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27.ギガントウルス③
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俺に向かってくるグリズリーたちを次々と倒していく。
基本魔物たちの行動はパターン化してる。
こう何体も倒してれば、だんだん次どうくるかはよめてくる。
さすがに攻撃全く食らわずにってのは無理だったけど、当てられるのが腕とか比較的ダメージ受けにくい部位だったのと、咄嗟の硬化でダメージ減らしてるのとで意外とHPは減ってない。
朝取ったばかりの硬化が早速役立ってる。
背後からの攻撃をかわし、そのグリズリーに二太刀あびせると、それから俺に向かってくる魔物はいなくなった。
ここにいたグリズリーは全て倒しきったようだ。
「ふう、とりあえず俺の仕事は終わりかな」
ギルド長の方を見ると、まだギガントウルスとの戦闘は続いてる。
けど、もう俺にできることはない。
今俺が入ったって、ステータス差がありすぎてギガントウルスにダメージは通らない。
逆に俺は一発でも軽く当たれば即死だ。
さすがにそこまで無謀なことはできない。
ギルド長を信じて待つしかないな。
◆ ◆ ◆
戦闘開始から5分ちょっと。
周りの生体反応が僕合わせて三つだけになった。
テオくんがグリズリーたち全部倒し終わったみたいだ。
先越されちゃったか。
こっちはあとHP2割くらいかな。
ステータス見えてるわけじゃないから正確には分かんないけど、魔物の様子からだいたいの検討はつく。
よし、一気にきめちゃうか。
いざとなったら、テオくんと僕に隠密の上位スキルの気配遮断使って逃げるつもりだったんだけど、このスキルのMP消費量が多すぎるからMP温存してた。
でももう大丈夫そうだね。
スキル使って一気に押し切る。
ギガントウルスが暴れまわって、周りの木がなくなったおかげで日の光が当たるようになった。
これで、あのスキルが使える。
「影縛り」
ギガントウルスの大きな影を踏んだ状態で呟く。
するとギガントウルスの動きが完全に静止した。
影縛りは、僕が影を踏んでる間、敵の動きを完全に止められるスキルだ。
発動までに5秒間影を踏み続けないといけないのが難点だけど、発動しちゃえば攻撃し放題。
しかも今回は相手がでかいから踏むの簡単だったし。
消費MPは自分と相手の攻撃力差によって変わる。
今は同じくらいだから、僕のMPを全部使うとして12秒が限界かな。
まあそれだけあれば十分。
何もできないギガントウルスの足元を一方的に斬りつける。
スパッ、スパッ、スパッ、スパッ。
「よし、いっちょあがり!」
影縛りを解くと、ギガントウルスはそのまま後ろに倒れていった。
◆ ◆ ◆
突然動かなくなったギガントウルスをギルド長が一方的に攻撃しだすと、すぐに決着がついた。
「お疲れ様です」
ギルド長のところに行き声をかける。
「あ、お疲れテオくん。来てくれてホント助かったよー」
「いや、ヒルデさんに頼み込まれちゃったんで。大丈夫だと思ったんですけど一応来てみたら、なんかでかいのがいたんでびっくりしましたよ」
「やっぱりかあ。僕もびっくりだよ。後でヒルデさんにもお礼言っとかなくちゃね」
そんな会話をしながら街に帰還した。
話してる途中でスキルのこと聞かれるかもって心配してたんだけど、何も聞かれなかった。
戦闘中、普通に斬撃飛ばしたり電気出したりしてたのに気づいてなかったのかな。
もしくは分かってて敢えて聞かないでくれたのか…。
…絶対後の方だよなあ。
目の前で斬撃飛ばしてたし。
ありがたや、ありがたや。
ギルドに着いて、ヒルデさんに事情を説明すると、案の定ギルド長がこっぴどく怒られてた。
「だから一人で行くのはダメだって言ったんですよ!」
「いや、でもグリズリー30体って報告だったから大丈夫かなって思って…」
「そういう問題じゃありません! こういう正確な確認とれてない時は二人以上のチームで調査に行くのが決まりでしょう! あなたが破ってどうするんですか」
「…すみません」
ハハ、ギルド長も年上のヒルデさんには敵わないみたいだ。
大ネズミの時の街でも一人で見に行かせてた気もするけど、それは黙っておいた。
◇ ◇ ◇
今日はもう飛行船の予約とれなかったので、出発するのは明日の朝にすることにした。
昼のグリズリーの時のせめてものお礼ってことで、今夜はギルド内に泊まらせてもらえることになった。
一応ベットとかは揃ってて普通に生活できるようになってる。
今日はカニとも戦ってたし、疲れたからよく寝れそうだ。
おやすみなさい。
《29080+29580の経験値を獲得しました》
《テオ=シェーファーがレベルアップしました》
『ステータス』
《名前》 テオ=シェーファー
《レベル》218→265
《職業》 ダンジョン探索者
《HP》 227→274(+20)
《MP》 227→274(+20)
《物攻》 227→274(+470)
《物防》 227→274(+840)
《魔攻》 227→274(+20)
《魔防》 227→274(+700)
《経験値》 220/1370
