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AD1855
51話 不安と信頼
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どうにか五体のデーモンクラスを倒した三戸達は、ヘキサゴン内部へ戻り、一休みしていた。こうなると、気掛かりなのは西側に現れたという大群である。アンジーに命じて全員を回収してくるよう指示したが、少々時間が掛かりすぎている気がする。
「あのメンバーが揃っているのです。心配はいらないのでは?」
心配そうに西の空を見る三戸に、ナイチンゲールが優しく声をかけた。彼女も彼らの訓練には協力していた。よって、実力の程はその目で実際に見ている。格闘戦や接近戦においては三戸を凌駕する彼らが、そう簡単に遅れを取るとはどうしても思えなかった。しかも、ジャンヌと関羽は相棒により一段階上の力を得ている。
「まあ、俺もそうは思うが……奴ら、敗北を重ねるたびに進化してやがるんだ。それにアンジーから連絡もない。イヤな予感がするんだよなぁ……」
「ミト……」
相変わらず西の空を見上げたままの三戸。
「それならば、救援に向かいましょうか?」
「……いや、あいつらを信じてここに残ろう」
LAVに乗り込んで救援に向かう事は簡単だ。しかし、三戸は魔物の動きが気になっている。デーモンクラスを五体も投入しての陽動。西からの大群が本命。しかし、瘴気の穴があったという報告があった、海岸線沿い、つまり南からは何の音沙汰もない。それが不気味だった。
「よし、みんな! 警戒態勢はまだ解くなよ! 下にあるLAVからMINIMI外して防壁の上に運ぶんだ」
そう志願兵達に指示を出した三戸は、さらなる魔物の襲撃に備えて準備を始めた。
*****
その頃、ジャンヌ達の回収に向かったアンジーは、ジャンヌ達と共に戦闘に突入していた。
「接敵が早すぎると思ったら、飛行型の魔物がこんなにいたなんて!」
チヌークで現場に到着したアンジーだが、そこは既に戦場になっていた。それまでは空中の敵にまともに対応できるのはブリューナクを飛ばせるジャンヌ一人のみ。あとはサラディンのジハードの重力操作により、空中から地面に叩き落された魔物を片付けるという戦法を取る以外に無かった。
しかし重力操作も範囲は限られているため、一気に殲滅とはいかない。苦戦と言っていい状態だった。
丁度そこに飛来したチヌークは、飛行型魔物の集中攻撃を受ける。これ以上の飛行は困難と判断したアンジーはチヌークを乗り捨て、戦闘モードで空中戦に突入した。
「アンジー! 来てくれたのね!」
光明が見えたとばかりにジャンヌの表情が綻んだ。
「陸戦部隊の大群も迫っています! 手早く飛行型を片付けて、一旦ヘキサゴンに撤退を!」
しかし綻んだ表情も一瞬の事、アンジーの報告に一同は表情を引き締めざるを得なかった。
手に持った20mm機関砲の掃射でまとめて魔物を撃ち落とすアンジーの参戦。おかげで幾分余裕ができたとは言え、この後更なる大群が迫っているとなれば、確かにアンジーの言う通り、ヘキサゴンに立て籠もり籠城戦に移行するのが上策と思われた。
「しかし、この状況で後退するのは中々骨が折れるな」
関羽が難しい顔でそう言う。このまま強引に撤退する事も出来なくはないだろうが、その場合、飛行型の魔物を引き連れてしまう事になる。地上の魔物に対しては有効な防壁だが、空中からの攻撃には無力だ。対空兵器も設置はしているが、それを制御する肝心のアンジーはここにいるのだ。少しのタイミングのズレで多大な被害が出る可能性もある。
アンジーが空中戦をこなしながらその事をみんなに伝えると、一番初めにリチャードが口を開いた。
「なに、ある程度数を減らしたらそのまま撤退すればよかろう? ヘキサゴンにはミトがおるではないか!」
「なっ! マスターを危険に晒せと!?」
