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17話 ギルドマスターに事情を話す

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響也とシルビーとリルとリズは今、ギルドマスターの部屋で机を挟んでソファーに座っている。
なぜ受付嬢のリズがいるのかは響也も知らない。なぜか着いてきた。

ギルマスは険しい顔で響也を見る

「で?ギルマスが俺に何かようか?」

「なぜあの…なんだ?…誰だったけ?」

「何がだ?誰って誰だよ」

「あのー、お前が決闘した相手だ」

「あー……筋肉ダルマ」

「そうそう、筋肉ダルマ…じゃねーよ!えーと、なんだったけー!」

ギルマスは筋肉ダルマにうなづいたと思ったら、いきなり目を見開き叫び出した

「ギルドマスター、Bランク冒険者のグボラです。」

横からリズがささやいた

「あー、そうだった。グボラだ。なんで腕を切り落とすなんて事をした?お前なら初手で気絶させる事が出来たはずだ。」

「…なぜそう思う」

「ワシは、鑑定魔法が使えてな、さっきお前を鑑定させてもらった。」

響也はその言葉に眉を少し動かした。

「しかし、鑑定出来なかった。こんなのは自分よりステータスがはるかに上から、上位の隠蔽魔法がかかってないとそんなことはありえない。だから、お前が決闘ごときでなの変わった剣を抜かなかったはずだ。」

「……」

「そういえば私も気になっていました。響也様、なんで刀を抜いたんですか?」

シルビーは響也の顔を覗き込んだ

「…シルビーとリルを奴隷にするとか言ってたからな。ムカついたから」

「そうだったんですね。ありがとうございます。」

「そうか、そうか。あの筋肉ダルマは私を奴隷にねー、よし!後で個人的に罰を与えてやろう。でも、響也、ありがとう!」

シルビーと、リルは笑顔で響也にお礼を言った。

「…おう」

「事情は分かった。今回はあの…あの…」

「グボラです。」

また、リズがギルマスに囁いた。

「そうそう、グボラだ。今回はグボラが悪かった。」

ギルマスは頭を下げた。

「もう、過ぎた事だ。もういい」

響也はギルマスの謝罪を受け入れた

「そうかありがとう!」

ギルマスは頭を上げた

「で、俺達を呼んだのは事情説明だけか?」

「いや、お前はBランク冒険者を無傷で倒した。お前をAランクにする。」

ギルマスがそう宣言した

「別にいいが、シルビーとリルもAランクにするならそれを受け入れよう」

「んー、分かった。お前ら3人をAランク冒険者にする!」

そう宣言すると、リズがギルマスの部屋を出て行った。

「しかし、いきなりAランクにすると、周りからなんて言われるか分からない。だから、お前らにこの依頼を受けてもらう。」

ギルマスは机の上に1枚の紙を置いた
3人はその1枚の紙を見た

「なるほど、盗賊退治か…いいだろう。受けよう」

「良かった。じゃあ、行ってきてくれ」


響也とシルビーとリルはギルマスの部屋から出て、リズに「盗賊退治に行ってくる」といい、ギルドを出た


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読んでいただきありがとうございました。


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