1,196 / 1,264
第24章 ドラゴニックエスタ トライアル
第1188話 ボスは生えたり生え変わる?
しおりを挟む
ダンジョンは…しばらく進むと宝箱があって…ダンジョンが終わりだ。そこにヒントがあって。大体…。
「というかボス。いないのな。」
最奥まで来て、宝箱があるだけだ。
「本来のゲームでもむしろ、ボス前提の箇所の方が少ないぞ。ボスなんて生えてるものじゃ…生やせるが、自然ではないな。」
そう言えばボス部屋とかあるので、やろうと思えばそこにスポナー設置してボスが生えるダンジョンは作れる。気分悪いけど。このスポナーには欠点が多い。まず、スポナーから出てきたモンスターはこっちに忠誠を誓っているわけではない。たとえ友好的でもだ。この友好、中立の差も結構大きい。というのもよっぽど
トークに長けていたり波長が合ったりしないと…お互い喧嘩する。友好的だとこっちの言う事を基本好意的にとる。しかも無意識的にだ。その為交渉がしやすい…
しやすいだけだ。柳田レポートによると友好的でも悪い態度を取ると種族ごと好感度が下がる現象…種族好感度設定に異変が起こるらしい。ついでにこの種族好感度
スポナーで呼んだ…これから呼ぶ相手にさえ効果が発揮するダンマス専用裏パラメーターだと言っていた。ついでにこの検証のためにスポナーを一個大金はたいて
買ったが破棄せざる負えなくなったという。
「さて、行くか。ここからがベテランの腕の見せ所だ。」
「おおー!」
全員には部屋の外に出てもらい。私はまず部屋を見渡す。トラップの多くは宝箱と部屋にある。しかも見えにくい。落とし穴もある場合も多い。こういう時に使う
のが…ゴーレムだ。
「というか、ゴーレム前に歩かせて…どうして?」
「トラップの半分以上は人間の重さに反応する又人間の足のサイズで反応する。そこでまずは自分が安全だと思ったルートをゴーレムに歩いてもらう。こうする事で
見落としをなくすんだ。」
トラップにはいくつかの種類があるがスイッチ式が多い。そしてスイッチは締め付けの硬さの調整で反応する重さを調整できる。例えば体重をかけいないように移動すれば反応しない罠とかもできる。又ここにおいて体重は軽い方が武器になる。本来10フィート(30cm×10=3m)棒とか持って来て叩く方がいいが、これは
ゲームの罠の法則性に応じた物で。意地悪だとスイッチを押すと横の壁一面から矢が飛んできてそのまま射殺すストラップとかもある。だからまず部屋の外から安全なルートを確保する。これが優先だ。そして何もないままゴーレムは宝箱に到達する。
「おおー。」
「ここからだ。」
私はゴーレムの歩いた場所を歩いていく。そして宝箱の周りを確認、特に宝箱と床の隙間を確認して、少し動かす。動くのを確認したら次のステップだ。動かない…又はあきらめる。諦めるには二種類ある。一つは部屋と繋がっていて、スイッチになっているパターン。そしてもう一つは宝はあるが重すぎるパターンだ。どっちにおいても動かないならまずは部屋を見渡すべきだ。宝箱とはすなわち金庫だから衝撃に強いが、重さで、ある程度中身やトラップは察せられる。又箱が動いてトラップが発動するならそれ以降のトラップはない。
そして動くのを確認して、軽く蹴る。
カラン
蹴る時の音でギミックの有無、音による識別が可能だ。当然軽くでないと、中味が衝撃に弱くて崩壊したパターンもある。
「どう?」
「軽くて、音の具合だと中はほぼ空だ。どうする?」
「ほぼって?」
「中身が動いた音がした。中身は何か一個入ってるだけだろう。ありがたいがな。」
ここでポイントなのが…トラップの中で音がしない系は付与魔法を使った攻撃魔法自爆トラップだ。これも…音で判別できる。この場合はもう…盗賊の仕事ではない。箱を開けたらトラップが起動する回路を組まれていて…そんな条件なんて探って宝箱開けていたら…気が付かんだろ。って事になるから、ここで盗賊のお仕事は終わりだ。そして回路とかの複数の金具が動く音がしない以上
「ただし警戒はしてくれ。死ねばどうなるか分かった以上。どうにもならんからな。」
思い切って箱を開けてみると…小さい金具に挟まれた紙があった。そこには
『ドワーフの宝は回る。』
と書かれていた。そして部屋から歩いて出てくると、全員に見せた。
「何だこれ?」
「回るって、宝玉でしょ?回るよね普通。」
今の私達ならこのヒントはドワーフの宝珠に関するヒントだと分かるがドワーフとは何なのか、分からなければ意味不明なメモだろう。
「って事はこのダンジョンの目的って。このヒントだけ?」
「戦闘レベリングとヒントだな、きっと今後はもう少し宝馬後の会場が早くなるだろうけどな。」
原作での宝箱のトラップ率は意外と高い。が、宝箱を開けると部屋のギミックが作動するという確率だけは低かった記憶がある。
「さ、帰ろ。疲れたよ。」
「帰るまでが、むしろ帰る時の方がダンジョンきついからな。気を張っていこうぜ。」
そう、行くまでは物資が有り余っても帰りは物資がない事が多い。魔法もだ。帰る時の方がダンジョンはきつい。これが…ある意味常識なんだ。
「というかボス。いないのな。」
最奥まで来て、宝箱があるだけだ。
「本来のゲームでもむしろ、ボス前提の箇所の方が少ないぞ。ボスなんて生えてるものじゃ…生やせるが、自然ではないな。」
そう言えばボス部屋とかあるので、やろうと思えばそこにスポナー設置してボスが生えるダンジョンは作れる。気分悪いけど。このスポナーには欠点が多い。まず、スポナーから出てきたモンスターはこっちに忠誠を誓っているわけではない。たとえ友好的でもだ。この友好、中立の差も結構大きい。というのもよっぽど
トークに長けていたり波長が合ったりしないと…お互い喧嘩する。友好的だとこっちの言う事を基本好意的にとる。しかも無意識的にだ。その為交渉がしやすい…
