不良×平凡 オメガバース

おーか

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過剰とも言えるくらいの歓迎っぷりで、家に迎えてくれた両親に引いてはいないかと思ったけど、どうやら秋夜はそういったことには寛容だったようで、平気そう…むしろ少し嬉しそうに受け入れている。

そして、両親の暴走は部屋の飾り付けだけにとどまらず、まだ用意をしていたらしい。部屋に入ったときから、匂いはしていたんだけど…。

…料理である。何が好きか分からなかったからという理由で、机の上に所狭しと並べられた料理の数々。よくよく見てみれば、並んでいるのは、両親の好きなものが半分以上を占めている。そして各々の好きなものを秋夜にひたすら勧めている…。

好物の押し付けはやめなよ!?全く仕方のない人たちだ…。

「もう!秋夜に自由に食べさせてあげてよ!なんのために準備したのさ!秋夜にまたここに来てほしいなら、もうやめてよね!」

「む…す、すまん…父さんついつい嬉しくてな…ごめんな秋夜くん…」

「私もごめんなさい…家族が増えるなんて嬉しくてね?それにこんなにも格好いい子だったものだから…ついつい…」

「いえ、仲が良さそうで…楽しいですよ。歓迎してもらえるのもとても嬉しいです」

ところで…まだ食べてないけど…秋夜は食べられるのかな?両親にちゃんと伝えておくべきだった。失敗したなぁ…秋夜の服をちょんちょんと引っ張って二人で一旦リビングを抜け出す。両親には適当にトイレだと言っておいた。

「秋夜ご飯食べられる…?無理しなくていいし、なんなら俺が作るから」

「んー…まだ食べてないけど、大丈夫だと思う。美味しそうって思ったし」

「でも…」

「それに、ね、香夜がどんなもの食べて、香夜の身体が出来たのか知りたいなって。駄目?」

今のセリフ、なんか…なんかえろ…いや、そんなことない…。俺がヤバイだけ…あぁ俺、頭おかしいかも。でも食べられる、のか。ちょっと嫉妬…するかも…。秋夜の食べれるご飯は俺のだけってちょっと優越感あったのに。ぐぬぬ…親にまで嫉妬するとか…

「い、いや…駄目じゃない。無理しなくていいからね…あとその配慮が足りなくてごめん。」

「ふふっ気にしなくていい。大好きだよ香夜。香夜のご両親も良い人だね。まだあったばっかりだけど分かったよ。」

「そう?まぁ…良い人たちだよ。ちょっと脳天気なところあるけどさ」

「ん、楽しそうだね」

「秋夜、意外とああいう感じのがいいの?」

「んー?そうだね…香夜を育ててくれた人たちだから。好きだよ。俺も」

「もう…恥ずいって…」

「んふふ、戻ろっか」

「うん」

食卓に戻って、和気藹々と話しながらご飯を食べた。両親が食べる秋夜をガン見するものだから、少し食べにくそうにはしていたけど、本当に普通に食べていたので安心した。美味しいって食べてて、またちょっと嫉妬したのは…ナイショ…。




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