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14話 シルビーとリルの喧嘩

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3人はやっと王国に入った

「やっと入れたな…」

「そうですね。まさか龍神で騎士団が出て来るなんて思ってもみませんでした…すいません…響也様……、深遠な道理を知りうるすぐれた知恵である叡智神でありながら……」

「いやいいって。そんな事もあるからなぁ。次な、次」

「はい」

響也はシルビーを慰めていると、後ろからリルが、物凄い威圧をシルビーにぶつけている。

「どうした?リル?」

「響也…今、叡智が龍神って言って言わなかった?」

「あーー……」

響也は今までの会話を思い出し始めた…

「言ってたな」

「やっぱり!!」

リルはシルビーの前まで歩いて行った

「おい、叡智神…今、私の事を、龍神とか言ってなかったか?」

「あら、聞こえてたんですね」

「聞こえてたんですねって…聞こえるように言ってたじゃないかー!!」

「そんな事ありませんよ。気のせいですよ」

なんと、門の真ん前で喧嘩を始めたのだ。
周りの人が「なんか面白いそうだな。」「超絶美人が喧嘩してるぞ。見てみようぜ」など、人が集まって来た。しばらくして、騎士団のベッテも来た

「響也様、何事ですか?」

ベッテが状況が気になり響也に話かけてきた

「えーと、シルビーが龍神ごときって言ってリルが怒った」

「え!?龍神様に喧嘩売ったんですか!?」

「あぁ」

「人間が龍神様に喧嘩売って勝てるんですか?」

「どうだろうな…まぁでも、シルビーも神だから大丈夫だろ」

「……え!?今、なんと」

ベッテが目を見開き口をパクパクさせながら言った

「?シルビーも神だから大丈夫」

「…………」

ベッテが固まった

「おい!どうした!大丈夫か?」

響也はベッテの体を揺さぶったが起きなかった

「…そろそろ止めるか…」

響也は2人の所に向かった

「おい、いい加減にしろ。門の真ん前で何喧嘩してんだ」

響也は2人の頭を軽く叩いて言った

「だって…叡智が…」

リルが口を膨らませて言った

「今のはシルビーが悪いと思うぞ」

「そうですか?なら、謝ります。すいませんでした。」

「…いいよ」

2人が仲直りすると、周りの人達が拍手をしてきた

「拍手するほどか?」

「変な人達ですね」

「そうだねー」

「そういえば、お前ら名前で呼んでなかったよな?叡智とか、龍神とか」

「分かりました。じゃあ、名前で読みます。リルベール仲良くしましょうね」

「そうしようシルビー。それと、リルでいいわよ。」

「分かりました。リル」

「良かった、良かった。それで、早速で悪いんだが…シルビー、どうやって稼ぐんだ?お金が無いと生活出来ないぞ」

「そうですね…だったら、冒険者ギルドに入るってのはどうでしょう」

「冒険者か…いいねー。リルはそれでいいか?」

「いいよ」

「よし、決まりだ。シルビー、冒険者ギルドはどこにあるんだ?」

「もう少し行ったことにあります。私が案内します。」

「頼む」

「はい」

3人は冒険者ギルドに向かって歩き出した

__________________________________________________

読んでいただきありがとうございました。


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