不良×平凡 オメガバース

おーか

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部屋の大きな冷蔵庫には、綺麗に並んだ野菜や肉、その他調味料なんかが入っていた。二人で作ったご飯は美味しくて満足した。それから発情期に入っても大丈夫なように、すぐにつまめる物を作り置く。サンドイッチやカットフルーツなんかだ。

蜜月のための準備を整えたところで、最近はバタバタしていて秋夜とゆっくり話すことも出来なかったので、二人でソファに隣り合って座って話すことにする。話さないといけないことだって沢山有るしね。

「ねぇ秋夜、ちゃんと話しておかなきゃいけない事がある。」

「ん、なに?」

「んーと、まず第一にこの間春夜さんが言ってたことについて!海外に行くのかどうか。」

「んー…ネットさえあれば何処にいてもなんとかなると思うよ。だからそれについては香夜の意見を尊重する。俺は日本だろうが海外だろうが香夜さえ側にいてくれるのならそれでいい。」

「わかりました。考えておきます。えっとでも海外にいた方が良いんですよね?」

「俺達のどっちかが居れば問題ない。だから春夜が海外に行くって決めてるみたいだから俺が居なくても良いんだよ。」

「そうなんですか?」

「ん、押し付けられる分は押し付けることにしてる。向こうもそうするだろうし。俺は出来るだけ家に居たいしね。向こうは仕事の時間が短いほうがいいみたいだし。事務仕事は俺の担当、外に出るのは春夜の担当。それだけだよ。」

「…なるほど…」

つまり秋夜は引きこもりということか。いや、そうじゃないんだけど…。取り敢えず日本を離れなくても大丈夫なことは分かった。

「それじゃあ次です!えっと、秋夜が卒業したら俺はどうするのかなって。なんか鳴海が神谷さんが卒業すると同時に学校出て、神谷さんと暮らすって言ってて…だから俺、どうすればいいのかなって思って…秋夜なんにも言ってなかったから」

「ああ、ごめん…勝手に言ったつもりでいた。俺が卒業したら一緒に来てほしいと思ってる。あの学園に残しておきたくないし。」

「そっか…よかった…俺も秋夜が居ない学園とか怖いし…」

「ん、良かった。もっと嫌がるかと思った」

「え?なんで?」

「香夜はどちらかといえばβとして過ごした期間が長いから高校卒業したいとか思うかなって」

「あー…なるほど…確かにそうかも。でも秋夜といることの方がいつの間にか大事になってたのかも…」

こんなこと言うのさすがにちょっと照れる…。

顎を取られて、キスを落とされる。艶っぽい笑みを浮かべた秋夜はどうしようもなく魅力的で…俺はされるがままになっている。体が熱い。ん?あれ?これって発情期来てる…?あぁ…だからか…こんなにも秋夜が欲しくてたまらないのは…。

「ん…ちゅ…秋夜…もっと…」

「わかってる…ベッド行こ」

「ん、抱っこ…」

「え?ん、良いんだけど、珍しいね。かわいい。いつもは恥ずかしがってあんまり抱っこさせてくれないのに。」

「…だって…こ……けた…」

「ん?もう一回言って聞こえなかった。」

「…腰抜けたの!!もういいでしょ…早く秋夜がほしい…」

抱っこするために近づいた秋夜の首に手を回して、耳元でほしいって強請って、耳を軽くはむ。すると秋夜の雰囲気がガラッと変わった。まるで野獣のようだ。

「どこで覚えてきたのか知らないけど…満足するまで…シテあげる。その代わり途中でへばんなよ。」

「は…はい…」

…ちょっとやり過ぎたかもしれない…後悔先に立たず、とはよく言ったものだよ。発情期だしなんとかなるって信じてる…。うん、頑張れ俺。




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