288 / 697
3章
142 ひとつに…※
しおりを挟む
「ん…ぅん…っ」
舌を絡め合うくちゅくちゅといった水音とアリシアの鼻に抜ける甘い声がする。
ぎこちないながらもアリシアも舌を絡めて応えてくれている。そのことにレイヴンは心から幸せを感じていた。
アリシアの唇と舌をたっぷり堪能した後レイヴンはちゅっと音を立てて唇を離す。うっとりとした表情でアリシアの耳元へ口づけながら甘い声で囁いた。
「僕の背中に手をまわして」
それまで朦朧としていたアリシアがハッとした顔をする。アリシアの両手は体に沿って投げ出されていた。
それはこれまでに染みついた癖の様なもので、レイヴンに触れるのが嫌なわけではない。そろそろと腕をまわすと背中に着いた傷に触れた。
「レイヴン様!傷が…」
「大丈夫。だからそのままで」
傷に触れられてもそれ程痛いわけではない。それよりもアリシアに触れてもらえる喜びが大きい。
狼狽えるアリシアの気を逸らすように耳たぶを口に含んだ。丹念に舐めて軽く歯を立てる。
「あ、ぁんっ」
「可愛い、アリシア」
体が密着している分、これまでよりアリシアの体が跳ねるのを感じることが出来る。アリシアが感じているのがわかってレイヴンの興奮も高まっていく。
レイヴンは丁寧に唇を這わせながら体を下へとずらして言った。
レイヴンを抱き締めることは出来なくなるが、アリシアの腕がレイヴンから離れることはない。
乳房に唇を這わせ、両手で揉みながら頂を口に含む。
「あ!あぁっ」
アリシアの腰が跳ねる。
これまで散々舐めてきたのでアリシアが胸を吸われるのが好きなのはわかっている。今までの様に執拗にしゃぶることはなくても感じさせたい。
そしてやっぱりレイヴンも柔らかい胸が好きなのだ。
「んぁ!ああっ!」
頂を唇をすぼめてきゅっと吸うとアリシアが一際大きな声を上げて腰を跳ねさせた。
「あ…?」
レイヴンの手が下へと下がっていくとアリシアが物足りないような顔でレイヴンの手を視線で追う。
思わずレイヴンの顔の笑みが浮かぶ。
これまで沢山胸を可愛がっていたからこれぐらいでは物足りないようだ。
「もっとして欲しい?」
レイヴンが訊くとアリシアは真っ赤な顔で首を振った。
そんなところを見るのも初めてだ。
これまでアリシアは我慢して抱かれていると思っていたから、そんなこと訊けなかった。
「可愛い、アリシア。可愛い」
ちゅっちゅっと音を立てて口づけながら胸から腹へと唇を滑らせていく。アリシアの手はもう肩に触れているくらいだ。それでもその暖かさが嬉しい。
茂みに触れるとしっとりと濡れていた。
レイヴンは躊躇わずそこに口づける。
「ああっ!」
アリシアの腰がビクンと跳ねる。
舌を動かすたびにアリシアの腰がビクビクと跳ねていた。
「あぁ!いや…っ!」
レイヴンの舌が花芯に触れた時だった。
一際大きな声が上がり、レイヴンは咄嗟に唇を離す。
アリシアの両手はレイヴンの肩に置かれているので口を塞ぐことが出来なかったのだ。
自分が拒否をされているのではないとわかっていても心臓がどくどくと嫌な音を立てている。
レイヴンはそっと視線を上げてアリシアの顔を窺った。アリシアが泣きそうな顔でレイヴンを見ている。
その顔を見てレイヴンは胸が苦しくなった。
先に動いたのはアリシアだった。
顔を真っ赤にしながら泣きそうな顔で首を横に振る。
「いや…じゃ、ありません…っ」
「アリシア!」
レイヴンは慌てて起き上がり、アリシアを抱き締める。
羞恥からかアリシアは泣いていた。
「嫌じゃありません、レイヴン様…っ」
「わかってる、アリシア。本当にごめん…っ」
レイヴンに抱き締められながらアリシアは泣きじゃくっていた。
レイヴンは背中を撫でて宥めながらもアリシアの腹に触れる昂ぶりを抑えることができない。
アリシアも泣きながら両腿を擦り合わせるようにして身の内に燻る快感を逸らしていた。
「もう一度、触れても良い?」
アリシアが落ち着いた頃、レイヴンが問い掛けた。アリシアが小さく頷く。
もどかしいのはアリシアも同じである。
レイヴンは先に指で触れた。
「あっ!」
アリシアの腰が跳ね、くちゅっと水音が響く。ぬかるみが渇いていないことにレイヴンはホッとした。
レイヴンは体を落として秘所へ口づける。
もう一度丁寧に襞を舐めていく。ビクビクと跳ねる腿を押さえつけて溢れる蜜を啜った。
「ああああっ!!」
レイヴンが花芯に触れた途端、アリシアは腰を跳ね上げた。
ガクガクと体を震わせ、達しているのがわかる。
レイヴンはアリシアの体の震えが収まるのを待って秘所へ昂ぶりを押し当てた。
そのままゆっくりと入っていく。
「ああっ…!レイヴン様…っ!」
「っ!!」
繋がっている時に初めて名を呼ばれた。
いつもならもうくぐもった喘ぎ声が聞こえるだけだ。
「アリシアっ!アリシアっ!!」
「レイヴン様…っ!」
レイヴンは夢中になって腰を打ち付けた。
背中にまわされた腕に力がこもり、ぎゅっと抱き締められる。
触れ合ったところから溶けてしまうようだった。
舌を絡め合うくちゅくちゅといった水音とアリシアの鼻に抜ける甘い声がする。
ぎこちないながらもアリシアも舌を絡めて応えてくれている。そのことにレイヴンは心から幸せを感じていた。
アリシアの唇と舌をたっぷり堪能した後レイヴンはちゅっと音を立てて唇を離す。うっとりとした表情でアリシアの耳元へ口づけながら甘い声で囁いた。
「僕の背中に手をまわして」
それまで朦朧としていたアリシアがハッとした顔をする。アリシアの両手は体に沿って投げ出されていた。
それはこれまでに染みついた癖の様なもので、レイヴンに触れるのが嫌なわけではない。そろそろと腕をまわすと背中に着いた傷に触れた。
「レイヴン様!傷が…」
「大丈夫。だからそのままで」
傷に触れられてもそれ程痛いわけではない。それよりもアリシアに触れてもらえる喜びが大きい。
狼狽えるアリシアの気を逸らすように耳たぶを口に含んだ。丹念に舐めて軽く歯を立てる。
「あ、ぁんっ」
「可愛い、アリシア」
体が密着している分、これまでよりアリシアの体が跳ねるのを感じることが出来る。アリシアが感じているのがわかってレイヴンの興奮も高まっていく。
レイヴンは丁寧に唇を這わせながら体を下へとずらして言った。
レイヴンを抱き締めることは出来なくなるが、アリシアの腕がレイヴンから離れることはない。
乳房に唇を這わせ、両手で揉みながら頂を口に含む。
「あ!あぁっ」
アリシアの腰が跳ねる。
これまで散々舐めてきたのでアリシアが胸を吸われるのが好きなのはわかっている。今までの様に執拗にしゃぶることはなくても感じさせたい。
そしてやっぱりレイヴンも柔らかい胸が好きなのだ。
「んぁ!ああっ!」
頂を唇をすぼめてきゅっと吸うとアリシアが一際大きな声を上げて腰を跳ねさせた。
「あ…?」
レイヴンの手が下へと下がっていくとアリシアが物足りないような顔でレイヴンの手を視線で追う。
思わずレイヴンの顔の笑みが浮かぶ。
これまで沢山胸を可愛がっていたからこれぐらいでは物足りないようだ。
「もっとして欲しい?」
レイヴンが訊くとアリシアは真っ赤な顔で首を振った。
そんなところを見るのも初めてだ。
これまでアリシアは我慢して抱かれていると思っていたから、そんなこと訊けなかった。
「可愛い、アリシア。可愛い」
ちゅっちゅっと音を立てて口づけながら胸から腹へと唇を滑らせていく。アリシアの手はもう肩に触れているくらいだ。それでもその暖かさが嬉しい。
