不良×平凡 オメガバース

おーか

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誰も友達出来ないかもなぁ。それに、誰がGRACEで、誰がrionなのかも分からないから不用意に近づけないし。藍くんや茜くんはもちろん、秋夜さんもGRACEっぽいし。

「ねぇ藍くん、秋夜さんってGRACEだよね?」

「ああ、もちろんそうだよ」

「俺ってrionに近づくのは駄目だよね?」

「そりゃそうだろ。まぁ基本的には俺達が守るけどよ。」

「気をつけなよ。俺達の力だけじゃ難しいんだよね、正直。」

「わかった…気をつけるって言っても俺なにも出来ないけど…」

「まぁ最悪佐久間さんの名前出せば大抵の奴は手を引くと思うけどな。」

「そうなの?」

「ああ、そうなんだよ。佐久間さんは強いαだからな」

「αに強いとか弱いとかあるの?」

「は?…あるんだよ…まぁもっと勉強しろ。」

「…うん…ごめん…」

秋夜さんはやっぱりスゴい人かぁ…。まぁなんとかなるといいな。でもなぁ、こんなに誰にも声掛けてもらえないとなると、本格的に友達出来ないかもなぁ。一人くらい出来るかなぁと思ってたけど甘かったか。

ガラッ!

「お?きみ!昨日休んでた子だ!それに…ふふっ面白いね!」

「え?…おもしろい…」

「うん!面白い!友達になろうよ!ね?いいでしょ?」

「え!友達になってくれるの?ありがとう、俺は如月香夜!よろしく!」

「僕は鳴海ノアだよ!かぐちゃん!よろしく!」

「やったぁ!!友達出来ないかと思ってたから」

「そう?まぁ確かに僕以外は声かけないかもね?」

「なんで?」

「なんで…?なんでって気付いてないの?」

「ええと…?」

「うぅん…ま、いいや!気にしないでよ!」

なんだかわからないけど、ともかく友達ゲット!!鳴海ノアと名乗った子は可愛らしい感じの雰囲気で、首にはカラーを巻いていたからおそらく俺と同じΩなんだろう。せっかく友達になってくれたんだ、もっと仲良くなれるように頑張ろっと!

時間になるまで鳴海と少し話して、先生が来たので鳴海も席に戻っていった。それから先生の話が終わって、授業のためにみんなが移動を始める。というか、αとΩはクラスは同じでも全然授業内容が異なっているらしい。

今までは数学や国語、社会をやっていたけど、Ωはそんなことは学ばないらしい。中学でも学ばなかったという。代わりに何をやるのかといえば、マナー、ダンス、お茶、華、料理、等々結婚後に役立つことを学ぶのだそうだ。αは高等教育なんだと…。

今日の1限は、お茶会だってさ。これで授業…。サボってても変わんないじゃん…。Ωの授業って何もしなくても卒業出来るんだって…。お茶会の時間は、今後の社交の為の時間だって…。

ま、大事なことかもね…。上位の家柄の人たちにとったら大事だよな。それにΩの授業はみんな同じ時間割だから、他クラスの…例えばSクラスの超一流の家のΩに媚を売る人も多いのだとか。怖いね…近づかないようにしよう。

「お茶会しよっか!4人で!」

「うん、茜くん行こう」

「は?…はぁ…仕方ねぇか」


4人って…?まぁ行けばわかるかな?








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