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お試し 1
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佳暁様はオレの返事にうなずくと、オレを抱き寄せてキスしてくれた。
これまでも何度も二人でキスしてきたけれども、今はオレがキスしているのではなく佳暁様にキスされているのだと思うだけで、体中から力が抜けていくような気がする。
そして実際に佳暁様のキスは気持ちがよくて、唇が離れる頃にはオレの息はすっかり上がっていた。
キスを終えて目を開けると、いつの間にかベッドの上から聡と護の姿が消えていた。
ちらっと横を見ると、二人ともバスローブを着ながら近くに置いてあるソファベッドに移動するところだった。
どうやら二人とも、オレと佳暁様の初めての行為を少し離れたところで見守るつもりらしい。
二人に見られるのは恥ずかしかったし、聡に対しては申し訳ないような複雑な気持ちもあったけれども、それでもオレたちのセックスはいつも四人でするのが当たり前ということもあって、二人がこの場にいること自体は嫌だとは感じなかった。
佳暁様にうながされ、オレはベッドに横になった。
下から佳暁様を見上げたオレの胸に、佳暁様の手が伸びてくる。
「……あっ…」
そうされるのが見えていたにもかかわらず、佳暁様に乳首を触られると、思わず声が出た。
「聡にはここ、触られなかった?」
オレの反応だけでわかったらしい佳暁様の確認に、オレは赤くなりつつうなずく。
「そっか。
けど、ここが気持ちいいの、知ってるよね?
健太もいつも僕のここ、たくさん触ってくれてるから」
「……はい」
佳暁様の言葉に、オレが佳暁様の乳首を触った時の佳暁様の痴態が頭に浮かぶ。
そうか、佳暁様に乳首を触られたら、オレもあんなふうに感じるんだ。
そう思うと、それだけで期待で体がうずき始めるような気がする。
佳暁様はオレの反応を見るためか、オレの顔をじっと見つめながら、両手でオレの乳首を触り始めた。
最初は優しくそっと、次第に強く大胆に触られると、初めてなのに確かな快感が芽生えていくのを感じる。
「……っ!」
「声、我慢しないで。
健太がどんなふうに感じてるか、ちゃんと知りたいから」
「は、はい」
佳暁様を抱いていた時は、快感に声を上げるようなことは恥ずかしいと思っていたけれど、今のオレは佳暁様に抱かれる側なのだ。
オレ自身が佳暁様を抱く時、佳暁様の声や表情などの反応で佳暁様が感じていてくれていることを知り、それに喜びと興奮を感じていたことを思い出し、オレは変なプライドは捨てて、感じたまま素直に声を上げることにする。
そうしてみれば、声を上げることは相手だけでなく自分の興奮をも高めるものなのだと分かった。
佳暁様の指と唇で、乳首やその他の感じるところを刺激されて感じて、そして感じていることを自分の声をもって露わにすることで、さらに感じてしまう。
そんなオレの様子を見た佳暁様が微笑んだのが分かって、オレは恥ずかしくなって視線をそらす。
けれども、その視線をそらした先はよりによって聡と護がいるソファベッドの方だった。
二人が、特に聡がこちらを見ているのがうっかり目に入ってしまい、オレはさらに恥ずかしい思いをして、結局は佳暁様へと視線を戻す。
「……んぁっ…!!」
そうして佳暁様がオレのものに触れた時、それはもう先っぽからとろとろと蜜をこぼし始めていた。
「このまま一回イく?