しやすいだけだ。柳田レポートによると友好的でも悪い態度を取ると種族ごと好感度が下がる現象…種族好感度設定に異変が起こるらしい。ついでにこの種族好感度
スポナーで呼んだ…これから呼ぶ相手にさえ効果が発揮するダンマス専用裏パラメーターだと言っていた。ついでにこの検証のためにスポナーを一個大金はたいて
買ったが破棄せざる負えなくなったという。
「さて、行くか。ここからがベテランの腕の見せ所だ。」
「おおー!」
全員には部屋の外に出てもらい。私はまず部屋を見渡す。トラップの多くは宝箱と部屋にある。しかも見えにくい。落とし穴もある場合も多い。こういう時に使う
のが…ゴーレムだ。
「というか、ゴーレム前に歩かせて…どうして?」
「トラップの半分以上は人間の重さに反応する又人間の足のサイズで反応する。そこでまずは自分が安全だと思ったルートをゴーレムに歩いてもらう。こうする事で
見落としをなくすんだ。」
トラップにはいくつかの種類があるがスイッチ式が多い。そしてスイッチは締め付けの硬さの調整で反応する重さを調整できる。例えば体重をかけいないように移動すれば反応しない罠とかもできる。又ここにおいて体重は軽い方が武器になる。本来10フィート(30cm×10=3m)棒とか持って来て叩く方がいいが、これは
ゲームの罠の法則性に応じた物で。意地悪だとスイッチを押すと横の壁一面から矢が飛んできてそのまま射殺すストラップとかもある。だからまず部屋の外から安全なルートを確保する。これが優先だ。そして何もないままゴーレムは宝箱に到達する。
「おおー。」
「ここからだ。」
私はゴーレムの歩いた場所を歩いていく。そして宝箱の周りを確認、特に宝箱と床の隙間を確認して、少し動かす。動くのを確認したら次のステップだ。動かない…又はあきらめる。諦めるには二種類ある。一つは部屋と繋がっていて、スイッチになっているパターン。そしてもう一つは宝はあるが重すぎるパターンだ。どっちにおいても動かないならまずは部屋を見渡すべきだ。宝箱とはすなわち金庫だから衝撃に強いが、重さで、ある程度中身やトラップは察せられる。又箱が動いてトラップが発動するならそれ以降のトラップはない。
そして動くのを確認して、軽く蹴る。
カラン
蹴る時の音でギミックの有無、音による識別が可能だ。当然軽くでないと、中味が衝撃に弱くて崩壊したパターンもある。
「どう?」
「軽くて、音の具合だと中はほぼ空だ。どうする?」
「ほぼって?」
「中身が動いた音がした。中身は何か一個入ってるだけだろう。ありがたいがな。」
ここでポイントなのが…トラップの中で音がしない系は付与魔法を使った攻撃魔法自爆トラップだ。これも…音で判別できる。この場合はもう…盗賊の仕事ではない。箱を開けたらトラップが起動する回路を組まれていて…そんな条件なんて探って宝箱開けていたら…気が付かんだろ。って事になるから、ここで盗賊のお仕事は終わりだ。そして回路とかの複数の金具が動く音がしない以上
「ただし警戒はしてくれ。死ねばどうなるか分かった以上。どうにもならんからな。」
思い切って箱を開けてみると…小さい金具に挟まれた紙があった。そこには
『ドワーフの宝は回る。』
と書かれていた。そして部屋から歩いて出てくると、全員に見せた。
「何だこれ?」
「回るって、宝玉でしょ?回るよね普通。」
今の私達ならこのヒントはドワーフの宝珠に関するヒントだと分かるがドワーフとは何なのか、分からなければ意味不明なメモだろう。
「って事はこのダンジョンの目的って。このヒントだけ?」
「戦闘レベリングとヒントだな、きっと今後はもう少し宝馬後の会場が早くなるだろうけどな。」
原作での宝箱のトラップ率は意外と高い。が、宝箱を開けると部屋のギミックが作動するという確率だけは低かった記憶がある。
「さ、帰ろ。疲れたよ。」
「帰るまでが、むしろ帰る時の方がダンジョンきついからな。気を張っていこうぜ。」
そう、行くまでは物資が有り余っても帰りは物資がない事が多い。魔法もだ。帰る時の方がダンジョンはきつい。これが…ある意味常識なんだ。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
人間だった竜人の番は、生まれ変わってエルフになったので、大好きなお父さんと暮らします
吉野屋
ファンタジー
竜人国の皇太子の番として預言者に予言され妃になるため城に入った人間のシロアナだが、皇太子は人間の番と言う事実が受け入れられず、超塩対応だった。シロアナはそれならば人間の国へ帰りたいと思っていたが、イラつく皇太子の不手際のせいであっさり死んでしまった(人は竜人に比べてとても脆い存在)。
魂に傷を負った娘は、エルフの娘に生まれ変わる。
次の身体の父親はエルフの最高位の大魔術師を退き、妻が命と引き換えに生んだ娘と森で暮らす事を選んだ男だった。
【完結したお話を現在改稿中です。改稿しだい順次お話しをUPして行きます】
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。
転生したので好きに生きよう!
ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。
不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。
奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。
※見切り発車感が凄い。
※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる