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ジュナ・ガーム

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「はぁー。俺と友達になってくれるひといるかな。家であんなんだと自信無くすしな」

 俺はブツブツ言いながら村の中を歩いていると子供が寄ってたかって1人の俺より歳上?のこをいじめていた。

「このクソ女!気持ち悪いんだよ!クセェ着物きやがって!」
「そうだそうだ!魔法適性が2つもあるからって調子にのんなよ!」

 5人くらいの男が1人の女性を木の棒でいじめている。いじめられている子は頭を押さえながら涙を流している。女、か。よし頭の中をよんでみよう。
 俺はいじめられている女の中の頭をよむ。生前の妹のせいで正直妹という存在と女は怖い。だから正直この考えよみの加護と俺は名付けたこれはとても役に立つ。
 さて彼女の頭の中はと

「誰か。お願い。誰か助けて。みんな私を怖がってこんないじめてばかり。母さん達も私が火と水の2つの属性の適性があるとわかると私を汚らわしい目で見てくるから酷いよ」

 ・・・この世界では2つの属性魔法を使えたりするとそんな怖がられるのか?ある意味怖いんだけど・・・。まぁとりあえず助けるか。俺はまだ魔法は使えないし。2歳児なりの抵抗を見せてやろうじゃないか!
 俺はいじめっこに飛び込んでとりあえずできうる限りの攻撃をした。噛み付く、金的!金的!金的!なんとか勝ったが俺もボロボロだった。いじめられていた子が俺に近づき

「あ、ありがとう。あなた名前は?」
「な、名前を聞くより先に傷を治して欲しいんだが。俺はまだ魔法を使えないし、傷を治す薬品とかも」
「あ、ごめんなさい。こんなものしかないけど」

 いじめられていた子は着物ポッケに入れてあった葉っぱ?を俺に擦りつける。擦りつけられてかなり痛かったが傷はなんと早く治った。

「おー」
「すごいでしょ?これはこの村の特産品の葉、ブライトの葉よ」

 ブライトの葉とか言ったら光りそうなイメージなんだがまぁいいや。

「これは傷口に塗りつけるとすぐに傷が塞がるの。これを使ったブライトポーションだと体力も回復する優れものよ!あ、ごめんなさい。助けてくれたお礼をしていなかったわね。わたしの名前はジュナ・ガーム。7歳よ」
「俺はキナ・ドーマ。年齢は2歳だ」
「2歳!?嘘でしょ?あ、でもドーマ家にはかなりやばい子が生まれたってアルバーラが言っていたわね」
「兄とは知り合い何ですか?」

 俺がジュナに聞くとジュナは「ええ」と頷いていた。
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