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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル
第1206話 金があるからと言って解決できない時間の壁がある。
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次の日には…我々はマントルシュに戻っていた。単純に魔石で風魔法を使ってフルブースト掛けたニャオが影残を外に置いて一気にフィールドをシャドウゴーレムに乗って移動。そしてマントルシュ迄一日で帰還し、我々な夕方には帰ってこれた。が、この闇魔法系列委は欠点もある。ダークボックスを維持して、他人の闇魔法に入ることは出来ない。ので依頼ボックス法でアイテムを保存して移動した。がこのスピードは恐ろしいな…。
「都会じゃな、というか…。」
「うっわ、首都よりでかい。」
「なんか石がいっぱいで臭くてきつい…でございます。」
特にメイドさんの様子がおかしい。気持ち悪そうだ。
「じゃあ、軽く会議してから…今後どうするか決めよう。うちにおいでよ。」
「なぬ?あるのか?」
「まあな、私の内は漁師小屋だから無理だからな、そこの猫耳ボーイの家しか泊まりはできないぞ。」
「え…ま…ああ…だそうだ。」
今回のパーティは私、ニャオ、ミア、ユリア、ドラン、リンベルト、メイドの7名だ。正確には5人で移動して。ニャオは2往復したって事だ。っ道が分かっていて
障害物がないなら、航空移動はかなり楽だ。魔石消費によるMPで制限も無視できたしな。が郊外…。
「でもなんか…こじんまりとしておるのぉ。」
「…郊外の山がすぐそばの一軒家だからね。工房が上にあって…。」
ドランが凄い無礼なこと言ってるが、ぐぬぬ、無視だ無視。
「…これは、お屋敷に似ておりますが…いろいろ面白いものがございます。」
メイドさんが興味深そうに部屋を見渡す。私達は私はダークボックスで椅子を作るとそこに座る。勇者君は顔がほっこりしてらっしゃる。
「座れよ。」
「何かお出ししましょうか?」
「会議の際にはコップ、水差しがお勧めだ、後の物は置かない方がいい。」
昔会議をしているときには…社内では絶対に会議に茶菓子は出させなかった。又論議が白熱すると飲み物の糖分が喉に張り付くので、喉が渇いた時は水だけにしている。お茶でもいいが、よっぽど苦くないと議論を戦わせているときは感じない。
「でも…今後どうするかだよね。」
ニャオの切り出しに全員がそっちを剥く。そして適当に全員椅子に座る。
「二か月じゃろ。かなりあるのぉ。」
「クエストが絡むから…。」
「僕としても…こんなに移動頻度が多いのに移動に時間食っていては問題があると思ってる。」
「さっきのビューンとゴーレム使えばいいのではないかのぉ。」
「あれ、MP食うし、あれ運転しながらリンゴジュースをリットル単位で飲んでるよ。」
「そこまで消費が高いのか…。」
「で、これは今後も欲しいとみている。魔石を大量にとってきたのは費用節減もあるけど、これで魔道具とかを作る…素材にしたいんだ。」
「魔道具…でございますか?」
メイドさんは知らないようだ。
「そう、魔道具は魔法を付与すると道具につくんだけどそれには価値が欲しい。しかもこれ…安定しない。」
「価値…。」
「一応やろうと思えば鉄の板でも木の板でも付与はできる。ただし…付与できる数に限界があるのと。付与と、魔道具で効果の違うものがほとんど。」
「どういう事だ?」
付与と魔道具で効果が違う?
「例えば付与の魔法の中の5レベルに永続魔法付与がある。まずここに至るまでは・・・・付与魔法の基礎にも到達していない。でその付与で出来る魔法のいくつかは
はっきり言って使い物にならない常設付与がある。例えば癒しの水は魔法が発動しただけでは触れた対象からMPを吸って水に回復効果を出す。って感じ。だけど
MP40につき一点回復の水を出して、しかも…これが4分以内に飲んだり塗ったりしないと効果を失うんだ。」
「…確か魔法じゃと15点で、10点がベースじゃな。」
「その話初めて聞いたぞ。」
「わしはこういう検証は全部しておる。魔法の知識一つで生死にかかわるから必死なんじゃがの。」
ドランから始めて魔法の点数とかの話を聞いたのに驚いた。
「光魔法の回復とかは?」
「あれは5分照射でMAGとかの十分の一じゃ。只持続で柔らかく全体でしかも戦闘中でも何も阻害しない回復じゃ。それだけで貴重じゃ。ただし殺菌じゃったかな。
確か…。」
そう言えばそう言う水木レポートに関しては穴が開くほど読み込んでいた。
「そうそう。だから結局光魔法での治癒は包帯とかの治癒の後の方が効果が出るんだ。」
それをユリアは眠そうに見つめている。
「で、話がそれたけどその価値を担保するものが…魔石なんだ。魔石は今後高くなるとみている。ただし、便利な道具の延長線上かな。」
「確かに今の魔石は指でこすると砕けるからな。今のままでは使い物にならん。」
これも家のダンジョンで魔石を出さない理由でもある。意外と知られていないが、荷物持ちが必要な理由の5番目がこれだ。衝撃に弱い魔石を持って戦闘すれば
魔石は戦闘中に砕けて消え去ってしまう。それ位脆い。当然お金になる魔石だ。失いたくない。そこで荷物持ちが戦利品の魔石を補完する。という方法だ。ここで
ダークボックス持ちやアイテムボックス持ちが優遇されているというのはここで戦闘している本人の収益性が、ただでさえ手ぶらで大量の荷物を持てるのにその上
