文は揺蕩う

 思いを捨てる祭り、底炎(ていえん)祭。
 第十八代目”灯”である浅崎庵(あさざきいより)は、幼馴染で隣人である最上東星(もがみとうせい)を祭りへと誘う。
 言葉巧みに誘いを断る東星は、もう一人の隣人を捨てられずにいた。
 庵の姉であり、双子の方割れであった幼馴染は、数年前山へと向かった後に消息を絶った。

 ”色”と呼んだ幼馴染は、彼らを今でも山登で繋げている。
 彼らはもう一人の後輩と共に、色を失った山へと挑む。



 __文は、貴方を離れ。
 揺蕩いながら、思いを沈める。

 それはきっと、あなたに伝わる。

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