幸せには向日葵の色をのせて

人生でもっと最悪な中学二年生の六月にタイムスリップをしてしまった、坂口泰也。
同じ地獄が同じ匂いで同じだけ、あの時にように広がっている。
あの時自分を殺してくれなかった神の悪戯に、彼は深い絶望を覚えた。
しかし、同じでないものが一つだけ。

再度歩む人生の中、自分だけが知らない少女が彼の家族の中にいる。

彼女は一体、誰で何者なのか。
なにが目的なのか。

本当にここは過去なのか。
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