《スキル》ダンジョンキー
疲労無効
鑑定
アイテムボックス
毒弾
電纏
電気弾
飛斬撃
硬化
水弾
基本魔物たちの行動はパターン化してる。
こう何体も倒してれば、だんだん次どうくるかはよめてくる。
さすがに攻撃全く食らわずにってのは無理だったけど、当てられるのが腕とか比較的ダメージ受けにくい部位だったのと、咄嗟の硬化でダメージ減らしてるのとで意外とHPは減ってない。
朝取ったばかりの硬化が早速役立ってる。
背後からの攻撃をかわし、そのグリズリーに二太刀あびせると、それから俺に向かってくる魔物はいなくなった。
ここにいたグリズリーは全て倒しきったようだ。
「ふう、とりあえず俺の仕事は終わりかな」
ギルド長の方を見ると、まだギガントウルスとの戦闘は続いてる。
けど、もう俺にできることはない。
今俺が入ったって、ステータス差がありすぎてギガントウルスにダメージは通らない。
逆に俺は一発でも軽く当たれば即死だ。
さすがにそこまで無謀なことはできない。
ギルド長を信じて待つしかないな。
◆ ◆ ◆
戦闘開始から5分ちょっと。
周りの生体反応が僕合わせて三つだけになった。
テオくんがグリズリーたち全部倒し終わったみたいだ。
先越されちゃったか。
こっちはあとHP2割くらいかな。
ステータス見えてるわけじゃないから正確には分かんないけど、魔物の様子からだいたいの検討はつく。
よし、一気にきめちゃうか。
いざとなったら、テオくんと僕に隠密の上位スキルの気配遮断使って逃げるつもりだったんだけど、このスキルのMP消費量が多すぎるからMP温存してた。
でももう大丈夫そうだね。
スキル使って一気に押し切る。
ギガントウルスが暴れまわって、周りの木がなくなったおかげで日の光が当たるようになった。
これで、あのスキルが使える。
「影縛り」
ギガントウルスの大きな影を踏んだ状態で呟く。
するとギガントウルスの動きが完全に静止した。
影縛りは、僕が影を踏んでる間、敵の動きを完全に止められるスキルだ。
発動までに5秒間影を踏み続けないといけないのが難点だけど、発動しちゃえば攻撃し放題。
しかも今回は相手がでかいから踏むの簡単だったし。
消費MPは自分と相手の攻撃力差によって変わる。
今は同じくらいだから、僕のMPを全部使うとして12秒が限界かな。
まあそれだけあれば十分。
何もできないギガントウルスの足元を一方的に斬りつける。
スパッ、スパッ、スパッ、スパッ。
「よし、いっちょあがり!」
影縛りを解くと、ギガントウルスはそのまま後ろに倒れていった。
◆ ◆ ◆
突然動かなくなったギガントウルスをギルド長が一方的に攻撃しだすと、すぐに決着がついた。
「お疲れ様です」
ギルド長のところに行き声をかける。
「あ、お疲れテオくん。来てくれてホント助かったよー」
「いや、ヒルデさんに頼み込まれちゃったんで。大丈夫だと思ったんですけど一応来てみたら、なんかでかいのがいたんでびっくりしましたよ」
「やっぱりかあ。僕もびっくりだよ。後でヒルデさんにもお礼言っとかなくちゃね」
そんな会話をしながら街に帰還した。
話してる途中でスキルのこと聞かれるかもって心配してたんだけど、何も聞かれなかった。
戦闘中、普通に斬撃飛ばしたり電気出したりしてたのに気づいてなかったのかな。
もしくは分かってて敢えて聞かないでくれたのか…。
…絶対後の方だよなあ。
目の前で斬撃飛ばしてたし。
ありがたや、ありがたや。
ギルドに着いて、ヒルデさんに事情を説明すると、案の定ギルド長がこっぴどく怒られてた。
「だから一人で行くのはダメだって言ったんですよ!」
「いや、でもグリズリー30体って報告だったから大丈夫かなって思って…」
「そういう問題じゃありません! こういう正確な確認とれてない時は二人以上のチームで調査に行くのが決まりでしょう! あなたが破ってどうするんですか」
「…すみません」
ハハ、ギルド長も年上のヒルデさんには敵わないみたいだ。
大ネズミの時の街でも一人で見に行かせてた気もするけど、それは黙っておいた。
◇ ◇ ◇
今日はもう飛行船の予約とれなかったので、出発するのは明日の朝にすることにした。
昼のグリズリーの時のせめてものお礼ってことで、今夜はギルド内に泊まらせてもらえることになった。
一応ベットとかは揃ってて普通に生活できるようになってる。
今日はカニとも戦ってたし、疲れたからよく寝れそうだ。
おやすみなさい。
《29080+29580の経験値を獲得しました》
《テオ=シェーファーがレベルアップしました》
『ステータス』
《名前》 テオ=シェーファー
《レベル》218→265
《職業》 ダンジョン探索者
《HP》 227→274(+20)
《MP》 227→274(+20)
《物攻》 227→274(+470)
《物防》 227→274(+840)
《魔攻》 227→274(+20)
《魔防》 227→274(+700)
《経験値》 220/1370
《スキル》ダンジョンキー
疲労無効
鑑定
アイテムボックス
毒弾
電纏
電気弾
飛斬撃
硬化
水弾
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