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アレン、付き合う
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「はぁ……………………」
私はため息をつきながらどんよりとした空の下、とぼとぼと歩いて帰っている。
当然、【テレポート】を使えば一瞬で魔王城に帰れるものの、一人になりたい気分だったので使わなかった。
私はこんなにもアレンのことを想っている。なのにアレンが振り向いてくれない。
私の魅力が足りていないのは理解している。
それでも、拗ねてしまうのは異常なのだろうか。おかしいのだろうか。
「――――シャ――――リーシャ――」
「とうとう幻聴までもぉ…………」
流石に好きすぎるからと言ってその人の幻聴が聞こえ始めたなんて、普通はありえないだろう。
私はその事実に頭を抱えようとする。
しかし、その手は、
「待って! リーシャ!」
「……………………え?」
――そう。私が求めていた想い人に握られてしまったのだ。
運命? 赤い糸? いや、そんなものこの世のどこにも存在しない。それは片方の勝手な妄想にすぎないのだ。
アレンは肩を揺らして全身で呼吸をしてる。ここまで一生懸命走ってきたのだろう。
そんなアレンは私に向かって急に深々と頭を下げ始めた。
「はぁ。はぁ…………本当にごめん!」
私はそんな現状に思考が追い付かなくなってしまう。
どうやら私のところに来たのはアレンだけのようだ。
荒れ地で二人。まるでこの世界に二人だけなような感覚に、私は先ほどまで泣きそうになっていたにもかかわらず、頬が緩みそうになってしまう。
「…………え? どういう――」」
「俺が本当に悪かった! なんかいろいろ知らなかったことが多かったみたいで…………」
私の言葉を遮り、アレンは頭を下げたまま謝罪を続けた。
「俺は多くの種族と関わりを持ちたいとか偉そうなこと言ってたくせに、上っ面だけだったんだ。ラン君でも知ってたことを俺は全然知らなかった」
本当に弱弱しい声で謝るアレンに私の心は締め付けられそうになる。
別にアレンは悪くない。誰が誰に興味をもとうとそれは自由だ。
「正直、俺はリーシャが血欲しさに結婚しようと言ってるのかと思ってた。その……………吸血という行為の大切さについても全く知らなかったんだ」
「もぅ………もう顔を上げてよぉ」
そのアレンの謝罪に私は耐えきれずそんな言葉を漏らす。
その言葉が自分のためであればあるほど私の胸をえぐるような感覚に陥った。
「俺は誰も悲しまない世界を作りたい。なのに、俺の一番近くにいた配下を悲しませていたんだ。アハハ……………本当に俺はひどい人間だよな」
アレンは顔を上げて自虐するように笑う。
そのアレンの右頬には赤く腫れていた。誰か………いや、自分で殴ったのだろう。
そんなアレンを見て私はもっと胸をえぐられる。
私はこんな思いをするためにあんなことを言ったんじゃない。
私はアレンのカッコよく活躍する姿が見たかった。それであわよくばその隣に立てる女性が私でありたいと思っただけなのだ。
なのにアレンは傷ついた。それも今まで見たことのないような表情をするほど。
やはり諦めるべきなのだろうか。この恋心を一人で抱え込むべきなのだろうか?
しかし、アレンは自虐するような表情から一変、
「だから………だからもう一度俺にチャンスをくれないかな!」
必死そうな表情を浮かべアレン私の手を握って言った。
私は大好きなその表情に少し期待してしまう。
分かっている。アレンだって必死なのだ。
アレンが天才? 化け物テイマー? 勝手に決めつけるな。
いつもアレンは陰でひたすら努力している。私はその努力を一番近くで見てきたつもりだ。
アレンは魔族でも、魔獣でも、ましてや勇者でもない。
ただの十五歳のか弱い人間なのだ。
そんな子供に世界の命運がかかっている。
とてつもないプレッシャーに毎日苛まれていることだろう。
それでもアレンは誰にでも笑顔で、自分の弱い所を見せない。
私はそんな小さな子供に惹かれたのだ。
だから、私はいつもの小悪魔のような仮面をかぶって言う。
「じゃあ。結婚してくれるってことぉ?」
「け、結婚は………ちょっと早い気が…………そうだ! ま、まずは、お、お付き合いからということで!」
アレンは顔を今までになくリンゴのように紅潮させながらたどたどしく言った。
この表情はまだ誰にも見せたことのない表情だろう。
私はその事実に胸を弾ませる。
絶対に私がこの子の重荷になるわけにはいかない。
私のわがままでこの子の仮面を破ってしまうわけにはいかない。
なら、少しの間ぐらい待とう。私は小悪魔な吸血鬼という仮面をかぶって。
そして、いつか二人とも仮面が外せるような日が来ることを願って。
「ふふっ。じゃあ改めてよろしくねぇ。アレンちゃん」
「あ、アレンちゃん…………………リーシャちゃんって言った方がいいかな?」
「それは自分で考えてほしいなぁ。アレンちゃん」
「……………………うっ」
アレンは視線逸らして真っ赤に染まっている顔を両手で顔を隠した。
