75 / 240
第一部 オーシュー王国編 2章
173.次のステップ
しおりを挟む
前回は山脈の西側へ下りて南下したが今回は遠回りする必要もないのでそのまま山脈伝いに南下している。
「そろそろ街道に出て南下する。なるべく一列になって街道を塞がないように歩いてくれよ。」
【おとうさん、おかあさん、にんげんをふみつぶしちゃだめだよー?】
【おっと、そうだな。スタリオンは賢くなったな。主殿に同行させたのはやはり正解だったようだ。なあ?デボネア。】
【そうですね。わずかな日数でしたが随分大人びて見えます。】
【えへへへー】
リクオウとデボネアはすげえ親バカ夫婦だった。そのうちスタリオンが反抗期とかになったらすげえ親子喧嘩になりそうだな。
そして山から下りて街道へ出る。シルビア達を送り届ける際にもスタリオンの姿は目撃されているのでそこまで大騒ぎにはならなかった地竜の数が3頭に増えていたので皆唖然としていた。しかも3頭が整然と列を為して歩いているのである。一応俺が先頭、ライムが最後尾を進んで地竜達が制御下にある事はアピールしているぞ。
途中2日程野宿して漸く領都に着く。往復約半月の旅だった。半月の間に随分と城の復旧は進んでおり、簡易ではあるが政庁舎らしきものも出来上がっていた。多くの兵士たちが駐屯している事もあり街にも活気が溢れている。威張り散らして闊歩する貴族や騎士もいない為に人々にはビクビクしているところがない。
(こういうのを求めていたんだろうな、セリカは。)
そして復活した城門の守備兵に驚かれながらも、
「カズトだ。この地を守る地竜を連れて来た。入城するが構わないか?」
「は!では中に入り少々お待ち下さい。陛下に伝えて参ります!」
2人の守備兵のうちの1人が城内へ走って行く。俺達はのんびりと城門を潜り3頭が休めるような広場へと移動し、リラックスしてセリカを待つ事にした。
ビートの首をくりくりしながら少し待っているとセリカ達がやって来た。
「お帰りなさい…と言うのも少し違うのでしょうが、無事で何よりです。カズト、ライム。」
「ああ。約束通り、守護竜を連れて来た。『リクオウ』と『デボネア』だ。みんなよろしくな。」
「オーシュー王国女王のセリカです。お会いするのは2度目ですね。これからは我が国の事、どうぞお守りくださいませ。」
【うむ。私が『リクオウ』だ。我が妻『デボネア』、我が子『スタリオン』と共に主の期待に見事答えて見せよう。】
「あら。私達にも言葉が理解出来るようになりましたね?」
【どうやら主に名前を頂いたのがきっかけになっているような気がするのだ。スタリオンもそうではなかったか?】
「そういえばそうだったような…」
スタリオンの場合はまず人語を理解する事からがスタートだったからな。少しタイミングがズレているのはそのせいかもしれない。
「ともあれ、遠路遥々ご苦労様でした。今日はこちらでゆっくりなさって下さい。明日、『聖域』へご案内致しましょう。」
【うむ、宜しく頼む。】
「ではカズト達は中へ。」
「それじゃあバンドーからの使者は来ていないが国境封鎖は解除したのか。」
「はい。こちらからも特に挑発するような行為はしませんでしたし。ただアクセル達の砦付近ではさすがに小規模ながら部隊を駐屯させているようです。」
今俺達は仮庁舎の中で現状の情報交換をしている。
「そうか。まあ、使者は来ないだろうな。古今一国の指導者が潔く罪を認め謝罪するなんて話は聞いた事がない。」
「まあ、そうですね。ところでカズト。やっぱり行ってしまうのですか?」
そんな眉毛をㇵの字にして言われるとこっちも言いづらいんだが…
ライムとアイコンタクトを取り、ライムも頷く。
「ああ。行くよ。この国での俺達がやる事は終わったと思っている。今度は外側の脅威を取り除く事が俺達の仕事なんじゃないかな。この国の為に出来る事って言ったらさ。」
俺達がこの世界の異物だっていう認識は変わってない。俺達がいなくなったら何も出来ない国にはなって欲しくないじゃないか。だから内政には一切干渉しない。これからは内政面で成熟して貰わなくちゃな。
「そんな!カズト達は何もしなくてもいい!敵が攻めて来るなら私達が戦う!……カズト達はただこの国に留まっていてくれれば…」
「…俺達は明日、地竜親子を連れてここを発つよ。アクセル達に顔を出してそのままバンドーに入るつもりだ。」
「そうですか…。」
「ねえ、セリカ。平民達はやっと見えて来た希望に期待しているんだ。戦いで未来を勝ち取る段階は終わって、これからは戦いで国民の顔を曇らせる事を無くすようにしなくちゃいけない。そういうステップに進んでるんだよ。」
