の入出門が見えてきた。
「よっ! おはようさん。今日はよろしく頼むぜ!」
門の手前で元気な挨拶をしてきたのはトーマスだった。
「おはようございます」
「お嬢様もご一緒なのは聞いていますよ。よろしくお願いしますね」
そしてトーマスの妹で双子の姉妹、アニーとクララも屈託のない笑顔で挨拶を交わした。
「おはよ。今日は三人なのか?」
ギルマスであるエドワードや、ジェームズ、パーシーも一緒に依頼を受けるものだとばかり思っていたコンタは、三人しかいないのがやや意外だった。
「ああ、あの三人は別口でちょっと急な依頼が入っちまってさ。だからお嬢様と騎士のねーちゃんが来てくれて助かったよ。ハハハハ」
トーマスはちょっとバツが悪そうに頭を掻きながら笑った。
「トーマス。私の事はマーリと呼んで下さい。依頼人の商人の方も、護衛に貴族がついてきたとなれば色々と窮屈な思いをするかもしれません」
「そういうことなので私の事もデイジーと呼んでくれ。騎士のねーちゃんはあんまりだろう?」
さらにマーリとデイジーに呼び方の事で突っ込まれ、視線を彷徨わせて誤魔化そうとするトーマスだったが、アニーとクララがトーマスの両サイドからステレオで注意した。
「「ほら! お兄ちゃん、ちゃんと謝りなさい!」」
「お、おう……あの、すみませんでした! マーリさん! デイジーさん!」
トーマスが妹たちに促されてペコペコしていると、そこに馬車が二台近付いてきた。馬車は幌が開閉できる仕様の比較的立派なものが一台で、積荷はそれほど多くない。恐らく、旅路の食料や水などなのだろう。もう一台は完全に人が乗る為に作られた箱型の馬車だ。大きさからいって少なくとも六人は乗れそうだ。
そして馬車の扉が開くと、中から恰幅のいい中年男性が降りてきた。
「今回の護衛の皆さんですね? 私は依頼者のグラバーと申します」
グラバーと名乗った男はペコリと頭を下げた。見掛けは鈍重そうだが、その佇まいは何とも言えない迫力がある。落ち着き払った態度は自信に満ち溢れており、決して相手を威圧する類のものではないが、眼光は鋭い。
「今回はマローン侯爵領までの旅路です。日数にして四、五日でしょうか。途中で野営する日もあると思いますが、それはご了承ください。それでは皆さん、宜しくお願いしますよ」
グラバーはそう言ってコンタ達と順番に握手を交わしていく。そしてマーリのところで動きを止めた。
「おや、あなたはもしや……いえ、詮索は止めておきましょうか」
「ふふ、お心遣い、痛み入ります」
水面下でどんなやり取りがあったのかは本人達以外に知る術はないが、今の言葉の裏で、二人の間になんらかの攻防があった事は見てとれる。互いに笑顔だったが目だけは笑っていない二人だった。
そして杏子の番だ。
「おじさんも戦う人?」
瞬間、ピクリと動きを止めるグラバー。そして自らの腰に視線を動かした。
「ああ、これですか。ただの護身用ですよ。お守り代わりです」
そう言って腰に佩いていた短剣を鞘事見せてくる。
(アーティファクトか……)
さりげなく、アナライザーゴグルの装着具合を調整するフリをしたコンタがその短剣を鑑定した。見た目はありふれた短剣だが、中々の業物らしい。
「ふうん? よろしく」
杏子は差し出された短剣に特に興味を示す事なく、一歩下がって、最後のコンタに順番を譲った。
「コンタさんですね。期待のルーキーだと聞き及んでいますよ。盗賊団を壊滅させたとか。道中心強いですな」
「いや、俺よりコイツのほうがヤバいんで――って、いてっ! 蹴るなバカヤロウ!」
「おやおやこれは。ははは」
コンタが杏子の事を貶そうとしたところで、彼女からローキックが入る。グラバーはその微笑ましい様を見て笑っているが、やはり目が笑っていない事をコンタは見逃さない。
(やれやれ。初仕事だってのに厄介事にならなきゃいいがな)
コンタは心の中でそう呟いた。
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