55 / 119
第4の異世界ーはるか遠くの銀河で戦う少年
第55話 ズァーグの力
しおりを挟む
なんとか間に合ったみたいだな。
目的の男。名前はルカだったか。
本来ならばここで命を落とす運命だったみたいだが、なんとか助けることはできそうだ。
「き、貴様……っ」
目の前の大男が怒り顔で俺を睨む。
「殺せっ! 一斉射撃だっ!」
兵たちの持つレーザー銃がこちらを向く。
「……さて、それじゃあ特訓の成果を試すとするか」
シミュレーター内で受けた剣術の特訓。
レーザーが発射される刹那、俺はそれを思い浮かべていた。
……
「――いたっ!」
こぶし大の丸い浮遊物から放たれたレーザーの攻撃を頭に受けて俺は仰け反る。
「ふむ。まだまだじゃな」
と、肩に乗っている小さなツクナはため息を吐く。
「いや、レーザー……だっけ? あんなの剣で防いで消すなんて無理だよ」
見えもしないレーザーとやらをツクナはレヴァンソードで防いで消せと言うが、できる気がまったくしない。速さは恐らく銃弾と同じくらいだし、それを剣で防げなんて無理である。
「体内に取り込んだズァーグを活性化するんじゃ。そして一部を体外に放出して周囲に纏う。纏ったズァーグは脳とリンクして、触れた部分を正確に使用者へと伝える。使用者は体内に残ったズァーグで身体能力を向上させて、体外に放出したズァーグに触れた部分をソードで防ぐ。これだけじゃ。そんなに難しくはない」
「そ、そうかな? いや、そもそもリンクってなに?」
「繋ぐという意味じゃ。わからなければ放出したズァーグが身体の一部になると考えればよい」
「う、うーん……そもそもそのズァーグってのがよくわからないんだけど」
「さっき説明したじゃろ。ズァーグとは、次に行く異世界の大気中に浮かんでいる微細な粒子のことじゃ。これを空気と共に体内へ取り込み、活性化させることで一時的に超人的な力が肉体に宿る。このシミュレーター内は次の異世界と同じ環境にしてあるから、すでにハバンの身体にはズァーグが取り込まれておる」
「いやまあ、それはわかるんだけど……。その活性化の方法がよくわからなくて」
「心を強く持つのじゃ。そして体内を巡るズァーグに活性化を促すのじゃ」
「う、ううん……」
やっぱりよくわからん。
「しかし己の実力を超えて活性化をし過ぎると、強い力に肉体も精神も飲み込まれてしまう。そうなれば力を求めるだけの怪物になり果てるからの。気をつけねばいかんぞ」
「難しいな」
「強い心があれば、大きく活性化をしても自分を保てる。心を強く持つことじゃ」
「うん……」
とはいえ、そもそもまだその活性化すらできないのだが。
「なあ、今さら剣なんか使わなくても、これがあれば十分じゃないか?」
俺は機械の右腕を掲げる。
「ならばそれであれを倒してみよ」
「ん?」
やや遠いが、レヴァンソードを持った真っ白い人型の物体が目の前に現れる。
「あれは体内のズァーグを10%ほど活性化させて、体外にも放出している仮想の敵じゃ。あれに向かって銃撃を浴びせてみるとよい」
「ん? うん」
言われて俺はアンドロイドアームを前に突き出し、人型へ向かって人差し指から銃弾を撃つ。と、
「あっ!」
人型は目にも止まらぬ素早さで銃弾をソードで打ち消し、
「うおおっ!?」
一瞬で距離を詰めて、俺の首元にソードを近づけた。
「これがズァーグの力じゃ。実戦なら死んでおったぞ」
「お、おおう……」
俺が退くと、人型は姿を消す。
「10%であれなのか……。100%ならどうなるんだ?」
「100%の活性化など、よほど精神が強靭でなければ理性は保てん。活性化に耐えられる精神が無ければ、ただ破壊を繰り返すだけの怪物になるじゃろう」
「そ、そうか」
「100%でなくとも、心の強さに見合わない活性化をするのも同じことじゃ。気をつけねばいかんぞ」
「うん」
「しかしもし活性化100%で理性を保てれば、その世界では最強になれる」
「ふーん……」
それはすごいけど、ともかくはまずズァーグを使えるようにならなければ最強もなにもない。
「本来ならば戦闘に使えるほど高度にズァーグを活性化するには10年の修業が必要じゃ。しかしここでは眠ることも食べることも必要無く、疲れすらない。常に修業をしていられるこのシミュレーター内ならば高度なズァーグの活性化を体得できるのも早いじゃろう」
「うん」
時間はある。それにツクナが一緒ならば、自分さえ努力すれば必ずズァーグの活性化は体得できるだろうと俺は自信を持つ。
