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しおりを挟む秋夜さんの分と自分の分の肉や海鮮類を準備して焼き始める。焼くだけの簡単な料理だけれど、外でやる特別感からか、炭火のおかげなのか…ともかくとても美味しく出来るよな。一緒に串をモグモグ食べた。
お腹いっぱいまで食べて、とても満足した。美味しかったぁ!
「秋夜さん、足りました?」
「ん、大丈夫。足りた。ありがとう、香夜」
「はい!」
食べ終えた頃、鳴海から声がかかる。もう次の予定の時間か。ハイキングコースが設定されているからそこを一周歩けばオッケーだ。一周には30分くらいしかかからないみたいだけど、一応全員歩く決まりみたい。
「そこの二人!そろそろ、次の予定のハイキング行くよー」
「もうそんな時間か。香夜、足痛くなったりしたら言いなよ?」
「はい!でも俺歩くの遅いけど、いっぱい歩くのは平気です!」
「そう?」
「はい!それに30分くらいなら全然大丈夫です!」
「仲いいねぇ二人は。オレも澄人さんのとこ行ってこよっと!」
「サクちゃん行くのはいいけど、一応参加するんだよー」
「はいはーい!」
「茜、お前は歩かなくてもいいんだけど?」
「うるせぇ藍。ハイキングくらい平気だっての。」
「ふぅ…それで去年は俺大変だったけど?」
「…今年は平気だ!」
「そう…まぁ無理しないでね。」
「ノア、お前歩くの?」
「え?凰ちゃん?何してんの?」
「何って歩くならお前と歩こうかと思ってな」
「来てくれたの?」
「おうよ!んで、次いでに秋夜に話があってな。どこ行った?」
「そこにいるよ。」
「秋夜、ちょっといいか?」
「なに?必要なこと?」
「ああ、絶対に知ってたほうがいい。」
「…わかった…。聞く。」
「じゃあちょっと来い。」
「ん、香夜、そこの腹黒とでも待ってて。」
「あ、うん」
秋夜さんと神谷さんが話に向かったので、俺は鳴海と久々に二人っきりだ。最近は周りに人がいることが多かったし、変な感じ。
「かぐちゃん、アイツに何かされてない?」
「何かって?」
「その…嫌な事とか?ないならいいんだけど…。アイツって強引でしょ?だから心配だったんだよ。」
「んー…別に嫌な事とかはないよ。ただ…その…俺、どうしようかって悩んではいるんだけど。」
「へー!そっか、いつでも相談乗るよ!」
「うん!ありがとう!じゃあ後でちょっと聞いてほしい。」
「うん!いいよ!」
話があるって言われたから、付いて来たけど何かあったのか?
「なんの話?」
「rion…正確にはお前の兄弟の話。」
「春夜…」
「そう、春夜。アイツがお前の番に興味持ってるってよ。お前が本気になる相手だから、自分も好きになれるんじゃねぇかってな。」
「そうか…わかった…。警戒はしとく。」
「伝えたからな。」
「ああ、ありがとな。」
「おう」
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