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始まり?終わり?
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「ここが…………」
獣人の本基地と言える『ソラウラ』に俺たちは辿り着いた。
ランドロフがいるためすぐに辿り着くと思っていたが、見つけ出すのに案外時間がかかってしまった。
やはり神獣も少し警戒していたようだ。隠蔽魔法が何重にもかけられていた。
「なんか前よりもでかくなっているね」
目の前には魔王城とも引けをとらないほどの大きさの建築物である。
そして、見た感じ多くのトラップ魔法が設置されており、厳重に城塞化されていた。
そんな神獣城を見ながら俺は一人呟く。
「ねぇ…………俺、思うんだよ」
「……………えぇ?」
俺の言葉にリーシャは不思議そうな反応の表情を見せる。
そんな俺たちを放って獣人の精鋭たちは神獣城の入口へと向かって行こうとしている。
俺はその獣人たちを止めるように、大きな声を出す。
「ちょっと待って!」
「「「…………?」」」
当然、リーシャと同じように獣人たちは足を止め、不思議そうな視線を俺に向けてきた。
それはそうだろう。自分で士気を上げときながらちょっと待てとは俺でも意味が分からなくなる。
しかし、俺も理解できない。
「なんでみんな入口から入るの?」
「「「…………はぁ?」」」
先ほどとは比べ物にならないほど、不思議そうな声を上げた。
「アハハ…………そりゃあ入口以外入るところがないからじゃないかな?」
キール兄は苦笑いしながら俺の質問に答える。
それに釣られて他の獣人たちも俺のジョークだと受け取ったのか笑い始めた。
「「「アッハッハッハ!」」」
俺はその反応に困ってしまう。
俺だって分かっている。入口とは入る口と書いて入口なのだから。
アニメだって正面から入って敵をばたばたと倒すのが主流である。
しかし、俺は納得できない。
「なんでわざわざ敵がいるところに突っ込まないといけないの?」
「アハハ…………じゃあ、どこから入るって言うんだよ。やっぱり見た目通りただの子供なのか?」
一人の獣人が俺を馬鹿な者を見るような目で言った。
普通ならそこで少し笑いが増えるものだろう。しかし、誰もその言葉にのるものはいない。
「「あ…………終わったなあいつ」」
その様子に兄とランドロフが同情するよう視線を送る。
二人の後ろにいるリーシャとリール、テールも同様だ。
「普通にこうすればいいんじゃないの? 【次元空間圧縮砲】」
「……………………え?」
「「「…………………あ」」」
俺は適当に神獣城に向かって究極魔法をぶっ放した。
本当ならけめはめ波をするときはしっかり構えないといけない。ちょっと獣人君の言葉が頭にカチンときたので適当にしてしまった。
だが、適当と言っても究極魔法である。
ドガンッ!
「…………な、な、なんかすみませんでしたぁ!!!」
先ほどまで少し俺のことを舐めていた獣人君は急に首を垂れてきた。
まぁそれはそうだろう。前よりも威力が上がっていたのだから。
物凄い迫力と威厳があった神獣城は一瞬で跡形もなくなってしまう。
いや、正確に説明するのならば俺が放った方向の空間が圧縮され、えぐられたような状態になっているのだ。
(((またやりやがった!!!)))
俺の実力を知っている者たちは心の中でそう叫ぶ。
しかし、俺がそんなこと知る由もない。
神獣とその幹部たちは神獣城で一生懸命に反乱軍の俺たちが来るのを待ち構えていた。
当然、その人たちは憤りを通り越して唖然とするしか出来ていない。
「「「…………何じゃこりゃ」」」
【テレポート】をして脱出したのだろう。空に十人ほどの獣人がいた。
そして、その中には異様なオーラを放つ金色のドラゴンのような獣人がいる。
「十一人か…………」
俺が空を舞っている獣人たちを数えて口にした。
神獣の幹部たちは思ったよりも少なく、そこまで力量もないようだ。
やはり、人間の総滅に力を注ぎすぎていたのだろう。
ちなみに、そちらに関しては俺の配下になった獣人たちに任せている。
まぁ数の利だ。負けることはあるまい。余裕で鎮静可能だろう。
「なぁ。俺たちこれ負け確じゃね?」
「それな。なんか負けフラグ立ってるもんな」
「所詮、俺らも準魔王級だしね」
すると、獣人たちは両手を頭の上にあげて苦笑いしながら俺たちに向かて言う。
「「「降参です!」」」
「…………んんん!?」
神獣はその光景を意味が分からないという目で見ている。
そりゃそうだろう。自分の配下である幹部たちが目の前で寝返ったのだから。
俺だったら失神してしまうかもしれない。
あれ? これ勝ったんじゃね?