「ふむ。まずは強い心でズァーグの活性化をする鍛錬から始めたほうがよさそうじゃの。剣を使っての特訓はそのあとじゃ」
「わかった。……でも心を集中させる鍛錬ってなにをすればいいんだ?」
「座って足を組め。そして心を強く持ってズァーグの活性化に集中するのじゃ」
「う、うん」
座って足を組み、心をズァーグの活性化に集中させる。
「心は常に強く保て。常に強く保つことで、活性化したズァーグを体内に保持できる。活性化したズァーグで常に体内を満たすことで強い力を身体に慣らすのじゃ」
「う、うん。難しい……」
体得まではまだまだ時間はかかりそうだ。
……
――無数のレーザーが俺に向かって発射される。
心を集中させた俺は、体内を巡るズァーグに活性化を促す。
「20%くらいでいいか」
瞬間、肉体は強化され、放出されたズァーグにレーザーが触れ、
「ふんっ」
「うあっ!?」
すべてをレヴァンソードで打ち返して兵たちの持つレーザー銃を破壊した。
「な、なにっ!? 貴様……」
驚きに顔を歪める大男を前に、俺はソードを構え直す。
「逃げたければ追わない。好きにしろ」
目的はこいつらを倒すことじゃない。逃げるならばそれで構わないが。
「逃げる? 俺様が?」
しかし男はそんな素振りは見せず、
「ぐはははっ! 俺様はオーディアヌ帝国ナイト、ヴァルキラスの剣のひとり、デズター・デルガモット様だっ! 俺様が恐れるのは唯一、皇帝であり、わが師でもあるメイラッド・ローマ様のみっ! 名すら知らぬ貴様などに恐れをなして逃げ出したりせぬわっ!」
と、大男、デズター・デルガモットは豪快に笑いながら言い放つ。
「いいだろう。そこの小僧とは違って、貴様には俺と戦えるだけの資格はあるようだ」
にやけながら赤いソードを構えるデズターを前に、俺はため息を吐いた。
「しかたない」
自前の青いソードを構えて、相手との間合いを計る。
「なかなかズァーグを使えるようだが、俺様には及ばんぞ」
「どうかな」
「ふふふ、貴様ができるズァーグの活性化など、せいぜい30%がいいところだろう。しかし俺様はっ!」
「むっ……」
デズターの肉体に巡るズァーグが活性化をしているのだろう。自らのズァーグを目に集中させると、薄い赤色のオーラのようなものにデズターの肉体が覆われていくのが俺には見えた。
目的の男。名前はルカだったか。
本来ならばここで命を落とす運命だったみたいだが、なんとか助けることはできそうだ。
「き、貴様……っ」
目の前の大男が怒り顔で俺を睨む。
「殺せっ! 一斉射撃だっ!」
兵たちの持つレーザー銃がこちらを向く。
「……さて、それじゃあ特訓の成果を試すとするか」
シミュレーター内で受けた剣術の特訓。
レーザーが発射される刹那、俺はそれを思い浮かべていた。
……
「――いたっ!」
こぶし大の丸い浮遊物から放たれたレーザーの攻撃を頭に受けて俺は仰け反る。
「ふむ。まだまだじゃな」
と、肩に乗っている小さなツクナはため息を吐く。
「いや、レーザー……だっけ? あんなの剣で防いで消すなんて無理だよ」
見えもしないレーザーとやらをツクナはレヴァンソードで防いで消せと言うが、できる気がまったくしない。速さは恐らく銃弾と同じくらいだし、それを剣で防げなんて無理である。
「体内に取り込んだズァーグを活性化するんじゃ。そして一部を体外に放出して周囲に纏う。纏ったズァーグは脳とリンクして、触れた部分を正確に使用者へと伝える。使用者は体内に残ったズァーグで身体能力を向上させて、体外に放出したズァーグに触れた部分をソードで防ぐ。これだけじゃ。そんなに難しくはない」
「そ、そうかな? いや、そもそもリンクってなに?」
「繋ぐという意味じゃ。わからなければ放出したズァーグが身体の一部になると考えればよい」
「う、うーん……そもそもそのズァーグってのがよくわからないんだけど」
「さっき説明したじゃろ。ズァーグとは、次に行く異世界の大気中に浮かんでいる微細な粒子のことじゃ。これを空気と共に体内へ取り込み、活性化させることで一時的に超人的な力が肉体に宿る。このシミュレーター内は次の異世界と同じ環境にしてあるから、すでにハバンの身体にはズァーグが取り込まれておる」
「いやまあ、それはわかるんだけど……。その活性化の方法がよくわからなくて」
「心を強く持つのじゃ。そして体内を巡るズァーグに活性化を促すのじゃ」
「う、ううん……」
やっぱりよくわからん。
「しかし己の実力を超えて活性化をし過ぎると、強い力に肉体も精神も飲み込まれてしまう。そうなれば力を求めるだけの怪物になり果てるからの。気をつけねばいかんぞ」
「難しいな」
「強い心があれば、大きく活性化をしても自分を保てる。心を強く持つことじゃ」
「うん……」
とはいえ、そもそもまだその活性化すらできないのだが。
「なあ、今さら剣なんか使わなくても、これがあれば十分じゃないか?」
俺は機械の右腕を掲げる。
「ならばそれであれを倒してみよ」
「ん?」
やや遠いが、レヴァンソードを持った真っ白い人型の物体が目の前に現れる。
「あれは体内のズァーグを10%ほど活性化させて、体外にも放出している仮想の敵じゃ。あれに向かって銃撃を浴びせてみるとよい」
「ん? うん」
言われて俺はアンドロイドアームを前に突き出し、人型へ向かって人差し指から銃弾を撃つ。と、
「あっ!」
人型は目にも止まらぬ素早さで銃弾をソードで打ち消し、
「うおおっ!?」
一瞬で距離を詰めて、俺の首元にソードを近づけた。
「これがズァーグの力じゃ。実戦なら死んでおったぞ」
「お、おおう……」
俺が退くと、人型は姿を消す。
「10%であれなのか……。100%ならどうなるんだ?」
「100%の活性化など、よほど精神が強靭でなければ理性は保てん。活性化に耐えられる精神が無ければ、ただ破壊を繰り返すだけの怪物になるじゃろう」
「そ、そうか」
「100%でなくとも、心の強さに見合わない活性化をするのも同じことじゃ。気をつけねばいかんぞ」
「うん」
「しかしもし活性化100%で理性を保てれば、その世界では最強になれる」
「ふーん……」
それはすごいけど、ともかくはまずズァーグを使えるようにならなければ最強もなにもない。
「本来ならば戦闘に使えるほど高度にズァーグを活性化するには10年の修業が必要じゃ。しかしここでは眠ることも食べることも必要無く、疲れすらない。常に修業をしていられるこのシミュレーター内ならば高度なズァーグの活性化を体得できるのも早いじゃろう」
「うん」
時間はある。それにツクナが一緒ならば、自分さえ努力すれば必ずズァーグの活性化は体得できるだろうと俺は自信を持つ。
「ふむ。まずは強い心でズァーグの活性化をする鍛錬から始めたほうがよさそうじゃの。剣を使っての特訓はそのあとじゃ」
「わかった。……でも心を集中させる鍛錬ってなにをすればいいんだ?」
「座って足を組め。そして心を強く持ってズァーグの活性化に集中するのじゃ」
「う、うん」
座って足を組み、心をズァーグの活性化に集中させる。
「心は常に強く保て。常に強く保つことで、活性化したズァーグを体内に保持できる。活性化したズァーグで常に体内を満たすことで強い力を身体に慣らすのじゃ」
「う、うん。難しい……」
体得まではまだまだ時間はかかりそうだ。
……
――無数のレーザーが俺に向かって発射される。
心を集中させた俺は、体内を巡るズァーグに活性化を促す。
「20%くらいでいいか」
瞬間、肉体は強化され、放出されたズァーグにレーザーが触れ、
「ふんっ」
「うあっ!?」
すべてをレヴァンソードで打ち返して兵たちの持つレーザー銃を破壊した。
「な、なにっ!? 貴様……」
驚きに顔を歪める大男を前に、俺はソードを構え直す。
「逃げたければ追わない。好きにしろ」
目的はこいつらを倒すことじゃない。逃げるならばそれで構わないが。
「逃げる? 俺様が?」
しかし男はそんな素振りは見せず、
「ぐはははっ! 俺様はオーディアヌ帝国ナイト、ヴァルキラスの剣のひとり、デズター・デルガモット様だっ! 俺様が恐れるのは唯一、皇帝であり、わが師でもあるメイラッド・ローマ様のみっ! 名すら知らぬ貴様などに恐れをなして逃げ出したりせぬわっ!」
と、大男、デズター・デルガモットは豪快に笑いながら言い放つ。
「いいだろう。そこの小僧とは違って、貴様には俺と戦えるだけの資格はあるようだ」
にやけながら赤いソードを構えるデズターを前に、俺はため息を吐いた。
「しかたない」
自前の青いソードを構えて、相手との間合いを計る。
「なかなかズァーグを使えるようだが、俺様には及ばんぞ」
「どうかな」
「ふふふ、貴様ができるズァーグの活性化など、せいぜい30%がいいところだろう。しかし俺様はっ!」
「むっ……」
デズターの肉体に巡るズァーグが活性化をしているのだろう。自らのズァーグを目に集中させると、薄い赤色のオーラのようなものにデズターの肉体が覆われていくのが俺には見えた。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる