上 下
140 / 206

テゴウ村の宣戦布告

しおりを挟む
 俺が次の日目を覚ますと俺の隣では当たり前のようにミワが寝ていた。

「すぅー。すぅー。すうー」

 ふ。やはりミワの寝顔は可愛いな。いや寝顔以外も最高なんだがな。

「いつまで寝てるのよキナ。もう昼よ、って。またか」

 ヨトリが俺の家の前のドアを開けていう。またかといのはおそらくミワが隣で寝ていることを言っているのだろうな。

「早く支度してアルフレの家にきなさい。アルフレから話があるらしいから。それじゃ私は伝えたわよ」

 ヨトリが家のドアを勢いよくしめて去っていくと、ドアの勢いよくぶっかった音でミワは起きる。

「ふわぁー。兄様おはよう」
「おはようミワ。支度したらアルフレの場所に行くから自分の家に帰って着替えてきなさい」

 俺はミワに言うと「はーい」と言ってミワは俺の家から出て行く。
 俺も支度をしてからミワを連れアルフレの家に向かい、数分でアルフレの家に着く。

「アルフレ。俺だ。キナだ」
「キナ殿にミワ殿ですか。お疲れ様です。お入り下さい」

 俺とミワがアルフレの家の前で言うとジョーが出てきてジョーに案内されアルフレの家にはいる。

「おはようございますキナ。昨日はとてもお疲れ様でした」
「おはようアルフレ。いやなんてことはない。俺はよくああいう場面に遭遇するからな。気にすることはない」
「そう言ってくださると助かります。話というのはこれです」

 アルフレは1枚の紙を俺に手渡し、紙に書かれていたことを俺は読む。
 これはテゴウ村からか。えーと。降伏しなければあなた方の集落を攻め落とします。ですがアルフレ・イアを差し出せば集落の人は丁重に扱いましょう。我が美に誓って。

「内容は読んでいただいた通りだと思いますが先日返りうち?というより逃げたアドンがおそらくビーナを決起させたのでしょうか数日後に壁を破壊して攻めてくるようなんです。私を差し出せば集落の人間は丁重に扱うと紙に書かれていますが。あの女は自分以外の人間は物としか考えていません。元テゴウ村出身の人が情報をくれましたから」

 アルフレが俺にいうと俺は

「それで?俺に何をして欲しいんだ」
「はい。これは頼みなんですが私達と協力してビーナを倒して欲しいのです。他の村のには帝国からの冒険者が揃っていて腕利きの奴らが多いのです。テゴウ村も例外ではありません。ですからキナ達に協力を要請したいのですが」
「ああ。いいよ。それで?俺はどうすればいい?あ、ミワはここにいろよ。怪我人の治療とかを優先してくれ。いつ攻めてくるかわからないならいつ怪我人が出てもおかしくないからな」

 俺はミワに言うとミワは「えー」とだるそうに返事をした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生令嬢は現状を語る。

みなせ
ファンタジー
目が覚めたら悪役令嬢でした。 よくある話だけど、 私の話を聞いてほしい。

ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない

兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。

プラス的 異世界の過ごし方

seo
ファンタジー
 日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。  呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。  乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。 #不定期更新 #物語の進み具合のんびり #カクヨムさんでも掲載しています

またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。

朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。 婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。 だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。 リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。 「なろう」「カクヨム」に投稿しています。

前世の記憶さん。こんにちは。

満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。 周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。 主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。 恋愛は当分先に入れる予定です。 主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです! 小説になろう様にも掲載しています。

異世界転生漫遊記

しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は 体を壊し亡くなってしまった。 それを哀れんだ神の手によって 主人公は異世界に転生することに 前世の失敗を繰り返さないように 今度は自由に楽しく生きていこうと 決める 主人公が転生した世界は 魔物が闊歩する世界! それを知った主人公は幼い頃から 努力し続け、剣と魔法を習得する! 初めての作品です! よろしくお願いします! 感想よろしくお願いします!

悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます

綾月百花   
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。

転生5回目!? こ、今世は楽しく長生きします! 

実川えむ
ファンタジー
猫獣人のロジータ、10歳。 冒険者登録して初めての仕事で、ダンジョンのポーターを務めることになったのに、 なぜか同行したパーティーメンバーによって、ダンジョンの中の真っ暗闇の竪穴に落とされてしまった。 「なーんーでーっ!」 落下しながら、ロジータは前世の記憶というのを思い出した。 ただそれが……前世だけではなく、前々々々世……4回前? の記憶までも思い出してしまった。 ここから、ロジータのスローなライフを目指す、波乱万丈な冒険が始まります。 ご都合主義なので、スルーと流して読んで頂ければありがたいです。 セルフレイティングは念のため。

処理中です...