「…はい。」
「そもそも、なぜ戦いをしたがるのか、バンドーの民は戦いを望んでいるのか、見極めなきゃいけない。その上で皇帝に土下座させなきゃダメだろ?」
「まあ、物凄く偽善くさく言えば、この国の民に戦いをさせない為の旅なんだよ。セリカなら分かると思うんだ。」
まあ、その通り偽善なんだ。最悪のケースで言えばバンドーを滅ぼすかも知れない。最善は友好な関係を築く事だけど、それは難しいかも知れないな。オーシューの様に、代替わりして頭の固い連中を排斥していけば話は別だが。要は血なまぐさい旅になりそうだって事だな。
「そう、ですね… すみませんでした。我が儘を言ってしまいました。」
「どこでもそうだったけど、なんでみんなそうやってしんみりしちゃうかなあ?また帰って来るんだよ?」
「なぜでしょうね?2人が王国から出て行くと聞いただけで言い様のない不安に駆られるのです。」
うーむ。ビートがこの間言ってた事、間違いじゃないみたいだな。
「そろそろ街道に出て南下する。なるべく一列になって街道を塞がないように歩いてくれよ。」
【おとうさん、おかあさん、にんげんをふみつぶしちゃだめだよー?】
【おっと、そうだな。スタリオンは賢くなったな。主殿に同行させたのはやはり正解だったようだ。なあ?デボネア。】
【そうですね。わずかな日数でしたが随分大人びて見えます。】
【えへへへー】
リクオウとデボネアはすげえ親バカ夫婦だった。そのうちスタリオンが反抗期とかになったらすげえ親子喧嘩になりそうだな。
そして山から下りて街道へ出る。シルビア達を送り届ける際にもスタリオンの姿は目撃されているのでそこまで大騒ぎにはならなかった地竜の数が3頭に増えていたので皆唖然としていた。しかも3頭が整然と列を為して歩いているのである。一応俺が先頭、ライムが最後尾を進んで地竜達が制御下にある事はアピールしているぞ。
途中2日程野宿して漸く領都に着く。往復約半月の旅だった。半月の間に随分と城の復旧は進んでおり、簡易ではあるが政庁舎らしきものも出来上がっていた。多くの兵士たちが駐屯している事もあり街にも活気が溢れている。威張り散らして闊歩する貴族や騎士もいない為に人々にはビクビクしているところがない。
(こういうのを求めていたんだろうな、セリカは。)
そして復活した城門の守備兵に驚かれながらも、
「カズトだ。この地を守る地竜を連れて来た。入城するが構わないか?」
「は!では中に入り少々お待ち下さい。陛下に伝えて参ります!」
2人の守備兵のうちの1人が城内へ走って行く。俺達はのんびりと城門を潜り3頭が休めるような広場へと移動し、リラックスしてセリカを待つ事にした。
ビートの首をくりくりしながら少し待っているとセリカ達がやって来た。
「お帰りなさい…と言うのも少し違うのでしょうが、無事で何よりです。カズト、ライム。」
「ああ。約束通り、守護竜を連れて来た。『リクオウ』と『デボネア』だ。みんなよろしくな。」
「オーシュー王国女王のセリカです。お会いするのは2度目ですね。これからは我が国の事、どうぞお守りくださいませ。」
【うむ。私が『リクオウ』だ。我が妻『デボネア』、我が子『スタリオン』と共に主の期待に見事答えて見せよう。】
「あら。私達にも言葉が理解出来るようになりましたね?」
【どうやら主に名前を頂いたのがきっかけになっているような気がするのだ。スタリオンもそうではなかったか?】
「そういえばそうだったような…」
スタリオンの場合はまず人語を理解する事からがスタートだったからな。少しタイミングがズレているのはそのせいかもしれない。
「ともあれ、遠路遥々ご苦労様でした。今日はこちらでゆっくりなさって下さい。明日、『聖域』へご案内致しましょう。」
【うむ、宜しく頼む。】
「ではカズト達は中へ。」
「それじゃあバンドーからの使者は来ていないが国境封鎖は解除したのか。」
「はい。こちらからも特に挑発するような行為はしませんでしたし。ただアクセル達の砦付近ではさすがに小規模ながら部隊を駐屯させているようです。」
今俺達は仮庁舎の中で現状の情報交換をしている。
「そうか。まあ、使者は来ないだろうな。古今一国の指導者が潔く罪を認め謝罪するなんて話は聞いた事がない。」
「まあ、そうですね。ところでカズト。やっぱり行ってしまうのですか?」
そんな眉毛をㇵの字にして言われるとこっちも言いづらいんだが…
ライムとアイコンタクトを取り、ライムも頷く。
「ああ。行くよ。この国での俺達がやる事は終わったと思っている。今度は外側の脅威を取り除く事が俺達の仕事なんじゃないかな。この国の為に出来る事って言ったらさ。」
俺達がこの世界の異物だっていう認識は変わってない。俺達がいなくなったら何も出来ない国にはなって欲しくないじゃないか。だから内政には一切干渉しない。これからは内政面で成熟して貰わなくちゃな。
「そんな!カズト達は何もしなくてもいい!敵が攻めて来るなら私達が戦う!……カズト達はただこの国に留まっていてくれれば…」
「…俺達は明日、地竜親子を連れてここを発つよ。アクセル達に顔を出してそのままバンドーに入るつもりだ。」
「そうですか…。」
「ねえ、セリカ。平民達はやっと見えて来た希望に期待しているんだ。戦いで未来を勝ち取る段階は終わって、これからは戦いで国民の顔を曇らせる事を無くすようにしなくちゃいけない。そういうステップに進んでるんだよ。」
「…はい。」
「そもそも、なぜ戦いをしたがるのか、バンドーの民は戦いを望んでいるのか、見極めなきゃいけない。その上で皇帝に土下座させなきゃダメだろ?」
「まあ、物凄く偽善くさく言えば、この国の民に戦いをさせない為の旅なんだよ。セリカなら分かると思うんだ。」
まあ、その通り偽善なんだ。最悪のケースで言えばバンドーを滅ぼすかも知れない。最善は友好な関係を築く事だけど、それは難しいかも知れないな。オーシューの様に、代替わりして頭の固い連中を排斥していけば話は別だが。要は血なまぐさい旅になりそうだって事だな。
「そう、ですね… すみませんでした。我が儘を言ってしまいました。」
「どこでもそうだったけど、なんでみんなそうやってしんみりしちゃうかなあ?また帰って来るんだよ?」
「なぜでしょうね?2人が王国から出て行くと聞いただけで言い様のない不安に駆られるのです。」
うーむ。ビートがこの間言ってた事、間違いじゃないみたいだな。
0
お気に入りに追加
5,677
あなたにおすすめの小説
運命の選択が見えるのですが、どちらを選べば幸せになれますか? ~私の人生はバッドエンド率99.99%らしいです~
日之影ソラ
恋愛
第六王女として生を受けたアイリスには運命の選択肢が見える。選んだ選択肢で未来が大きく変わり、最悪の場合は死へ繋がってしまうのだが……彼女は何度も選択を間違え、死んではやり直してを繰り返していた。
女神様曰く、彼女の先祖が大罪を犯したせいで末代まで呪われてしまっているらしい。その呪いによって彼女の未来は、99.99%がバッドエンドに設定されていた。
婚約破棄、暗殺、病気、仲たがい。
あらゆる不幸が彼女を襲う。
果たしてアイリスは幸福な未来にたどり着けるのか?
選択肢を見る力を駆使して運命を切り開け!
告白してきたヤツを寝取られたらイケメンαが本気で囲ってきて逃げられない
ネコフク
BL
【本編完結・番外編更新中】ある昼過ぎの大学の食堂で「瀬名すまない、別れてくれ」って言われ浮気相手らしき奴にプギャーされたけど、俺達付き合ってないよな?
それなのに接触してくるし、ある事で中学から寝取ってくる奴が虎視眈々と俺の周りのαを狙ってくるし・・・俺まだ誰とも付き合う気ないんですけど⁉
だからちょっと待って!付き合ってないから!「そんな噂も立たないくらい囲ってやる」って物理的に囲わないで!
父親の研究の被験者の為に誰とも付き合わないΩが7年待ち続けているαに囲われちゃう話。脇カプ有。
オメガバース。α×Ω
※この話の主人公は短編「番に囲われ逃げられない」と同じ高校出身で短編から2年後の話になりますが交わる事が無い話なのでこちらだけでお楽しみいただけます。
※大体2日に一度更新しています。たまに毎日。閑話は文字数が少ないのでその時は本編と一緒に投稿します。
※本編が完結したので11/6から番外編を2日に一度更新します。
優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
けいこ
恋愛
人生に疲れ、自暴自棄になり、私はいろんなことから逃げていた。
してはいけないことをしてしまった自分を恥ながらも、この関係を断ち切れないままでいた。
そんな私に、ひょんなことから同居生活を始めた個性的なイケメン男子達が、それぞれに甘く優しく、大人の女の恋心をくすぐるような言葉をかけてくる…
ピアノが得意で大企業の御曹司、山崎祥太君、24歳。
有名大学に通い医師を目指してる、神田文都君、23歳。
美大生で画家志望の、望月颯君、21歳。
真っ直ぐで素直なみんなとの関わりの中で、ひどく冷め切った心が、ゆっくり溶けていくのがわかった。
家族、同居の女子達ともいろいろあって、大きく揺れ動く気持ちに戸惑いを隠せない。
こんな私でもやり直せるの?
幸せを願っても…いいの?
動き出す私の未来には、いったい何が待ち受けているの?
本物の恋、見つけましたⅡ ~今の私は地味だけど素敵な彼に夢中です~
日之影ソラ
恋愛
本物の恋を見つけたエミリアは、ゆっくり時間をかけユートと心を通わていく。
そうして念願が叶い、ユートと相思相愛になることが出来た。
ユートからプロポーズされ浮かれるエミリアだったが、二人にはまだまだ超えなくてはならない壁がたくさんある。
身分の違い、生きてきた環境の違い、価値観の違い。
様々な違いを抱えながら、一歩ずつ幸せに向かって前進していく。
何があっても関係ありません!
私とユートの恋は本物だってことを証明してみせます!
『本物の恋、見つけました』の続編です。
二章から読んでも楽しめるようになっています。
【完結】何度時(とき)が戻っても、私を殺し続けた家族へ贈る言葉「みんな死んでください」
リオール
恋愛
「リリア、お前は要らない子だ」
「リリア、可愛いミリスの為に死んでくれ」
「リリア、お前が死んでも誰も悲しまないさ」
リリア
リリア
リリア
何度も名前を呼ばれた。
何度呼ばれても、けして目が合うことは無かった。
何度話しかけられても、彼らが見つめる視線の先はただ一人。
血の繋がらない、義理の妹ミリス。
父も母も兄も弟も。
誰も彼もが彼女を愛した。
実の娘である、妹である私ではなく。
真っ赤な他人のミリスを。
そして私は彼女の身代わりに死ぬのだ。
何度も何度も何度だって。苦しめられて殺されて。
そして、何度死んでも過去に戻る。繰り返される苦しみ、死の恐怖。私はけしてそこから逃れられない。
だけど、もういい、と思うの。
どうせ繰り返すならば、同じように生きなくて良いと思うの。
どうして貴方達だけ好き勝手生きてるの? どうして幸せになることが許されるの?
そんなこと、許さない。私が許さない。
もう何度目か数える事もしなかった時間の戻りを経て──私はようやく家族に告げる事が出来た。
最初で最後の贈り物。私から贈る、大切な言葉。
「お父様、お母様、兄弟にミリス」
みんなみんな
「死んでください」
どうぞ受け取ってくださいませ。
※ダークシリアス基本に途中明るかったりもします
※他サイトにも掲載してます
神前に麒麟
ふわポコ太郎
ファンタジー
「責任も取らなくていいです。愛情も愛着もいりません。ただ女神《わたし》に優れた子供を産ませてください。えぇ、もっと強い殿方が現れ無い限りは貞淑の化身たるゆえ他人に股を開いたり等しませんよ。それに金も地位も現人神《サタン》の身故コチラで用意できますし……だから愛人たる貴方様に何不自由させませんよ。まぁ代償として下々雌とは一切授かりの儀……いいえ付き合う事も手を握る事も許しません!フフ女神《わたし》の身体を見れば貴方から欲しがります。」
物語の主人公である進矢を前に、ヒロインが口にしたのはハチャメチャな理屈と倫理観。
これは神になる前の……厄災前の人間だった彼が麒麟児と呼ばれた日々の物語。
劇中劇です。
細かい用語は別の作品で説明済みです。
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
引退したオジサン勇者に子供ができました。いきなり「パパ」と言われても!?
リオール
ファンタジー
俺は魔王を倒し世界を救った最強の勇者。
誰もが俺に憧れ崇拝し、金はもちろん女にも困らない。これぞ最高の余生!
まだまだ30代、人生これから。謳歌しなくて何が人生か!
──なんて思っていたのも今は昔。
40代とスッカリ年食ってオッサンになった俺は、すっかり田舎の農民になっていた。
このまま平穏に田畑を耕して生きていこうと思っていたのに……そんな俺の目論見を崩すかのように、いきなりやって来た女の子。
その子が俺のことを「パパ」と呼んで!?
ちょっと待ってくれ、俺はまだ父親になるつもりはない。
頼むから付きまとうな、パパと呼ぶな、俺の人生を邪魔するな!
これは魔王を倒した後、悠々自適にお気楽ライフを送っている勇者の人生が一変するお話。
その子供は、はたして勇者にとって救世主となるのか?
そして本当に勇者の子供なのだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。