ああ。やっぱりこの子と添い遂げたい。この子しかいないと改めて思う。
私は大幅に進歩したアレンとの関係に三日月の光に照らされながら小悪魔のような笑みを浮かべたのだった。
私はため息をつきながらどんよりとした空の下、とぼとぼと歩いて帰っている。
当然、【テレポート】を使えば一瞬で魔王城に帰れるものの、一人になりたい気分だったので使わなかった。
私はこんなにもアレンのことを想っている。なのにアレンが振り向いてくれない。
私の魅力が足りていないのは理解している。
それでも、拗ねてしまうのは異常なのだろうか。おかしいのだろうか。
「――――シャ――――リーシャ――」
「とうとう幻聴までもぉ…………」
流石に好きすぎるからと言ってその人の幻聴が聞こえ始めたなんて、普通はありえないだろう。
私はその事実に頭を抱えようとする。
しかし、その手は、
「待って! リーシャ!」
「……………………え?」
――そう。私が求めていた想い人に握られてしまったのだ。
運命? 赤い糸? いや、そんなものこの世のどこにも存在しない。それは片方の勝手な妄想にすぎないのだ。
アレンは肩を揺らして全身で呼吸をしてる。ここまで一生懸命走ってきたのだろう。
そんなアレンは私に向かって急に深々と頭を下げ始めた。
「はぁ。はぁ…………本当にごめん!」
私はそんな現状に思考が追い付かなくなってしまう。
どうやら私のところに来たのはアレンだけのようだ。
荒れ地で二人。まるでこの世界に二人だけなような感覚に、私は先ほどまで泣きそうになっていたにもかかわらず、頬が緩みそうになってしまう。
「…………え? どういう――」」
「俺が本当に悪かった! なんかいろいろ知らなかったことが多かったみたいで…………」
私の言葉を遮り、アレンは頭を下げたまま謝罪を続けた。
「俺は多くの種族と関わりを持ちたいとか偉そうなこと言ってたくせに、上っ面だけだったんだ。ラン君でも知ってたことを俺は全然知らなかった」
本当に弱弱しい声で謝るアレンに私の心は締め付けられそうになる。
別にアレンは悪くない。誰が誰に興味をもとうとそれは自由だ。
「正直、俺はリーシャが血欲しさに結婚しようと言ってるのかと思ってた。その……………吸血という行為の大切さについても全く知らなかったんだ」
「もぅ………もう顔を上げてよぉ」
そのアレンの謝罪に私は耐えきれずそんな言葉を漏らす。
その言葉が自分のためであればあるほど私の胸をえぐるような感覚に陥った。
「俺は誰も悲しまない世界を作りたい。なのに、俺の一番近くにいた配下を悲しませていたんだ。アハハ……………本当に俺はひどい人間だよな」
アレンは顔を上げて自虐するように笑う。
そのアレンの右頬には赤く腫れていた。誰か………いや、自分で殴ったのだろう。
そんなアレンを見て私はもっと胸をえぐられる。
私はこんな思いをするためにあんなことを言ったんじゃない。
私はアレンのカッコよく活躍する姿が見たかった。それであわよくばその隣に立てる女性が私でありたいと思っただけなのだ。
なのにアレンは傷ついた。それも今まで見たことのないような表情をするほど。
やはり諦めるべきなのだろうか。この恋心を一人で抱え込むべきなのだろうか?
しかし、アレンは自虐するような表情から一変、
「だから………だからもう一度俺にチャンスをくれないかな!」
必死そうな表情を浮かべアレン私の手を握って言った。
私は大好きなその表情に少し期待してしまう。
分かっている。アレンだって必死なのだ。
アレンが天才? 化け物テイマー? 勝手に決めつけるな。
いつもアレンは陰でひたすら努力している。私はその努力を一番近くで見てきたつもりだ。
アレンは魔族でも、魔獣でも、ましてや勇者でもない。
ただの十五歳のか弱い人間なのだ。
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とてつもないプレッシャーに毎日苛まれていることだろう。
それでもアレンは誰にでも笑顔で、自分の弱い所を見せない。
私はそんな小さな子供に惹かれたのだ。
だから、私はいつもの小悪魔のような仮面をかぶって言う。
「じゃあ。結婚してくれるってことぉ?」
「け、結婚は………ちょっと早い気が…………そうだ! ま、まずは、お、お付き合いからということで!」
アレンは顔を今までになくリンゴのように紅潮させながらたどたどしく言った。
この表情はまだ誰にも見せたことのない表情だろう。
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「ふふっ。じゃあ改めてよろしくねぇ。アレンちゃん」
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「それは自分で考えてほしいなぁ。アレンちゃん」
「……………………うっ」
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ああ。やっぱりこの子と添い遂げたい。この子しかいないと改めて思う。
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