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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル
第1195話 古典的キャンプ飯
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そして、大体4時間魔法で移動して、そこから2時間休憩して。それから少し移動して、野宿しての繰り返しで旅をすることになった。目指すは東の砂漠の国だ。
「でも、夜か…動かないなら…何もないよね。」
「無いはずだな。ゲーム上でもそうなっている。まあ実際ゲームによってその辺違うんだ、一日の概念ってな。」
「実際前の旅も例の荷物運搬で一日一回以上戦闘起きてないし、野営じゃ敵は出てないだろ?」
そういいつつ、薪を拾って来たらしくそれに火をつけ…なんか…。
「それは?」
「前に漫画で見た奴作ってきたんだ。キャンプだろ?んで、あの町小麦売ってたから。パン棒作るチャンスだと思って作ったんだよ。」
ユリアは楽しそうに焚火の傍に串を刺して置いていく。
「まあ昼は弁当だが、それだけだと味気ないな。」
「へぇ…。」
ニャオが目を輝かせてその串を見つめている。
「これは露天で売ってた肉串をもって来たんだ。」
ダークボックスがあるので、軽い荷物なら、腐らなせないで持ち運べる。但し運んだ荷物分は最大MP減るが。私も…一応工具セット一式は何とか送って
もらったので大工仕事はできるが、ここまでやろうとするのは雰囲気的に阻害要因だろう。でもうかつだったな。
「そう言えば教授が、古代の旅だと小麦粉だけ持って旅をして水場で練って木に巻き付けて焼いて喰ったって話を聞いたことあるよ。」
「狩りで動物を狩って来るとかも加えてくれ。」
「狩ってきましょうか?」
ミナさんが手を上げるが、全員が首を横に振る。
「それだと、敵に出会って、回避してきた意味ないじゃん。それは明日にお願していい?」
「すいません。で過ぎました。」
「仲間…。」
「ダメだよ、ミナ。もっとほどけていいよ、緊張しなくても。」
なんか、甘い空気が流れてきた気がした。ニャオとミナの二人は仲がいいとかではなく、主従関係の深い所を感じる。
「まあいいか。でも暇だな。」
「結構TRPGとかだとというかファンタジー物だと本がこういう時に珍重されたんだ。ショップ機能とSNSが使えるなら、その記事とか読んだりすれば暇は
まぎれる。」
実際旅の暇な時間向け日記は中世で飛ぶように売れていて。金策として日記を書いて、その日記を読み物として本屋に売る商売まであったくらいだ。写本とかも
紙が発展してくるといいアルバイトになっていた、それもすべて旅行時間が長くて暇だから…これに尽きるらしい。また、その影響で人が少ない地域を歩いてると
自然と人が恋しくなって喋ることが多い…というのがフェルミィが見た旅人の特徴らしい。ついでに本屋はなく暇つぶしでもっぱら寺子屋で習ったことを思い出すことだ。
「でもそう言えばもじって、読める奴多いのか?」
「統一言語があるならそうだけど、子供の中には読めない子いるよね。」「
「だよな…。」
ユリアがギルドカードを見つめて呟いていた。」
「だってよ。俺の所に孤児来るじゃんか。儲かってるとなると特に多くなる。子供を捨てて擦り付けてくる連中。」
「孤児とか捨て子嫌いなのか?」
ユリアの顔は、まるで敵を見るような顔だった。
「ああ、嫌いだ。俺の所は貧しいから貧しい時は無視して、儲かったらなすって来るとか…ひどい時は…何人が飢えで死んだと思ってるんだ?それなのに儲かったら
…食えるようになったら子供置いて逃げるとか…大っ嫌いだ。」
「確かに…。」
「そう?」
ニャオはそう感じてないようだな。
「でも、夜か…動かないなら…何もないよね。」
「無いはずだな。ゲーム上でもそうなっている。まあ実際ゲームによってその辺違うんだ、一日の概念ってな。」
「実際前の旅も例の荷物運搬で一日一回以上戦闘起きてないし、野営じゃ敵は出てないだろ?」
そういいつつ、薪を拾って来たらしくそれに火をつけ…なんか…。
「それは?」
「前に漫画で見た奴作ってきたんだ。キャンプだろ?んで、あの町小麦売ってたから。パン棒作るチャンスだと思って作ったんだよ。」
ユリアは楽しそうに焚火の傍に串を刺して置いていく。
「まあ昼は弁当だが、それだけだと味気ないな。」
「へぇ…。」
ニャオが目を輝かせてその串を見つめている。
「これは露天で売ってた肉串をもって来たんだ。」
ダークボックスがあるので、軽い荷物なら、腐らなせないで持ち運べる。但し運んだ荷物分は最大MP減るが。私も…一応工具セット一式は何とか送って
もらったので大工仕事はできるが、ここまでやろうとするのは雰囲気的に阻害要因だろう。でもうかつだったな。
「そう言えば教授が、古代の旅だと小麦粉だけ持って旅をして水場で練って木に巻き付けて焼いて喰ったって話を聞いたことあるよ。」
「狩りで動物を狩って来るとかも加えてくれ。」
「狩ってきましょうか?」
ミナさんが手を上げるが、全員が首を横に振る。
「それだと、敵に出会って、回避してきた意味ないじゃん。それは明日にお願していい?」
「すいません。で過ぎました。」
「仲間…。」
「ダメだよ、ミナ。もっとほどけていいよ、緊張しなくても。」
なんか、甘い空気が流れてきた気がした。ニャオとミナの二人は仲がいいとかではなく、主従関係の深い所を感じる。
「まあいいか。でも暇だな。」
「結構TRPGとかだとというかファンタジー物だと本がこういう時に珍重されたんだ。ショップ機能とSNSが使えるなら、その記事とか読んだりすれば暇は
まぎれる。」
実際旅の暇な時間向け日記は中世で飛ぶように売れていて。金策として日記を書いて、その日記を読み物として本屋に売る商売まであったくらいだ。写本とかも
紙が発展してくるといいアルバイトになっていた、それもすべて旅行時間が長くて暇だから…これに尽きるらしい。また、その影響で人が少ない地域を歩いてると
自然と人が恋しくなって喋ることが多い…というのがフェルミィが見た旅人の特徴らしい。ついでに本屋はなく暇つぶしでもっぱら寺子屋で習ったことを思い出すことだ。
「でもそう言えばもじって、読める奴多いのか?」
「統一言語があるならそうだけど、子供の中には読めない子いるよね。」「
「だよな…。」
ユリアがギルドカードを見つめて呟いていた。」
「だってよ。俺の所に孤児来るじゃんか。儲かってるとなると特に多くなる。子供を捨てて擦り付けてくる連中。」
「孤児とか捨て子嫌いなのか?」
ユリアの顔は、まるで敵を見るような顔だった。
「ああ、嫌いだ。俺の所は貧しいから貧しい時は無視して、儲かったらなすって来るとか…ひどい時は…何人が飢えで死んだと思ってるんだ?それなのに儲かったら
…食えるようになったら子供置いて逃げるとか…大っ嫌いだ。」
「確かに…。」
「そう?」
ニャオはそう感じてないようだな。
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