上 下
9 / 12

9

しおりを挟む
「ほたる、大丈夫?」

「なッ……なに、が?」

「生でよかったの?」

「うん、だって……昨日も……そのまま、エッチしたし、んッ……しゅうごくん、はッ……覚えて、ないんでしょ?」

「……うん」

「あんなにッ……きもち、よかったのに、覚えてないの、わたしだけ、あッ……あッ……う、覚えてるの、ずるいじゃない……だからッ……はぁッ……はぁ……もう、動くよ?」

 言い終えるとほたるは、折っていた膝を少し立て、上下に動き俺の性器を抜き差しし始めた。支えるように下から尻に手を添えてやると、安定するのか、次第に動きが早まってゆく。色素の薄いほたるの陰毛の間から、挿入している部分が丸見えでなんとも──良い。ほたる自身も気持ちが良いのか、どんどん声が大きくなってゆく。

「あああ……あッ、あッ、あッ……しゅうごくん、きもち、いい?」

「きもちいいよ……」

「はぁ、はぁ、ッ……すごい、きもちいい……ゴムないの、すごい、きもちいい……」

「もっと……気持ち良くなろうか」

「あ……や、や、ちょ──やッ……あ!やめ……ぁ、それ、だめ、だめ、だめえッ……まって、ま──」

「がんばって?」

 押し倒された状態のまま、俺はほたるの腰を掴み自分の腰を前後に激しく振った。上下に振るほうがほたるの反応が良いので、上半身を起こして彼女の胸を愛撫しながら、|
膣≪なか≫に勢いをつけて何度も突き上げた。

「あ──あああッ!あああッ!あああッ!や、や、あああッ!」

 嬌声の合間に、ほたるの口の端しから涎が、目の端から涙が滴る。それを両方とも吸い上げてやると、だらりと弛緩したほたるの腕が、彼女の腰を掴む俺の手に添えられた。

「しゅうごくん、しゅうごくん……い、イッちゃう……イッちゃう、あ、あッ……!」

「イクの?」

「うん、うんッ……イッ、あ、あ、あああ……!イクのッ、イクの、あッ──あああッきもちい、い、イッあ、イク、イク……イク、う、あぁッ!!」

「もっと」

「あッ、はあッ……はあッ……あ、あ、や、もう、きもちい、いのにッ、だめ、これいじょう、は──や、あああ……あッ、また、イッちゃう、あ……あ、イク、うッ、イク、やッ……ああッ!!」

「……もっと!」

「あッ……あッ……ん、だめ、しゅうごくん、おっきい、おっきいから、あッ、うぅッ──あッ……!」

「はあッ……はあッ……ほたる……ほんとに、いいの?」

「なにが……」

「俺、このままだと……ほんとに、ほたるの膣(なか)に出しちゃうよ……」

「いいんだよ、だして……いっぱい、だして……たくさん、ちょうだい……」

「……わかった」

 ほたるを押し倒し、正常位の体勢をとる。額から順番に鼻、唇、首筋、鎖骨、乳房、乳首、臍へと唇を落としてゆく。

「柊悟くん、すき、だいすき……だいすき……」

「俺も、大好き」

 ほたるの腰の括れを撫で、そこをぐい、と掴む。あの薄い避妊具がないだけで本当に、驚くくらい気持ちが良い。

「あッ……しゅうごくん、すき、すき……あ、あッ……あッ……!」

 ほたるの指が、不安げに俺の手首を掴む。「大丈夫」と言って頭を撫で、次第に腰の動きを早めてゆく。

「大丈夫、優しくするから」

「き、昨日みたいに……痛く、しない?」

「しないよ」

 揺れる乳房にそろりと舌を這わせ、乳首を咥えると口内で優しく転がした。快感を伴ったほたるの声が、すぐ上から下りてくる。

「はあッ……はあッ……しゅうごくん、しゅうごくんッ……あッ……あッ……」

「ほたる……ッ!」

 二人の身体の間で、混ざり合った体液がぱちゅ──ぱちゅ──と弾ける。互いの太股を伝いシーツにべったりと付着しているが、お構いなしに俺は何度も、何度もほたるの膣(なか)を突く。

