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第4の異世界ーはるか遠くの銀河で戦う少年

第50話 幼女が好き?

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 朝食を終えた俺はトレーニングルームで身体を鍛えていた。

 次の異世界に着くまで、準備を含めて2週間ほどかかるらしい。その間、ツクナは必要な物を作ったりと準備で、俺はさらに身体を鍛えて備えることにした。

 リュアンたちの世界を出発してもう1週間は経つか。
 次の異世界はどんなところなんだろう? 例によって聞かされてはおらず、楽しみもあり不安もありという気持ちであった。

「ふう……」

 一通りのトレーニングメニューを終えた俺は、浴室でシャワーを浴びる。

 まあ、異世界で誰かの人生を変えて神様を困らせるより、ここでツクナとのんびり過ごしているほうがは楽しいんだけどと、俺は思うが、

「そういうわけにもいかないよな」

 ツクナには目的がある。それを手伝うために自分はついて来たのだから。

「しかし実際、俺たちのすることに神様が怒って、なにかしてきたらツクナはどうやって撃退するんだろう?」

 まあ、考えたところで俺になどわかることではないな。

 服を着つつ、俺は自嘲気味に笑う。

「そろそろ昼食かな」

 なにを食べようかなと考えながら脱衣所を出ると、

「ん?」

 丁度、トレーニングルームの扉が開いてツクナが入ってくる。

「お、昼食の誘いに来てくれたのか? 今日はスパゲッティがいいな」
「いや、昼食ではないが、まあよい。先に食事を済ませるかの」
「うん」

 ツクナを抱き上げた俺は、トレーニングルームを出て研究室へ向かった。

 ……

 研究室のテーブルでタラコのスパゲッティを食べながら、俺はふと思い出す。

「そういえばリュアンが言ってた『ハバンさんってそういう人ですもんね』ってどういう意味だったんだろう?」

 別にそれほど気になることでもないが、なんとなくツクナに聞いてみた。

「ん……」

 隣でそうめんを食べているツクナが「ふう」と息を吐く。

「なんじゃ、わからなかったのかの?」
「えっ? うん」
「ハバンは幼い女しか好きにならないと、そういう意味で言ったんじゃろ」
「そうなの? なんでだろう?」
「ツクナの婿候補と言ったからじゃろうな」
「ああ」

 そういえばそんなこと言ってたような気がする。

「それにハバンはリュアンに抱きつかれても顔色ひとつ変えんかったからの。大人の女には興味が無いと思われたんじゃろう」
「そうだったのか」
「あんまり気にしておらんようじゃな」
「うん? うーん……」

 気にするようなことなのだろうか? よくわからなかった。

「まあよい。食事を終えたらちょっとやってもらいたいことがあるんじゃ」
「やってもらいたいこと?」
「うむ」

 なんだろう? 

 タラコのスパゲッティを食べながら、俺はそれを考えたが、結局わからなかった。
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