アイテムの破損率を気にしなくていいというだけで違うんだ。…よく建築現場でガラスとか新米の大工とかが落としたり傷をつけるから、私が来るまで運んだとか
思い出してきたな。あの辺の損害も建築費のロス扱いなんだ。給料引かれるからな。あの辺本気で死活問題だったのを思い出した。
「都会じゃな、というか…。」
「うっわ、首都よりでかい。」
「なんか石がいっぱいで臭くてきつい…でございます。」
特にメイドさんの様子がおかしい。気持ち悪そうだ。
「じゃあ、軽く会議してから…今後どうするか決めよう。うちにおいでよ。」
「なぬ?あるのか?」
「まあな、私の内は漁師小屋だから無理だからな、そこの猫耳ボーイの家しか泊まりはできないぞ。」
「え…ま…ああ…だそうだ。」
今回のパーティは私、ニャオ、ミア、ユリア、ドラン、リンベルト、メイドの7名だ。正確には5人で移動して。ニャオは2往復したって事だ。っ道が分かっていて
障害物がないなら、航空移動はかなり楽だ。魔石消費によるMPで制限も無視できたしな。が郊外…。
「でもなんか…こじんまりとしておるのぉ。」
「…郊外の山がすぐそばの一軒家だからね。工房が上にあって…。」
ドランが凄い無礼なこと言ってるが、ぐぬぬ、無視だ無視。
「…これは、お屋敷に似ておりますが…いろいろ面白いものがございます。」
メイドさんが興味深そうに部屋を見渡す。私達は私はダークボックスで椅子を作るとそこに座る。勇者君は顔がほっこりしてらっしゃる。
「座れよ。」
「何かお出ししましょうか?」
「会議の際にはコップ、水差しがお勧めだ、後の物は置かない方がいい。」
昔会議をしているときには…社内では絶対に会議に茶菓子は出させなかった。又論議が白熱すると飲み物の糖分が喉に張り付くので、喉が渇いた時は水だけにしている。お茶でもいいが、よっぽど苦くないと議論を戦わせているときは感じない。
「でも…今後どうするかだよね。」
ニャオの切り出しに全員がそっちを剥く。そして適当に全員椅子に座る。
「二か月じゃろ。かなりあるのぉ。」
「クエストが絡むから…。」
「僕としても…こんなに移動頻度が多いのに移動に時間食っていては問題があると思ってる。」
「さっきのビューンとゴーレム使えばいいのではないかのぉ。」
「あれ、MP食うし、あれ運転しながらリンゴジュースをリットル単位で飲んでるよ。」
「そこまで消費が高いのか…。」
「で、これは今後も欲しいとみている。魔石を大量にとってきたのは費用節減もあるけど、これで魔道具とかを作る…素材にしたいんだ。」
「魔道具…でございますか?」
メイドさんは知らないようだ。
「そう、魔道具は魔法を付与すると道具につくんだけどそれには価値が欲しい。しかもこれ…安定しない。」
「価値…。」
「一応やろうと思えば鉄の板でも木の板でも付与はできる。ただし…付与できる数に限界があるのと。付与と、魔道具で効果の違うものがほとんど。」
「どういう事だ?」
付与と魔道具で効果が違う?
「例えば付与の魔法の中の5レベルに永続魔法付与がある。まずここに至るまでは・・・・付与魔法の基礎にも到達していない。でその付与で出来る魔法のいくつかは
はっきり言って使い物にならない常設付与がある。例えば癒しの水は魔法が発動しただけでは触れた対象からMPを吸って水に回復効果を出す。って感じ。だけど
MP40につき一点回復の水を出して、しかも…これが4分以内に飲んだり塗ったりしないと効果を失うんだ。」
「…確か魔法じゃと15点で、10点がベースじゃな。」
「その話初めて聞いたぞ。」
「わしはこういう検証は全部しておる。魔法の知識一つで生死にかかわるから必死なんじゃがの。」
ドランから始めて魔法の点数とかの話を聞いたのに驚いた。
「光魔法の回復とかは?」
「あれは5分照射でMAGとかの十分の一じゃ。只持続で柔らかく全体でしかも戦闘中でも何も阻害しない回復じゃ。それだけで貴重じゃ。ただし殺菌じゃったかな。
確か…。」
そう言えばそう言う水木レポートに関しては穴が開くほど読み込んでいた。
「そうそう。だから結局光魔法での治癒は包帯とかの治癒の後の方が効果が出るんだ。」
それをユリアは眠そうに見つめている。
「で、話がそれたけどその価値を担保するものが…魔石なんだ。魔石は今後高くなるとみている。ただし、便利な道具の延長線上かな。」
「確かに今の魔石は指でこすると砕けるからな。今のままでは使い物にならん。」
これも家のダンジョンで魔石を出さない理由でもある。意外と知られていないが、荷物持ちが必要な理由の5番目がこれだ。衝撃に弱い魔石を持って戦闘すれば
魔石は戦闘中に砕けて消え去ってしまう。それ位脆い。当然お金になる魔石だ。失いたくない。そこで荷物持ちが戦利品の魔石を補完する。という方法だ。ここで
ダークボックス持ちやアイテムボックス持ちが優遇されているというのはここで戦闘している本人の収益性が、ただでさえ手ぶらで大量の荷物を持てるのにその上
アイテムの破損率を気にしなくていいというだけで違うんだ。…よく建築現場でガラスとか新米の大工とかが落としたり傷をつけるから、私が来るまで運んだとか
思い出してきたな。あの辺の損害も建築費のロス扱いなんだ。給料引かれるからな。あの辺本気で死活問題だったのを思い出した。
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