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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル

第1245話 そして東へ

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 この依頼の次の日に猫耳少年が帰ってきて、冒険の続きとなった。今度は前行かなかった東への旅。と言っても少年が魔導士でレベリングした時の大量の魔力を使ってシャドウゴーレムファストトラベルモドキで二日の旅を行った。と言ってもかなり早くて風を切る旅は久々出嬉しかった。そして到着したのが水のオアシスの町…そこでドランとリンバウト一行とであることになる。どうもスタート地点が…ドラゴンにちなんだドラゴン村の東の山奥で一か月ほど徒歩で荒野を旅する事になったらしい。まあ、いきなり金で魔石を圧縮してイベントアイテムを自作するという暴挙を行い…クエストをいきなり完了させて2番目のオーブをゲットできる話となった…がそのためのオーブ作成の際にMP枯渇で倒れてしまった。ただ…これにはある種凶器を感じた。というのも。表記されているMPは死ぬ気で遣ったら消費できるMpがかかれているだけで半分も使えれば天才であり…その中で彼は…全MPを枯渇させるだけの才能があったのだ。その時鳥海のあの言葉を思い出してしまった。
『人間のセンスを見るためにわざと…普通では使いきれない大金を渡して尾行させて使い道を確認するという…方法があるだわさ。その時に三つの方法のどれかができた人間は大成する可能性のある天才だというようになっただわさ。それが…金を全く手を付けずに返却しようとした人間。これは金の怖さが分かっている人間だわさ。それだけの金を出すという事はそれなりの責務が付きまとうだわさ。当然…それを何もなしでくれる場合は警戒する必要があるだわさ。二つ目はそれを一晩で使い切った人間だわさ。これは金の使い方を知っている人間だわさ。これは金の使い方を知っていて目的のために使える。唐突な大金でもそれを使う事が出来るという意味では天才だわさ。三番目は金を渡した人の目の前で捨てた人間だわさ。これは反骨精神があり、金の意味が…”自分の命を飼おうとした事”だと気が付いた奴だわさ。それに反しないというのは…2になる場合が多いだわさ。だけど大金をいきなり渡すという事は…自分を買ってくれるという意味では好転でもそれを安く見積もられたという意味では…損をしていると気が付くべきだわさ。』
 という内容だ。政治家とかになるとそれこそありえない大金が動いて、ハニトラや大金での賄賂などが横行する。当然受け取れば…その分の責務となる。それがスパイでも裏切りでもだ。そうなると3が選択できない奴は…信用できないとなる。当然秘書はそれを言わない。むしろ裏切りに加担する、紹介する秘書もいる。そういう意味では…政治家秘書というのは見えざる悪の手にもなりうるのだ。そんな事もあり…鳥海さんは…崩れていった…いや大金を積まれて腐っていった政治家を大量に見た。そしてその不誠実さは…常に落選や、立場の低下という形で表れ…そして政界を去っていった。だからこそ…大金を見た時にどうする?という言葉の回答は才能を見る上で重要なファクターとなるんだそうだ。少年はそうでなくとも才能の片鱗を我々に見せつけたのだ。かなり…以外に才能ある少年なのかもしれない。私か?使いきれるか微妙だな。
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