それとも僕が準備出来るまで我慢する?」
「我慢…します……。
だから…佳暁様と、一緒に……」
「うん、わかった。
じゃあ、僕が健太を抱けるようにしてくれる?」
そう言って佳暁様は、ご自分の足の付け根に視線をやった。
オレの体を触りながら少しは興奮してくれたのか、佳暁様のものはかなり勃ってはいたけれども、オレの中に迎え入れるのにはまだ少し早そうな感じだ。
オレは佳暁様の言葉にうなずいて身を起こし、四つん這いになる形で佳暁様の股間に顔を埋める。
フェラチオはいつもしているけれども、今日はこれが今から自分の中に入ってくるのだと思うと、いつもと同じ行為のはずなのに何だかいつもとは違う種類の興奮を感じて、ドキドキしながら佳暁様のものに手を添える。
「健太」
オレの唇が佳暁様のものに触れる寸前、佳暁様に呼びかけられ、オレはそのまま上目づかいに佳暁様を見上げる。
「健太。
お前の方の準備は、聡にしてもらってもいい?」
これまでも何度も二人でキスしてきたけれども、今はオレがキスしているのではなく佳暁様にキスされているのだと思うだけで、体中から力が抜けていくような気がする。
そして実際に佳暁様のキスは気持ちがよくて、唇が離れる頃にはオレの息はすっかり上がっていた。
キスを終えて目を開けると、いつの間にかベッドの上から聡と護の姿が消えていた。
ちらっと横を見ると、二人ともバスローブを着ながら近くに置いてあるソファベッドに移動するところだった。
どうやら二人とも、オレと佳暁様の初めての行為を少し離れたところで見守るつもりらしい。
二人に見られるのは恥ずかしかったし、聡に対しては申し訳ないような複雑な気持ちもあったけれども、それでもオレたちのセックスはいつも四人でするのが当たり前ということもあって、二人がこの場にいること自体は嫌だとは感じなかった。
佳暁様にうながされ、オレはベッドに横になった。
下から佳暁様を見上げたオレの胸に、佳暁様の手が伸びてくる。
「……あっ…」
そうされるのが見えていたにもかかわらず、佳暁様に乳首を触られると、思わず声が出た。
「聡にはここ、触られなかった?」
オレの反応だけでわかったらしい佳暁様の確認に、オレは赤くなりつつうなずく。
「そっか。
けど、ここが気持ちいいの、知ってるよね?
健太もいつも僕のここ、たくさん触ってくれてるから」
「……はい」
佳暁様の言葉に、オレが佳暁様の乳首を触った時の佳暁様の痴態が頭に浮かぶ。
そうか、佳暁様に乳首を触られたら、オレもあんなふうに感じるんだ。
そう思うと、それだけで期待で体がうずき始めるような気がする。
佳暁様はオレの反応を見るためか、オレの顔をじっと見つめながら、両手でオレの乳首を触り始めた。
最初は優しくそっと、次第に強く大胆に触られると、初めてなのに確かな快感が芽生えていくのを感じる。
「……っ!」
「声、我慢しないで。
健太がどんなふうに感じてるか、ちゃんと知りたいから」
「は、はい」
佳暁様を抱いていた時は、快感に声を上げるようなことは恥ずかしいと思っていたけれど、今のオレは佳暁様に抱かれる側なのだ。
オレ自身が佳暁様を抱く時、佳暁様の声や表情などの反応で佳暁様が感じていてくれていることを知り、それに喜びと興奮を感じていたことを思い出し、オレは変なプライドは捨てて、感じたまま素直に声を上げることにする。
そうしてみれば、声を上げることは相手だけでなく自分の興奮をも高めるものなのだと分かった。
佳暁様の指と唇で、乳首やその他の感じるところを刺激されて感じて、そして感じていることを自分の声をもって露わにすることで、さらに感じてしまう。
そんなオレの様子を見た佳暁様が微笑んだのが分かって、オレは恥ずかしくなって視線をそらす。
けれども、その視線をそらした先はよりによって聡と護がいるソファベッドの方だった。
二人が、特に聡がこちらを見ているのがうっかり目に入ってしまい、オレはさらに恥ずかしい思いをして、結局は佳暁様へと視線を戻す。
「……んぁっ…!!」
そうして佳暁様がオレのものに触れた時、それはもう先っぽからとろとろと蜜をこぼし始めていた。
「このまま一回イく?
それとも僕が準備出来るまで我慢する?」
「我慢…します……。
だから…佳暁様と、一緒に……」
「うん、わかった。
じゃあ、僕が健太を抱けるようにしてくれる?」
そう言って佳暁様は、ご自分の足の付け根に視線をやった。
オレの体を触りながら少しは興奮してくれたのか、佳暁様のものはかなり勃ってはいたけれども、オレの中に迎え入れるのにはまだ少し早そうな感じだ。
オレは佳暁様の言葉にうなずいて身を起こし、四つん這いになる形で佳暁様の股間に顔を埋める。
フェラチオはいつもしているけれども、今日はこれが今から自分の中に入ってくるのだと思うと、いつもと同じ行為のはずなのに何だかいつもとは違う種類の興奮を感じて、ドキドキしながら佳暁様のものに手を添える。
「健太」
オレの唇が佳暁様のものに触れる寸前、佳暁様に呼びかけられ、オレはそのまま上目づかいに佳暁様を見上げる。
「健太。
お前の方の準備は、聡にしてもらってもいい?」
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