獣人の本基地と言える『ソラウラ』に俺たちは辿り着いた。
ランドロフがいるためすぐに辿り着くと思っていたが、見つけ出すのに案外時間がかかってしまった。
やはり神獣も少し警戒していたようだ。隠蔽魔法が何重にもかけられていた。
「なんか前よりもでかくなっているね」
目の前には魔王城とも引けをとらないほどの大きさの建築物である。
そして、見た感じ多くのトラップ魔法が設置されており、厳重に城塞化されていた。
そんな神獣城を見ながら俺は一人呟く。
「ねぇ…………俺、思うんだよ」
「……………えぇ?」
俺の言葉にリーシャは不思議そうな反応の表情を見せる。
そんな俺たちを放って獣人の精鋭たちは神獣城の入口へと向かって行こうとしている。
俺はその獣人たちを止めるように、大きな声を出す。
「ちょっと待って!」
「「「…………?」」」
当然、リーシャと同じように獣人たちは足を止め、不思議そうな視線を俺に向けてきた。
それはそうだろう。自分で士気を上げときながらちょっと待てとは俺でも意味が分からなくなる。
しかし、俺も理解できない。
「なんでみんな入口から入るの?」
「「「…………はぁ?」」」
先ほどとは比べ物にならないほど、不思議そうな声を上げた。
「アハハ…………そりゃあ入口以外入るところがないからじゃないかな?」
キール兄は苦笑いしながら俺の質問に答える。
それに釣られて他の獣人たちも俺のジョークだと受け取ったのか笑い始めた。
「「「アッハッハッハ!」」」
俺はその反応に困ってしまう。
俺だって分かっている。入口とは入る口と書いて入口なのだから。
アニメだって正面から入って敵をばたばたと倒すのが主流である。
しかし、俺は納得できない。
「なんでわざわざ敵がいるところに突っ込まないといけないの?」
「アハハ…………じゃあ、どこから入るって言うんだよ。やっぱり見た目通りただの子供なのか?」
一人の獣人が俺を馬鹿な者を見るような目で言った。
普通ならそこで少し笑いが増えるものだろう。しかし、誰もその言葉にのるものはいない。
「「あ…………終わったなあいつ」」
その様子に兄とランドロフが同情するよう視線を送る。
二人の後ろにいるリーシャとリール、テールも同様だ。
「普通にこうすればいいんじゃないの? 【次元空間圧縮砲】」
「……………………え?」
「「「…………………あ」」」
俺は適当に神獣城に向かって究極魔法をぶっ放した。
本当ならけめはめ波をするときはしっかり構えないといけない。ちょっと獣人君の言葉が頭にカチンときたので適当にしてしまった。
だが、適当と言っても究極魔法である。
ドガンッ!
「…………な、な、なんかすみませんでしたぁ!!!」
先ほどまで少し俺のことを舐めていた獣人君は急に首を垂れてきた。
まぁそれはそうだろう。前よりも威力が上がっていたのだから。
物凄い迫力と威厳があった神獣城は一瞬で跡形もなくなってしまう。
いや、正確に説明するのならば俺が放った方向の空間が圧縮され、えぐられたような状態になっているのだ。
(((またやりやがった!!!)))
俺の実力を知っている者たちは心の中でそう叫ぶ。
しかし、俺がそんなこと知る由もない。
神獣とその幹部たちは神獣城で一生懸命に反乱軍の俺たちが来るのを待ち構えていた。
当然、その人たちは憤りを通り越して唖然とするしか出来ていない。
「「「…………何じゃこりゃ」」」
【テレポート】をして脱出したのだろう。空に十人ほどの獣人がいた。
そして、その中には異様なオーラを放つ金色のドラゴンのような獣人がいる。
「十一人か…………」
俺が空を舞っている獣人たちを数えて口にした。
神獣の幹部たちは思ったよりも少なく、そこまで力量もないようだ。
やはり、人間の総滅に力を注ぎすぎていたのだろう。
ちなみに、そちらに関しては俺の配下になった獣人たちに任せている。
まぁ数の利だ。負けることはあるまい。余裕で鎮静可能だろう。
「なぁ。俺たちこれ負け確じゃね?」
「それな。なんか負けフラグ立ってるもんな」
「所詮、俺らも準魔王級だしね」
すると、獣人たちは両手を頭の上にあげて苦笑いしながら俺たちに向かて言う。
「「「降参です!」」」
「…………んんん!?」
神獣はその光景を意味が分からないという目で見ている。
そりゃそうだろう。自分の配下である幹部たちが目の前で寝返ったのだから。
俺だったら失神してしまうかもしれない。
あれ? これ勝ったんじゃね?
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