茂みに触れるとしっとりと濡れていた。
レイヴンは躊躇わずそこに口づける。
「ああっ!」
アリシアの腰がビクンと跳ねる。
舌を動かすたびにアリシアの腰がビクビクと跳ねていた。
「あぁ!いや…っ!」
レイヴンの舌が花芯に触れた時だった。
一際大きな声が上がり、レイヴンは咄嗟に唇を離す。
アリシアの両手はレイヴンの肩に置かれているので口を塞ぐことが出来なかったのだ。
自分が拒否をされているのではないとわかっていても心臓がどくどくと嫌な音を立てている。
レイヴンはそっと視線を上げてアリシアの顔を窺った。アリシアが泣きそうな顔でレイヴンを見ている。
その顔を見てレイヴンは胸が苦しくなった。
先に動いたのはアリシアだった。
顔を真っ赤にしながら泣きそうな顔で首を横に振る。
「いや…じゃ、ありません…っ」
「アリシア!」
レイヴンは慌てて起き上がり、アリシアを抱き締める。
羞恥からかアリシアは泣いていた。
「嫌じゃありません、レイヴン様…っ」
「わかってる、アリシア。本当にごめん…っ」
レイヴンに抱き締められながらアリシアは泣きじゃくっていた。
レイヴンは背中を撫でて宥めながらもアリシアの腹に触れる昂ぶりを抑えることができない。
アリシアも泣きながら両腿を擦り合わせるようにして身の内に燻る快感を逸らしていた。
「もう一度、触れても良い?」
アリシアが落ち着いた頃、レイヴンが問い掛けた。アリシアが小さく頷く。
もどかしいのはアリシアも同じである。
レイヴンは先に指で触れた。
「あっ!」
アリシアの腰が跳ね、くちゅっと水音が響く。ぬかるみが渇いていないことにレイヴンはホッとした。
レイヴンは体を落として秘所へ口づける。
もう一度丁寧に襞を舐めていく。ビクビクと跳ねる腿を押さえつけて溢れる蜜を啜った。
「ああああっ!!」
レイヴンが花芯に触れた途端、アリシアは腰を跳ね上げた。
ガクガクと体を震わせ、達しているのがわかる。
レイヴンはアリシアの体の震えが収まるのを待って秘所へ昂ぶりを押し当てた。
そのままゆっくりと入っていく。
「ああっ…!レイヴン様…っ!」
「っ!!」
繋がっている時に初めて名を呼ばれた。
いつもならもうくぐもった喘ぎ声が聞こえるだけだ。
「アリシアっ!アリシアっ!!」
「レイヴン様…っ!」
レイヴンは夢中になって腰を打ち付けた。
背中にまわされた腕に力がこもり、ぎゅっと抱き締められる。
触れ合ったところから溶けてしまうようだった。
0
お気に入りに追加
1,726
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
義兄様に弄ばれる私は溺愛され、その愛に堕ちる
一ノ瀬 彩音
恋愛
国王である義兄様に弄ばれる悪役令嬢の私は彼に溺れていく。
そして彼から与えられる快楽と愛情で心も身体も満たされていく……。
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
【完結】優しくて大好きな夫が私に隠していたこと
暁
恋愛
陽も沈み始めた森の中。
獲物を追っていた寡黙な猟師ローランドは、奥地で偶然見つけた泉で“とんでもない者”と遭遇してしまう。
それは、裸で水浴びをする綺麗な女性だった。
何とかしてその女性を“お嫁さんにしたい”と思い立った彼は、ある行動に出るのだが――。
※
・当方気を付けておりますが、誤字脱字を発見されましたらご遠慮なくご指摘願います。
・★が付く話には性的表現がございます。ご了承下さい。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる