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しおりを挟む秋夜さんと会話をしている間に、お風呂が沸いたようなので、秋夜さんとの会話は一旦おしまいにする。そして、この部屋に来た本来の目的でもあるお風呂に入りに行く。
服を脱ぎ捨てて、自分の部屋に持ち帰るように一応畳む。お風呂場に入れば、きれいで広いお風呂が待っている。気持ちよさそう!さっさと身体洗って入ろ!
ボディソープなどもお借りして、体をきれいにする。そして、楽しみだったバスボムを放り込んで、自身も湯船の中に入る。めっちゃいいにおいする!!
気持ちいい…疲れとれる…やっぱりなれない場所に来て、迷ったりしたしなぁ、疲れてたみたいだ。それに俺一人だけだし、編入生。大体の人はちゃんと早めにバース性わかるからな。俺みたいなケースは特殊らしい。
暫く浸かって、のぼせる前には上がった。タオルなども持ってきたので、それを使って身体を拭く。服も着て、着てきた服を持ってリビングに向かう。
「秋夜さん、俺帰ろうと思います。お風呂ありがとう御座いました!」
「駄目、髪乾かしな」
「あ、はい」
「そこ座ってて」
「はい」
どこかに行ったと思ったらドライヤーを手にして戻ってきた。渡してくれるのかと思って手を差し出して見るものの無視される…。あれぇ?
そのままの流れで秋夜さんがドライヤーのスイッチを入れる。もちろん秋夜さんが持ったままだ。
「あの…?」
「なに…?」
「えっと…ドライヤー貸してくれるんじゃ…?」
「うん、ドライヤーしてあげる」
秋夜さんが本気でそう言っているらしいのを見てとり、渋々秋夜さんの方を向いていた姿勢を正面に戻す。すると秋夜さんが当たり前のようにドライヤーの温風を髪に当ててくる。ドライヤーを動かしながら乾かしてくれるので、風が熱すぎることもなく、心地よいまま終わった。
「ありがとうございました。」
「うん」
「じゃあ帰りますね!」
「駄目、遅いから寝ていきな。」
「ええっ!でも…俺…」
「いいから、一応寝室2個あるし」
「そうですか…?」
何だか言いくるめられている気がするが…そのまま秋夜さんの部屋に泊めてもらえることになった。お風呂に向かう秋夜さんを見送って、明日のことを考える。
入学式かぁ。制服着ないとだし、明日は起きたら自室に戻って着替えて朝ごはん食べて藍くんたちと入学式に出る。だとしたら6時くらいには起きないといけない。よし、早起き頑張ろ
それにしたって秋夜さんは不思議な人だ。あったばかりの俺に良くしてくれるし…かと思えば何故か部屋の片付けは止められる。正直言って謎行動にしか思えない。何か理由があるんだとしても、まだ俺にはわからない。
でもなんか秋夜さんの部屋ってすごくいい匂いで満たされている。すごく安心する。まるで温かい木漏れ日の中でくつろいでいるような気分になる。俺…警戒心なさすぎじゃね…?大丈夫かな…。秋夜さんだってαなのに。
お風呂あがりの秋夜さんは壮絶な色気をお持ちで…。思わす目をそらした。なんかイケナイものを見てしまった感じた。そんな俺の態度にイタズラに微笑まれて、ドキッと心臓がはねた。
「香夜、同じ匂いになったな」
「…っ!///」
「ふふっ可愛いじゃん」
「もー!からかわないでください!」
「ごめん」
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