水性探偵とスワンプマン

 活火山により沈んだ町で、神様は揺蕩う。
 
 伝統的な”図書館”で働く高校生、青木緑は湖の底に迷い込む。
 其処はかつて栄えた街。しかし、唐突な災害とともに消えた街だった。

 彼らの記録を残し、この街の人々を描き続けている神様に彼は出会う。
 これは人々の人生と、役目を続ける神様の話。
 そして人が人を救う話である。

 沈んだ人々を。忘れられたその情景を、今でも一神は抱え続けるだろう。
 神様は誰かの為に存在する。それは、もしかしたら君かもしれない。

 そして、君を想う誰かは。
 君の神様かもしれない。
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