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幼なじみは、お見通しです。
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「おい、ぼーっとしてどうした。箸、止まってんぞ」
陽太に声に、遥香はハッとした。
食事中に直哉の事を考えて込んでいたのだ。
「あ、ちょっと暑さで疲れちゃったかな」
「帳簿、急ぎじゃないから別の日でもいいぞ」
「ためるの嫌いだから、陽太が大丈夫なら見てくれる? ちょうど、シンも寝て静かだし」
「ん、わかった。じゃ、早く食べな」
せっかくおばあが作ってくれた、ゴーヤーチャンプルーもテビチも何の味も感じない。
遥香は酷く気分を落ち込ませていた。
食事を先に終えた真哉は、座布団の上でスヤスヤと眠っている。
子供にしては目鼻立ちのはっきりした顔立ちは、柏木直哉によく似ていると思う。
やっとの思いで食事を終えた遥香は、おばあと片づけをした後、陽太の部屋におじゃましてPCを立ち上げた。
WEBの会計ソフトと宿泊サイトのデータを照らし合わせて入力ミスが無いか簡単なチェックだ。
レシートもまとめてスキャンしてデータで残っているから一括で見られる。
宿泊サイトの分は、宿泊客からの売り上げ、その約15~20%がサイトへの支払いとなる。内訳は手数料、ポイントサービス、アフィリエイト、クーポンなど組み合わせによっていろいろだ。
陽太が売り上げ経費の照合のため、宿泊サイト該当の顧客一覧表を呼び出した。するとそこには、今、泊まっている柏木直哉の名前も表示される。
カーソルがその名前の上で止まり、陽太の眉がピクリと動く。
その様子に何が気づかれたのでは?と、遥香の手にじっとりと汗が浮かぶ。
「なあ、遥香。こいつって、前に来た事ある奴だよな」
陽太の突然の指摘に、遥香はハッと息を飲み込んだ。背中に嫌な汗が伝う。
遥香は、返す言葉が見つからず、黙ってうつむいた。
「5年前、お前がさ、様子がおかしくなって、急に仕事休んで出かけただろ。で、帰ってきたら妊娠してましたって、当然相手は誰だってなったじゃん。でも、遥香は頑として相手の名前を言わないし、もしかしてって、宿泊名簿を見たんだよ。あの時期に単独で来ていた若い奴ってコイツしかいなかったから覚えてる。まあ、地元で里帰りした誰かとか色々考えたんだけど、地元の奴なら絶対にバレるし」
そう言って、陽太はチラリと遥香の様子を窺う。
遥香は、いま自分がどんな顔をしたらいいのか分からなかった。
視線を合わせられない時点で、陽太は自分の指摘が間違いではないと絶対に気が付いているはずだ。
すると、陽太が、怒りを抑え込むように普段聞いたことのない低い声で問いかける。
「今さら、ノコノコやって来たコイツに、この先どうするつもりなのか聞いたのか?」
遥香は、ビクッと肩を震わせた。
今までずっと手助けをしてくれていた陽太にこれ以上隠すことなんて出来ない。でも、今の状況をなんて説明すればいいのか戸惑う。柏木直哉が宿泊に来た意図がわからないのにどうもこうも、手の打ちようが無いのだ。
「陽太、ごめん。私も混乱していて上手く話せないかも……。柏木直哉は遺伝子的には真哉の父親なんだけど、知らせるつもりはないの。だって、迎えに来るって言ったのに迎えになんてこないし、電話も通じないSNSにも返事がない。会いに行ったのにコンシェルジュが繋いでくれないとか。私、完全に遊ばれたんだよ。それで、今回も初めましてって言われて、ホント、何しに来たんだよ!って、お客様じゃなかったらぶん殴りたい」
思っていたことを一気に吐き出すと、視界が歪み、今までこらえていた涙が瞳から溢れ頬を伝う。
遥香が泣き出し、陽太はオロオロする。そばにあったBOXティッシュを慌てて掴むと箱ごと遥香に差し出した。
「ゴメン、遥香。言い過ぎて悪かった。謝るから泣くなよ。お前に泣かれると、どうしていいんだかわからなくなるんだ」
大きな手が遥香の頭をポンポンと撫で、優しい瞳が遥香をのぞき込む。
陽太が自分の事を心配して言ってくれているのが、遥香にはわかった。
だから、遥香はまだ涙が止まらないのに笑顔を向けティッシュを箱ごと受け取る。
「今まで通り変わらず、親子共々宜しくお願いします」
「ん、宜しくされます」
陽太は、ニコッと微笑むと何事もなかったようにPCに向かい帳簿のチェックを始めた。
下手に慰められると余計に涙が止まらなくなるから、放ってくれる陽太の優しさが、遥香の胸に沁みる。
幼い頃から姉弟のように育った陽太は、遥香にとって一番の理解者だ。
「帳簿、OKだ」
「ん、ありがと、陽太」
「もう、帰るんだろ? 送って行くよ」
「何言ってんの。隣の家に帰るのに」
「シン、寝てると重たいだろ?」
「ありがと、助かる」
陽太が、眠っている真哉をそっと抱き上げ目を細める。
「シンもだいぶ重たくなったな」
「もう4歳だもんね。子供の成長って早いわ」
陽太の家から自宅までのわずかな距離。でもさすがに15キロを超えた子供を運ぶのは大変だ。ましてや、寝ていると重さも倍増する気がするのだ。
陽太に抱かれた真哉はムニャムニャと幸せそうに夢の中。
すると、1台の車が遥香たちの横をすり抜けていく。それは直哉の車だった。
真哉を見られてしまったのでは? と、遥香の心臓がドキンと跳ねる。
陽太が厳しい表情を向けた。
「遥香……今度は間違えるなよ」
「うん、わかってる。私も大人になったしね」
(私の事は、無かった事にされているんだから、こちらも何食わぬ顔で過ごせばいい。
たとえ、どんなに胸の奥が痛んだとしても、泣いてなんていられない。私には守るべきものがある。)
陽太に声に、遥香はハッとした。
食事中に直哉の事を考えて込んでいたのだ。
「あ、ちょっと暑さで疲れちゃったかな」
「帳簿、急ぎじゃないから別の日でもいいぞ」
「ためるの嫌いだから、陽太が大丈夫なら見てくれる? ちょうど、シンも寝て静かだし」
「ん、わかった。じゃ、早く食べな」
せっかくおばあが作ってくれた、ゴーヤーチャンプルーもテビチも何の味も感じない。
遥香は酷く気分を落ち込ませていた。
食事を先に終えた真哉は、座布団の上でスヤスヤと眠っている。
子供にしては目鼻立ちのはっきりした顔立ちは、柏木直哉によく似ていると思う。
やっとの思いで食事を終えた遥香は、おばあと片づけをした後、陽太の部屋におじゃましてPCを立ち上げた。
WEBの会計ソフトと宿泊サイトのデータを照らし合わせて入力ミスが無いか簡単なチェックだ。
レシートもまとめてスキャンしてデータで残っているから一括で見られる。
宿泊サイトの分は、宿泊客からの売り上げ、その約15~20%がサイトへの支払いとなる。内訳は手数料、ポイントサービス、アフィリエイト、クーポンなど組み合わせによっていろいろだ。
陽太が売り上げ経費の照合のため、宿泊サイト該当の顧客一覧表を呼び出した。するとそこには、今、泊まっている柏木直哉の名前も表示される。
カーソルがその名前の上で止まり、陽太の眉がピクリと動く。
その様子に何が気づかれたのでは?と、遥香の手にじっとりと汗が浮かぶ。
「なあ、遥香。こいつって、前に来た事ある奴だよな」
陽太の突然の指摘に、遥香はハッと息を飲み込んだ。背中に嫌な汗が伝う。
遥香は、返す言葉が見つからず、黙ってうつむいた。
「5年前、お前がさ、様子がおかしくなって、急に仕事休んで出かけただろ。で、帰ってきたら妊娠してましたって、当然相手は誰だってなったじゃん。でも、遥香は頑として相手の名前を言わないし、もしかしてって、宿泊名簿を見たんだよ。あの時期に単独で来ていた若い奴ってコイツしかいなかったから覚えてる。まあ、地元で里帰りした誰かとか色々考えたんだけど、地元の奴なら絶対にバレるし」
そう言って、陽太はチラリと遥香の様子を窺う。
遥香は、いま自分がどんな顔をしたらいいのか分からなかった。
視線を合わせられない時点で、陽太は自分の指摘が間違いではないと絶対に気が付いているはずだ。
すると、陽太が、怒りを抑え込むように普段聞いたことのない低い声で問いかける。
「今さら、ノコノコやって来たコイツに、この先どうするつもりなのか聞いたのか?」
遥香は、ビクッと肩を震わせた。
今までずっと手助けをしてくれていた陽太にこれ以上隠すことなんて出来ない。でも、今の状況をなんて説明すればいいのか戸惑う。柏木直哉が宿泊に来た意図がわからないのにどうもこうも、手の打ちようが無いのだ。
「陽太、ごめん。私も混乱していて上手く話せないかも……。柏木直哉は遺伝子的には真哉の父親なんだけど、知らせるつもりはないの。だって、迎えに来るって言ったのに迎えになんてこないし、電話も通じないSNSにも返事がない。会いに行ったのにコンシェルジュが繋いでくれないとか。私、完全に遊ばれたんだよ。それで、今回も初めましてって言われて、ホント、何しに来たんだよ!って、お客様じゃなかったらぶん殴りたい」
思っていたことを一気に吐き出すと、視界が歪み、今までこらえていた涙が瞳から溢れ頬を伝う。
遥香が泣き出し、陽太はオロオロする。そばにあったBOXティッシュを慌てて掴むと箱ごと遥香に差し出した。
「ゴメン、遥香。言い過ぎて悪かった。謝るから泣くなよ。お前に泣かれると、どうしていいんだかわからなくなるんだ」
大きな手が遥香の頭をポンポンと撫で、優しい瞳が遥香をのぞき込む。
陽太が自分の事を心配して言ってくれているのが、遥香にはわかった。
だから、遥香はまだ涙が止まらないのに笑顔を向けティッシュを箱ごと受け取る。
「今まで通り変わらず、親子共々宜しくお願いします」
「ん、宜しくされます」
陽太は、ニコッと微笑むと何事もなかったようにPCに向かい帳簿のチェックを始めた。
下手に慰められると余計に涙が止まらなくなるから、放ってくれる陽太の優しさが、遥香の胸に沁みる。
幼い頃から姉弟のように育った陽太は、遥香にとって一番の理解者だ。
「帳簿、OKだ」
「ん、ありがと、陽太」
「もう、帰るんだろ? 送って行くよ」
「何言ってんの。隣の家に帰るのに」
「シン、寝てると重たいだろ?」
「ありがと、助かる」
陽太が、眠っている真哉をそっと抱き上げ目を細める。
「シンもだいぶ重たくなったな」
「もう4歳だもんね。子供の成長って早いわ」
陽太の家から自宅までのわずかな距離。でもさすがに15キロを超えた子供を運ぶのは大変だ。ましてや、寝ていると重さも倍増する気がするのだ。
陽太に抱かれた真哉はムニャムニャと幸せそうに夢の中。
すると、1台の車が遥香たちの横をすり抜けていく。それは直哉の車だった。
真哉を見られてしまったのでは? と、遥香の心臓がドキンと跳ねる。
陽太が厳しい表情を向けた。
「遥香……今度は間違えるなよ」
「うん、わかってる。私も大人になったしね」
(私の事は、無かった事にされているんだから、こちらも何食わぬ顔で過ごせばいい。
たとえ、どんなに胸の奥が痛んだとしても、泣いてなんていられない。私には守るべきものがある。)
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