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しおりを挟むお茶会の前にお出かけをすることになったので、気合を入れて秋夜さんとデートするときに着る服を選んでいる。正直ろくな服持ってないのもあって、選ぶにしてもなぁって感じではあるけどね。
というわけで、鳴海と咲人さんに相談に乗ってもらっている。二人ともセンスいいもんね。頼りにしてる!二人に俺の持っている服を見せてるんだけど…だんだんと二人の顔が曇っていく。
「…そんなにだめ…?」
「いや、それ以前にかぐちゃんコレなに?!」
「ええと体操服とか…その他部活の服とか?」
「うん…そうだよね…コレ全部捨てよっか?ね?」
「でも…咲人さん!俺コレしか持ってません!!」
「ウソでしょ!?コレで私服全部なの?」
「今から買いに行くよ!駄目だよ…流石にコレじゃあ行けないでしょ」
「…はい…」
「今までどうしてたの?」
「秋夜さんが準備してくれてて」
「なるほど…秋夜がねぇ…まぁ独占欲とかも強そうだしそのくらいするか。」
「だね。」
「まぁお金はあとで秋夜に請求すればいいし。取り敢えず行くよ!」
「はい…」
学校を出て街に降りる。タクシーというか…おそらく運転手付きの家の車みたいなやつだ…。ハイヤーみたいなやつだよね。すげぇ。
連れて行かれたのはもちろんお高そうなブランド物のお店だった。庶民的なところでいいって言ってみたけど、着物を仕立てに行くのに安っぽい格好をしていくのは良くないと言われてしまった。確かに正論すぎてもう何も言えなかった。
それからしばらく着せ替え人形よろしく何枚もの服をとっかえひっかえだった。でもそのどれもが、ちゃんと俺に似合うようなものばかりで…二人とも流石だな…お願いしてよかった!
秋夜さんにも褒めてもらえるといいな!
鳴海と咲人さん、二人とも納得のコーディネートをまとめてくれて、何セットかの服を買うことになった。秋夜さんに払わせることになるのは…申し訳ないけど…。頑張って着飾ろう!秋夜さんの隣に立てるくらいに。
「いいね!!凄く似合ってる!」
「うん!いいよ!如月くんに合う服が見つかってよかったよ。」
「二人ともありがとうございました!これで俺、デートに行けます!」
「うん!どういたしまして!」「うんうん、どういたしましてー」
これで取り敢えず当日は大丈夫だな!あとは行きたいところとか調べておこう!楽しめるところ探さないとね!デートいっぱい楽しむぞ!オススメスポットも二人に教えてもらったし、秋夜さんと楽しめるところを選ぼっと!
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