サラディンが展開している重力場に飛び込み落下した魔物にトドメを刺しながらそう言うリチャードに、アンジーが食って掛かろうとする。
「落ち着かんか! ミトなら少しばかりの魔物を引き連れて行った所で、どうとでもしてしまうのではないか?」
しかし、それは意外にも三戸に対する信頼の現れとも取れる発言であり、アンジーもこれ以上強い態度は取れなくなってしまった。だが、それでも気掛かりな点はある。
「マスターとナイチンゲール様は、デーモンクラス五体を相手にしているのです……」
アンジーは三戸が心配で心配でたまらない。一刻も早くこの場からヘキサゴンに撤退したい。その思いでいっぱいだった。その焦りと心配から、三戸への状況報告すら失念している。
「ふん、その程度、もう片付いておるやもしれんぞ?」
「そうじゃの。それにナイチンゲール女史とて救世者じゃ」
関羽とサラディンからも、『もっと主人を信じたらどうだ?』と釘を刺すような言葉をかけられ、しょんぼりするアンジー。その間も空対空ミサイルを発射し、確実に魔物を減らしているのは流石だが。
「もう、アンジー? あなたが一番ミトを信じなくてどうするの?」
挙句の果てにはジャンヌにまで叱責されてしまう。
「心配するのは相棒として当たり前の事だが……私と雲長を救ってくれたお前の主人は弱くはないぞ?」
「そうだぜ? ミト様だってお前を信頼して一人でこっちによこしたんじゃねえのかよ?」
更には青龍とブリューナクにまで。
「……そうですね。ではここを全力で切り抜けて、急ぎヘキサゴンに戻りましょう!」
アンジーは緻密な制御で多数の魔物をロックオンし、ミサイルを全弾発射する。次々と補充されるミサイルを絶え間なく発射し、さらには機関砲を乱射し接近すら許さない。
「今のうち、乗り込んで下さい!」
同時に地上に出現させた新しいチヌークに乗り込むよう指示を出すと、操縦手不在のままチヌークのローターを回転させるアンジー。
「かなり負担が大きいですが……やってみせますよ、マスター!」
アンジーの思惑は、チヌークを外部から遠隔操作しながら、自分は護衛として外を飛んでいくというものであった。
「あのメンバーが揃っているのです。心配はいらないのでは?」
心配そうに西の空を見る三戸に、ナイチンゲールが優しく声をかけた。彼女も彼らの訓練には協力していた。よって、実力の程はその目で実際に見ている。格闘戦や接近戦においては三戸を凌駕する彼らが、そう簡単に遅れを取るとはどうしても思えなかった。しかも、ジャンヌと関羽は相棒により一段階上の力を得ている。
「まあ、俺もそうは思うが……奴ら、敗北を重ねるたびに進化してやがるんだ。それにアンジーから連絡もない。イヤな予感がするんだよなぁ……」
「ミト……」
相変わらず西の空を見上げたままの三戸。
「それならば、救援に向かいましょうか?」
「……いや、あいつらを信じてここに残ろう」
LAVに乗り込んで救援に向かう事は簡単だ。しかし、三戸は魔物の動きが気になっている。デーモンクラスを五体も投入しての陽動。西からの大群が本命。しかし、瘴気の穴があったという報告があった、海岸線沿い、つまり南からは何の音沙汰もない。それが不気味だった。
「よし、みんな! 警戒態勢はまだ解くなよ! 下にあるLAVからMINIMI外して防壁の上に運ぶんだ」
そう志願兵達に指示を出した三戸は、さらなる魔物の襲撃に備えて準備を始めた。
*****
その頃、ジャンヌ達の回収に向かったアンジーは、ジャンヌ達と共に戦闘に突入していた。
「接敵が早すぎると思ったら、飛行型の魔物がこんなにいたなんて!」
チヌークで現場に到着したアンジーだが、そこは既に戦場になっていた。それまでは空中の敵にまともに対応できるのはブリューナクを飛ばせるジャンヌ一人のみ。あとはサラディンのジハードの重力操作により、空中から地面に叩き落された魔物を片付けるという戦法を取る以外に無かった。
しかし重力操作も範囲は限られているため、一気に殲滅とはいかない。苦戦と言っていい状態だった。
丁度そこに飛来したチヌークは、飛行型魔物の集中攻撃を受ける。これ以上の飛行は困難と判断したアンジーはチヌークを乗り捨て、戦闘モードで空中戦に突入した。
「アンジー! 来てくれたのね!」
光明が見えたとばかりにジャンヌの表情が綻んだ。
「陸戦部隊の大群も迫っています! 手早く飛行型を片付けて、一旦ヘキサゴンに撤退を!」
しかし綻んだ表情も一瞬の事、アンジーの報告に一同は表情を引き締めざるを得なかった。
手に持った20mm機関砲の掃射でまとめて魔物を撃ち落とすアンジーの参戦。おかげで幾分余裕ができたとは言え、この後更なる大群が迫っているとなれば、確かにアンジーの言う通り、ヘキサゴンに立て籠もり籠城戦に移行するのが上策と思われた。
「しかし、この状況で後退するのは中々骨が折れるな」
関羽が難しい顔でそう言う。このまま強引に撤退する事も出来なくはないだろうが、その場合、飛行型の魔物を引き連れてしまう事になる。地上の魔物に対しては有効な防壁だが、空中からの攻撃には無力だ。対空兵器も設置はしているが、それを制御する肝心のアンジーはここにいるのだ。少しのタイミングのズレで多大な被害が出る可能性もある。
アンジーが空中戦をこなしながらその事をみんなに伝えると、一番初めにリチャードが口を開いた。
「なに、ある程度数を減らしたらそのまま撤退すればよかろう? ヘキサゴンにはミトがおるではないか!」
「なっ! マスターを危険に晒せと!?」
サラディンが展開している重力場に飛び込み落下した魔物にトドメを刺しながらそう言うリチャードに、アンジーが食って掛かろうとする。
「落ち着かんか! ミトなら少しばかりの魔物を引き連れて行った所で、どうとでもしてしまうのではないか?」
しかし、それは意外にも三戸に対する信頼の現れとも取れる発言であり、アンジーもこれ以上強い態度は取れなくなってしまった。だが、それでも気掛かりな点はある。
「マスターとナイチンゲール様は、デーモンクラス五体を相手にしているのです……」
アンジーは三戸が心配で心配でたまらない。一刻も早くこの場からヘキサゴンに撤退したい。その思いでいっぱいだった。その焦りと心配から、三戸への状況報告すら失念している。
「ふん、その程度、もう片付いておるやもしれんぞ?」
「そうじゃの。それにナイチンゲール女史とて救世者じゃ」
関羽とサラディンからも、『もっと主人を信じたらどうだ?』と釘を刺すような言葉をかけられ、しょんぼりするアンジー。その間も空対空ミサイルを発射し、確実に魔物を減らしているのは流石だが。
「もう、アンジー? あなたが一番ミトを信じなくてどうするの?」
挙句の果てにはジャンヌにまで叱責されてしまう。
「心配するのは相棒として当たり前の事だが……私と雲長を救ってくれたお前の主人は弱くはないぞ?」
「そうだぜ? ミト様だってお前を信頼して一人でこっちによこしたんじゃねえのかよ?」
更には青龍とブリューナクにまで。
「……そうですね。ではここを全力で切り抜けて、急ぎヘキサゴンに戻りましょう!」
アンジーは緻密な制御で多数の魔物をロックオンし、ミサイルを全弾発射する。次々と補充されるミサイルを絶え間なく発射し、さらには機関砲を乱射し接近すら許さない。
「今のうち、乗り込んで下さい!」
同時に地上に出現させた新しいチヌークに乗り込むよう指示を出すと、操縦手不在のままチヌークのローターを回転させるアンジー。
「かなり負担が大きいですが……やってみせますよ、マスター!」
アンジーの思惑は、チヌークを外部から遠隔操作しながら、自分は護衛として外を飛んでいくというものであった。
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