「あッ、あ、あ、ああッ……あ、あッう、あぅ、
あぁッ!」

「ほたる……だいすき……だいすき……ほたる、ほたるッ」

「あッ──あッ──ああッ……しゅうごくん、あ、あ、イクッ、う、あ……イクッ──!!」

「あッ……!あ……イクよ……ほたる……イクッ……うッ……あぁッ……!」

 射精したものが自身の身体にまとわり付くことなく、ほたるの膣に広がってゆく。得難い快感に身体の方は全く力が入らず、ほたるを押し潰してしまった。

「はぁッ……はぁッ……ごめん……」
「わたしは、だいじょうぶ。柊悟くん、平気?」
「平気じゃない……気持ち良すぎて……おかしくなりそう」

 ほたるから下り隣に転がると、俺の中に残っていたものがツツ、と太股を濡らした。ほたるを抱き寄せキスを交わすと、彼女は俺の腕の中で小さな悲鳴を上げた。

「どうしたの?」
「大丈夫……ちょっと、出てきただけ……」
「出てきた?」
「柊悟くんの……出したのが……あっ」

 そう言ってほたるは自分の太股の内側にそろりと手を伸ばす。「これ」と言って恥じらいながら見せてくれた指先には、俺のものとも彼女のものともわからぬものが、べったりと付着していた。

「わたしもいっぱい出たから……その」
「いっぱい出たの?」
「あれ飲んだせいだもん……!」

 確かに、今日のほたるの愛液はいつもより量が多い。まだまだ序盤だというのにシーツはひんやりと濡れているし、滑りも良すぎたように思う。

「飲んだから、いっぱい出たの?」
「……そう!」
「なら、俺もいっぱい出るかも」
「……うん」
「試してみる?」

 首を傾げて挑発すると、ほたるは恥ずかしがって目を逸らしてしまった。それを肯定だな、と捉えると俺は彼女の秘部に手を伸ばした。

「やっ……!」
「ほんと、びしょびしょ。ちょっと、お掃除しよ」
「えっ、あッ、あッ!」

 起き上がり、身体を横にして俺の方を向いたままのほたるの太股を開き膣(なか)に中指を挿しこんだ。外側と同じくなかもやはりぐしょぐしょで、掻き回せば掻き回すほど、とろとろと愛液が溢れ出してくる。

「あッ、柊悟く、ん……あッ……」

「んッ……」

「ああッ……!」

 太股をがっちりと固め、ほたるの秘部に顔を寄せ舌を這わせる。ほたるも同じようように、目の前に迫った俺の性器を咥え、じゅるじゅると吸い上げ始めた。

「でんきッ……電気、暗くして……んッ……」
「嫌?」
「これのときは……恥ずかしいから」
「いつもよりエッチなほたるでも恥ずかしいの?」
「んッ……あぅッ……」
「恥ずかしいの?」
「ここはッ……恥ずかしいよ……」

 仰向けに寝転び、その上にほたるを抱え込み巴のような形をとる。彼女の太股を大きく横に開き、尻を撫でてぐい、と掴み上げ、下から秘部を覗き込む。

「いやッ……」
「これが、恥ずかしいの?」
「そんなに、見ないで……」
「全部見えるよ」
「やだッ……」

 鷲掴みにした臀部を引き上げ、更に親指にくい、と力を込めて押し上げると、ほたるの膣口──それに襞(ひだ)やその周囲全てが丸見えになった。ねっとりと濡れたそこは、俺を求めてひくひくと脈打ち、時折呼吸をするように、くぱっ──くぱっ──と動いている。膣口に指を這わせ、焦らすように円を描きながらそっと触れた。

「あぅ……ッあ、や、やだ、いやッ……」

 舌を伸ばし、ちゅうっ──と吸い上げ、飲み干す。ぴくん、とほたるの尻が持ち上がるので、膣(なか)に指を一本二本と挿し込むと、びくびくと痙攣するように跳ね上がる。吸い上げたばかりだというのに愛液がとろとろと、絶え間なく溢れ続けている。

「あッ……う、うッ……あ、ほた、る……」

「はあッ……はあッ……ん、んッう、あぅ……」

 ほたるの目の前にも俺の性器があるわけで、彼女の舌先は俺の先端を舐め回す。少し上に上がり俺の指先から逃げた彼女は、胸で俺の性器を挟み込み、包み込みながら口の中に含み舌の上で転がした。

「でんき……自分で、消すもん」
「今更?」
「うぅ……」
「もう、いいんじゃない?」
「でもッ……」
「もう、全部見えたんだし」
「エッチ……柊悟くんの、エッチ……」
「ほたるも、なんでしょ?」
「う……ん……」

 室内灯のリモコンは手を伸ばせば届く距離。時計を見てもまだ電気がついていてもおかしくはない時間だ。体力的にも、まだ、何度だって彼女と交われる。

「ほたる、そのまま……」
「このまま?」
「うん……俺の、どうなってる?」
「えっ……おっきいよ。かちかち、勃ってる」
「じゃあ、腰浮かせて?」
「跨がったまま?後ろ向きのまま?」
「うん」
「挿れるの?」
「挿れて」
「う……んッ、ん、あ──は、あ──ッ……」

 身体が一帯となった刹那、俺は上半身を起こした。後ろからほたるの胸を揉みながら、腰を振ってほたるの膣(なか)に突き上げる。

「あああッ!しゅうごくん、こ……れ……あ、あぅ……!あ……!」

「なーに?」

「奥ッ……おくが、きもちい、い、ああッ、こわれるッこわれるッ……ああッ!やッ……」

「奥、きもちいい?」

「う……う、ぜんぶ、ぜんぶ、きもちいい……!」

「全部?」

「ぜんぶ、ぜんぶ……あッ──あッ──しゅうごくん、しゅうごくんッ……あッ、い、あああッ!」

 ほたるの髪に顔を埋め視線をずらすと、首を捻った彼女と目が合った。眉を寄せひどく苦しそうであるのに、更なる快感を求めているような瞳の色。

「……後ろかな」

「はあッ──はあッ──はッ、あ……なに……」

「ほたるが一番好きな体位、してあげる」

 

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~

一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、 快楽漬けの日々を過ごすことになる! そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!? ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

君の浮気にはエロいお仕置きで済ませてあげるよ

サドラ
恋愛
浮気された主人公。主人公の彼女は学校の先輩と浮気したのだ。許せない主人公は、彼女にお仕置きすることを思いつく。

イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?

すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。 病院で診てくれた医師は幼馴染みだった! 「こんなにかわいくなって・・・。」 10年ぶりに再会した私たち。 お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。 かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」 幼馴染『千秋』。 通称『ちーちゃん』。 きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。 千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」 自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。 ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」 かざねは悩む。 かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?) ※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。 想像の中だけでお楽しみください。 ※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。 すずなり。

冷徹&ドSの公爵令息様の性処理メイドをヤらせてもらいます!

天災
恋愛
 冷徹&ドSの公爵令息さまぁ!

大学のトイレで強姦魔に調教されたその時人が…

sleepingangel02
恋愛
大学のトイレでレイプされる。その相手とは……

お兄ちゃんが私にぐいぐいエッチな事を迫って来て困るんですけど!?

さいとう みさき
恋愛
私は琴吹(ことぶき)、高校生一年生。 私には再婚して血の繋がらない 二つ年上の兄がいる。 見た目は、まあ正直、好みなんだけど…… 「好きな人が出来た! すまんが琴吹、練習台になってくれ!!」 そう言ってお兄ちゃんは私に協力を要請するのだけど、何処で仕入れた知識だかエッチな事ばかりしてこようとする。 「お兄ちゃんのばかぁっ! 女の子にいきなりそんな事しちゃダメだってばッ!!」 はぁ、見た目は好みなのにこのバカ兄は目的の為に偏った知識で女の子に接して来ようとする。 こんなんじゃ絶対にフラれる! 仕方ない、この私がお兄ちゃんを教育してやろーじゃないの! 実はお兄ちゃん好きな義妹が奮闘する物語です。 

レイプ短編集

sleepingangel02
恋愛
レイプシーンを短編形式で

中でトントンってして、ビューってしても、赤ちゃんはできません!

いちのにか
恋愛
はいもちろん嘘です。「ってことは、チューしちゃったら赤ちゃんできちゃうよねっ?」っていう、……つまりとても頭悪いお話です。 含み有りの嘘つき従者に溺愛される、騙され貴族令嬢モノになります。 ♡多用、言葉責め有り、効果音付きの濃いめです。従者君、軽薄です。 ★ハッピーエイプリルフール★ 他サイトのエイプリルフール企画に投稿した作品です。期間終了したため、こちらに掲載します。 以下のキーワードをご確認の上、ご自愛ください。 ◆近況ボードの同作品の投稿報告記事に蛇補足を追加しました。作品設定の記載(短め)のみですが、もしよろしければ٩( ᐛ )و

処理中です...