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三章
ショーンの置き土産
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王城での出来事の翌日。僕は冒険者ギルド本部を訪れた。その中でも最上階、グランドマスターの執務室にいる。
「これがプラチナのタグだ。どうだ? ちょっとキレイだろ?」
ユーイングさんが、ケースに入ったタグを差し出してきた。
革のチョーカーに、細長い金属で出来たタグ。少しだけゴールドを帯びたような、それでいて光の加減では七色にも光って見える。文字通り、プラチナで出来ている訳じゃないのかも知れないね。
「ちょっと加工しないとシルバーと見分けが付きにくいだろ?」
ああ、そうか。それは納得。
「おら、首にかけてみろよ」
ユーイングさんに促されて首にかけてみた。あ、これは……?
「気付いたか? これはちょっと希少な金属を使っててな。着用した人間の魔力を記憶しちまう。つまり、今後はお前さん以外の人間がそのタグを奪って着用しようとしても、そのタグの方がそれを拒絶しちまうんだ」
なるほど。盗難対策も万全って事か。それにプラチナランカーを騙るような事件も未然に防げるかもね。
「中々似合ってるじゃねえか? 俺に変わってグラマスやんね――」
「お断りします」
「返事が早えよ!?」
僕の両隣でノワールとアーテルがクスクス笑っている。だって嫌だよ、そんなグランドマスターなんて。
「で、お前さん、昨夜のうちになんかやらかしてたんじゃねえか?」
「さて、何の事でしょう?」
「ふん、本人がとぼけるなら深くは追及しねえよ。まあ、陛下も感謝してるだろうぜ。ほんっとにお前の闇属性の魔法ってやつは便利だな」
実のところ、昨夜の内に、所謂ブンドル派の重鎮達の寝室に、警告を置いてきたんだ。重鎮ともなれば寝室の警戒も万全にしてある。そこを苦も無く忍び込み、おでこに貼り紙をしてきただけなんだけどね。
【いつでも殺れる事を忘れるな】
目覚めたら自分に顔にそんな警告文が貼ってあったら焦るだろうね。
「はっはっは! あれは傑作だったな! グラマスよ! お前にも見せてやりたかったぞ!」
あ、こら! アーテル! 何をバラしてんのさ!
「そうですね。しかもご主人様ったら、全員の片眉を剃り落とすなんて、素敵です」
あ、ノワールまで! しかもなんでちょっとポッてなってるかなぁ!?
「お前、そんな事してやがったのか……宮中は阿鼻叫喚、朝飯も済ませてねえのに陛下に忠誠を誓いに来る貴族が後を絶たねえって話だぜ?」
ははは。それは陛下に迷惑を掛けちゃったかな。
「ま、なんともらしいと言えばらしい置き土産だな」
「それはどうも。でも地方の貴族達はまだ恭順を誓った訳ではないので、まだまだ陛下には敵は多いと思います。デライラの事も含めて、よろしくお願いしますね。特に精霊王は強力ですから」
「ああ。最善を尽くす」
注意すべきは、火、水、土の加護を受けた三つの公爵家。風のオスト公爵家は味方としても、少し心もとない。
さて、これで用は済んだかな?
ブンドルを排除して腐敗した連中を浄化。そして女王陛下とユーイングさんが敵ではない事が分かったし、中々実りのあった王都での滞在だったね。
「もう行くのか?」
「ええ、お世話になりました。グリペン領に戻り、侯爵に報告もしなければなりませんし」
「そうか、こっちこそ世話になった。ありがとよ」
ユーイングさんが頭を下げる。僕もそれに礼で返して退室しようとすると、後ろから声が掛かった。
「おう、忘れるトコだったぜ。ポー子爵から指名依頼が入ってるぜ? 領地に帰るから道中護衛を頼むだそうだ」
そうか、帰り道も退屈しなくて済みそうだね。
「報酬は三食美味い飯だってよ! プラチナランカー相手に食えない御仁だな、あの人も」
そう言ってユーイングさんは笑う。
僕もお金には困ってないし、むしろ美味しい食事は彼女達が喜ぶ。
こうして、僕達は王都を後にした。
△▼△
「非公式の場では、私の事はレベッカと」
「いやでもそれは……」
「いいですね?」
「あ、ハイ」
あたしとルークス、グランツの三人は、取り敢えず所属していたショーンのパーティ『ダークネス』を抜け、新たに『ブライト』ってパーティを作ったの。で、形式上は女王陛下からの無期限の指名依頼って事で、彼女の身辺警護と言うか、親衛隊代わりと言うか、そんな感じになってるのよね。
王宮の中には陛下が信を置ける程の腕利きはいないし、それであたしが立候補したんだけど、思いのほかフランクな女王様で、結構ぐいぐい距離を詰めてくる。
まあ、歳も近いし、陛下には同年代のお友達もいなかったんでしょうね。だからそういうのは分かるのよ。でもいきなり下の名前はちょっと……
「それにしても、ショーンのおかげで午前中は忙しかったですわ」
そう、アイツが昨晩何かやらかしたらしくて。片方だけ眉毛がないおじさん達が大挙して訪れた。それで脂汗を流して平伏しながら忠誠を誓っていったわ。そんな連中を捌いて、やっと陛下は昼食のお時間。あたし達はそれにお付き合いって訳ね。
「置き土産のつもりなんでしょうけど、逆に恨みを買いそうで怖いです。陛下が」
「む! レベッカです!」
「あ、レベッカ様が」
「ふ、まあいいでしょう。あなた方がしっかり守ってくれるのでしょう?」
そうね。睡眠を必要としない大精霊のルークスや、広範囲を見渡せるグランツがいれば、朝から晩までレベッカ様を守る事は可能だしね。
だからあたしはレベッカ様の問いかけに、コクリと頷いた。
「そんなあなたや、ショーンに愛想を尽かされぬよう、私も頑張りますね!」
ブンドルのお陰で腐敗しまくっていた国のトップたち。それを粛清するのはアイツがやってのけた。この先はこの若い女王様の頑張り次第。あたしも、ここをあたしに託していったアイツに笑われないように頑張らなきゃ!
後半はデライラ視点です。
今回にて三章完結!
「これがプラチナのタグだ。どうだ? ちょっとキレイだろ?」
ユーイングさんが、ケースに入ったタグを差し出してきた。
革のチョーカーに、細長い金属で出来たタグ。少しだけゴールドを帯びたような、それでいて光の加減では七色にも光って見える。文字通り、プラチナで出来ている訳じゃないのかも知れないね。
「ちょっと加工しないとシルバーと見分けが付きにくいだろ?」
ああ、そうか。それは納得。
「おら、首にかけてみろよ」
ユーイングさんに促されて首にかけてみた。あ、これは……?
「気付いたか? これはちょっと希少な金属を使っててな。着用した人間の魔力を記憶しちまう。つまり、今後はお前さん以外の人間がそのタグを奪って着用しようとしても、そのタグの方がそれを拒絶しちまうんだ」
なるほど。盗難対策も万全って事か。それにプラチナランカーを騙るような事件も未然に防げるかもね。
「中々似合ってるじゃねえか? 俺に変わってグラマスやんね――」
「お断りします」
「返事が早えよ!?」
僕の両隣でノワールとアーテルがクスクス笑っている。だって嫌だよ、そんなグランドマスターなんて。
「で、お前さん、昨夜のうちになんかやらかしてたんじゃねえか?」
「さて、何の事でしょう?」
「ふん、本人がとぼけるなら深くは追及しねえよ。まあ、陛下も感謝してるだろうぜ。ほんっとにお前の闇属性の魔法ってやつは便利だな」
実のところ、昨夜の内に、所謂ブンドル派の重鎮達の寝室に、警告を置いてきたんだ。重鎮ともなれば寝室の警戒も万全にしてある。そこを苦も無く忍び込み、おでこに貼り紙をしてきただけなんだけどね。
【いつでも殺れる事を忘れるな】
目覚めたら自分に顔にそんな警告文が貼ってあったら焦るだろうね。
「はっはっは! あれは傑作だったな! グラマスよ! お前にも見せてやりたかったぞ!」
あ、こら! アーテル! 何をバラしてんのさ!
「そうですね。しかもご主人様ったら、全員の片眉を剃り落とすなんて、素敵です」
あ、ノワールまで! しかもなんでちょっとポッてなってるかなぁ!?
「お前、そんな事してやがったのか……宮中は阿鼻叫喚、朝飯も済ませてねえのに陛下に忠誠を誓いに来る貴族が後を絶たねえって話だぜ?」
ははは。それは陛下に迷惑を掛けちゃったかな。
「ま、なんともらしいと言えばらしい置き土産だな」
「それはどうも。でも地方の貴族達はまだ恭順を誓った訳ではないので、まだまだ陛下には敵は多いと思います。デライラの事も含めて、よろしくお願いしますね。特に精霊王は強力ですから」
「ああ。最善を尽くす」
注意すべきは、火、水、土の加護を受けた三つの公爵家。風のオスト公爵家は味方としても、少し心もとない。
さて、これで用は済んだかな?
ブンドルを排除して腐敗した連中を浄化。そして女王陛下とユーイングさんが敵ではない事が分かったし、中々実りのあった王都での滞在だったね。
「もう行くのか?」
「ええ、お世話になりました。グリペン領に戻り、侯爵に報告もしなければなりませんし」
「そうか、こっちこそ世話になった。ありがとよ」
ユーイングさんが頭を下げる。僕もそれに礼で返して退室しようとすると、後ろから声が掛かった。
「おう、忘れるトコだったぜ。ポー子爵から指名依頼が入ってるぜ? 領地に帰るから道中護衛を頼むだそうだ」
そうか、帰り道も退屈しなくて済みそうだね。
「報酬は三食美味い飯だってよ! プラチナランカー相手に食えない御仁だな、あの人も」
そう言ってユーイングさんは笑う。
僕もお金には困ってないし、むしろ美味しい食事は彼女達が喜ぶ。
こうして、僕達は王都を後にした。
△▼△
「非公式の場では、私の事はレベッカと」
「いやでもそれは……」
「いいですね?」
「あ、ハイ」
あたしとルークス、グランツの三人は、取り敢えず所属していたショーンのパーティ『ダークネス』を抜け、新たに『ブライト』ってパーティを作ったの。で、形式上は女王陛下からの無期限の指名依頼って事で、彼女の身辺警護と言うか、親衛隊代わりと言うか、そんな感じになってるのよね。
王宮の中には陛下が信を置ける程の腕利きはいないし、それであたしが立候補したんだけど、思いのほかフランクな女王様で、結構ぐいぐい距離を詰めてくる。
まあ、歳も近いし、陛下には同年代のお友達もいなかったんでしょうね。だからそういうのは分かるのよ。でもいきなり下の名前はちょっと……
「それにしても、ショーンのおかげで午前中は忙しかったですわ」
そう、アイツが昨晩何かやらかしたらしくて。片方だけ眉毛がないおじさん達が大挙して訪れた。それで脂汗を流して平伏しながら忠誠を誓っていったわ。そんな連中を捌いて、やっと陛下は昼食のお時間。あたし達はそれにお付き合いって訳ね。
「置き土産のつもりなんでしょうけど、逆に恨みを買いそうで怖いです。陛下が」
「む! レベッカです!」
「あ、レベッカ様が」
「ふ、まあいいでしょう。あなた方がしっかり守ってくれるのでしょう?」
そうね。睡眠を必要としない大精霊のルークスや、広範囲を見渡せるグランツがいれば、朝から晩までレベッカ様を守る事は可能だしね。
だからあたしはレベッカ様の問いかけに、コクリと頷いた。
「そんなあなたや、ショーンに愛想を尽かされぬよう、私も頑張りますね!」
ブンドルのお陰で腐敗しまくっていた国のトップたち。それを粛清するのはアイツがやってのけた。この先はこの若い女王様の頑張り次第。あたしも、ここをあたしに託していったアイツに笑われないように頑張らなきゃ!
後半はデライラ視点です。
今回にて三章完結!
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