14 / 18
本編
お風呂の外で
しおりを挟む
恥ずかしいことを、ためらいもなくはっきりと口にすると、中に入っていたままだった指を抜かれ、両手でぎゅっと抱きしめられた。
そのままリョウに「後ろからの方が楽だから」とうながされ、椅子を脇に退けてバスマットの上に四つん這いになる。
その格好を恥ずかしいと思っていると、後ろからリョウが覆いかぶさってゆっくりと押し入ってきた。
十分に中を蕩けさせられていたおかげで、苦しい感じはするけれど痛みはない。
それよりもリョウの太いもので中を擦られる感触がただただ気持ちよく、また自分の中を好きな人のもので満たされていく感じが何とも言えず幸せである。
やがてナオトのお尻にリョウの体が触れ、リョウのものがナオトの中に全部入ったことが分かった。
「分かる……? 奥まで届いたよ」
甘くかすれたリョウの声に、ナオトもうなずく。
「うれしい……」
思わずそうつぶやくと、ナオトの中のリョウがぐっと力を増した。
「動くよ」
そう言うとリョウはナオトの答えも待たずに動き出した。
そうなるともう、ナオトはただただ翻弄されるしかない。
入り口ぎりぎりから一番奥まで大きく抜き差しされたり、さっき指で探られた一番良い場所をしつこいくらいに擦られたりして、ひたすら気持ちよくて喘ぎ声が止まらない。
「あんっ……イくっ…イくっ……!」
夢中でそう叫ぶと、後ろから「俺も」と短くつぶやくのが聞こえた。
「一緒にイこうか」
リョウの言葉に何度もうなずくと、リョウの手が勃ち上がったままのナオトのものに添えられた。
そのまま握られたものを一気に擦り上げられ、ナオトはあっという間に上り詰めてしまった。
ほぼ同時に中が濡れたもので満たされるような感触があって、リョウの方も達したことを知る。
静かになった浴室の中、男二人分の荒い呼吸音が響く。
体に力が入らず、頭も何も考えられないくらいにぼんやりとしてしまっているけれども、体も心も満たされていて、ナオトは幸せだった。
「好きだよ」
そんなふわふわした夢心地の中で聞こえた言葉は、一瞬幻聴かとも思ったけれども、紛れもない現実だった。
「えっ……」
「えって何、えって」
ナオトの反応に不機嫌そうな声でそう言うと、リョウはナオトの中に入っていたものをすばやく抜いて、その感触に思わず声を上げたナオトを、かまわずに抱き起こした。
向き合ったリョウの顔は真剣そのもので、とても冗談を言っているようには見えなかった。
「俺、好きでもない子を、こんなふうに自分の部屋に入れたり、抱いたりしないよ。
そもそも、いいなって思わなかったら、ホテルに連れ込んだりしないしね」
「うそ……」
あまりの急展開が信じられなくて思わずそうつぶやいたのだが、リョウはむしろ自分の言葉が信じてもらえなかったと受け取ったらしい。
呆然としているナオトを見て、リョウははあっと大げさなため息をついた。
「もしかしたら、ただの店員と客としか思われてないのかなとは思ってたけどね。
それでも今日はナオトも積極的になってくれてたから、ちょっとは期待してたんだけど」
恨めしそうに言われてしまい、ナオトがおろおろしていると、リョウは再びため息をついた。
「あーもう、仕方ないよな。
ナオトのこと騙して連れ込んだ俺が、全面的に悪いんだから。
だいたいナオトは最初から逆ソープのサービスが受けたくて来てるんだから、ホテルでも俺の家でも、風呂場だったら店のサービスの一環だと思っても当然だよな」
不服そうな表情でそう言うと、リョウは急に、あの少し意地悪そうな顔になった。
「ま、今は店員と客としか見てもらえてなくても、これから好きになってもらえばいいだけの話だよな。
とりあえずは、俺がちゃんと本気でナオトのこと好きだってこと、思い知ってもらおうかな。
ああ、もちろん、お風呂の外でね」
そう言って鮮やかに微笑んだナオトの顔は、間違いなくさっき抱かれる前に見たのと同じ、情欲に満ちた獣の顔だった。
そのままリョウに「後ろからの方が楽だから」とうながされ、椅子を脇に退けてバスマットの上に四つん這いになる。
その格好を恥ずかしいと思っていると、後ろからリョウが覆いかぶさってゆっくりと押し入ってきた。
十分に中を蕩けさせられていたおかげで、苦しい感じはするけれど痛みはない。
それよりもリョウの太いもので中を擦られる感触がただただ気持ちよく、また自分の中を好きな人のもので満たされていく感じが何とも言えず幸せである。
やがてナオトのお尻にリョウの体が触れ、リョウのものがナオトの中に全部入ったことが分かった。
「分かる……? 奥まで届いたよ」
甘くかすれたリョウの声に、ナオトもうなずく。
「うれしい……」
思わずそうつぶやくと、ナオトの中のリョウがぐっと力を増した。
「動くよ」
そう言うとリョウはナオトの答えも待たずに動き出した。
そうなるともう、ナオトはただただ翻弄されるしかない。
入り口ぎりぎりから一番奥まで大きく抜き差しされたり、さっき指で探られた一番良い場所をしつこいくらいに擦られたりして、ひたすら気持ちよくて喘ぎ声が止まらない。
「あんっ……イくっ…イくっ……!」
夢中でそう叫ぶと、後ろから「俺も」と短くつぶやくのが聞こえた。
「一緒にイこうか」
リョウの言葉に何度もうなずくと、リョウの手が勃ち上がったままのナオトのものに添えられた。
そのまま握られたものを一気に擦り上げられ、ナオトはあっという間に上り詰めてしまった。
ほぼ同時に中が濡れたもので満たされるような感触があって、リョウの方も達したことを知る。
静かになった浴室の中、男二人分の荒い呼吸音が響く。
体に力が入らず、頭も何も考えられないくらいにぼんやりとしてしまっているけれども、体も心も満たされていて、ナオトは幸せだった。
「好きだよ」
そんなふわふわした夢心地の中で聞こえた言葉は、一瞬幻聴かとも思ったけれども、紛れもない現実だった。
「えっ……」
「えって何、えって」
ナオトの反応に不機嫌そうな声でそう言うと、リョウはナオトの中に入っていたものをすばやく抜いて、その感触に思わず声を上げたナオトを、かまわずに抱き起こした。
向き合ったリョウの顔は真剣そのもので、とても冗談を言っているようには見えなかった。
「俺、好きでもない子を、こんなふうに自分の部屋に入れたり、抱いたりしないよ。
そもそも、いいなって思わなかったら、ホテルに連れ込んだりしないしね」
「うそ……」
あまりの急展開が信じられなくて思わずそうつぶやいたのだが、リョウはむしろ自分の言葉が信じてもらえなかったと受け取ったらしい。
呆然としているナオトを見て、リョウははあっと大げさなため息をついた。
「もしかしたら、ただの店員と客としか思われてないのかなとは思ってたけどね。
それでも今日はナオトも積極的になってくれてたから、ちょっとは期待してたんだけど」
恨めしそうに言われてしまい、ナオトがおろおろしていると、リョウは再びため息をついた。
「あーもう、仕方ないよな。
ナオトのこと騙して連れ込んだ俺が、全面的に悪いんだから。
だいたいナオトは最初から逆ソープのサービスが受けたくて来てるんだから、ホテルでも俺の家でも、風呂場だったら店のサービスの一環だと思っても当然だよな」
不服そうな表情でそう言うと、リョウは急に、あの少し意地悪そうな顔になった。
「ま、今は店員と客としか見てもらえてなくても、これから好きになってもらえばいいだけの話だよな。
とりあえずは、俺がちゃんと本気でナオトのこと好きだってこと、思い知ってもらおうかな。
ああ、もちろん、お風呂の外でね」
そう言って鮮やかに微笑んだナオトの顔は、間違いなくさっき抱かれる前に見たのと同じ、情欲に満ちた獣の顔だった。
0
お気に入りに追加
82
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる