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第23章 それでもやっぱり領地開発したい
第1113話 TRPGにおける勇者ハラスメントは結構ウザい
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といっても最初は当然自分のダンジョン領域にいるジャンからだ。
「これ…いいのか?」
ジャンが見ているのはイベント用のキャラクターシートと私達の今までのスキルについて書かれた、特別編制した”スキル辞典”だ。今回レベル三つ分を割り振ってスキル名を書いてその上で職業も選択出来る物から指定する事になっている。
「ああ、今回今まで働いてもらった分から報酬という事で、ほら異世界人とか…冒険者っぽい事…。」
「そう言うの苦手でさ、オッサンだから。」
忘れている人も多いが、ジャンは元は飛行機事故での”副機長”で完全巻き込まれた異世界人だ。しかも異世界”転生”した人間で元は50代のおっさんだ。しかも結構ヤサぐれている。
「分かってる。だからこそだ。今回のイベントはドラゴニックエスタの3だから。有名作でな。」
「確かにオッサンでも知ってるゲームタイトルだが、これは関係ないだろ?」
「いやむしろ重要だぞ。大方スキルの使用感をこっちにフィールドバックさせてスキルオーブ堀をさせたいんだろ?」
「あ、そう言う意味ね。」
こっちの考え的にダンジョン運営はギルドと同じだ。だからこそ、ダンマス向けにこういう活性化策を仕掛けてくることが多い。今回もそれだろう。
「で、せっかくだからスキル三つ選んで書けばいい。元は資料もないからな。これはこっちにある物を書いておいた。」
「なんかすげーな。すまないな。」
と言って私は…辞書の暑さの本を手渡す。
「というか分厚くねーか?」
「分かっているだけでスキルは学術系276種、戦闘系亜種含み25種。魔法系17種、異世界人専用(特異系)92種、勇者専用227種。だそうだ。」
これはギルドとの取引の際に
「多くねぇか?」
「多い。この中から絞って三つだ。」
「悩むな。」
「魔法系は抑えておくとして、これに他に質問した所職業に寄るレベルアップ加算を加えたのが手札だそうだ。」
「その辺はゲーム再現か。」
「そう言う事らしい。だから悩んでくれていい。」
ジャンもシートとにらめっこしている。
「後気を付けることがあるか?」
「この設定の部分だ。」
「どういう事だ?」
指さしたのは名前、職業、スキルの三つの他にある妙に大きな”空白”の部分だ。
「大方…ここに書いてあることの方が重要だ。あのイベントを起こせる神様っぽいのがやるんだぞ。当然再現してくる。とみている。」
「じゃあ、事実上白紙委任か?」
「無理っぽいのには嫌がらせしてくるだろうが、それ以外には全通しだろう。」
「あと聞いていいか?」
「なんだ?」
「職業って、ここにあるのって戦士、魔法使い、僧侶、盗賊の4つだけだろ?あのゲームって基本勇者が主人公じゃないのか?」
「だな。普通だな。」
「何でだろ?」
確かにそう見える。そうだな。本来ドラゴニックエスタは主人公は必ず勇者だ。これは揺るがない。
「それこそそれ許したら何人参加するか知らんが全員勇者になるだろ?特別職業扱いだと思うぞ。」
「まあ、あ、そうだな。」
「特別職業許すと、普通職業の奴を見下すんだ。それが2年続いてみる。イラっと来るから。」
TRPGのえこひいき理論と呼ばれるもので身内会ならいいが、コンベンションなどの不特定多数とやる場合には特殊な何かを一人に許すとそれと同量を全員に許す必要が出てくる。その為に難易度がグダグダになる場合が多い。なのでしない方がいいという話がある。だから私は当然と考えていたが普通の人的には違和感があるのか…そこには。
「これ…いいのか?」
ジャンが見ているのはイベント用のキャラクターシートと私達の今までのスキルについて書かれた、特別編制した”スキル辞典”だ。今回レベル三つ分を割り振ってスキル名を書いてその上で職業も選択出来る物から指定する事になっている。
「ああ、今回今まで働いてもらった分から報酬という事で、ほら異世界人とか…冒険者っぽい事…。」
「そう言うの苦手でさ、オッサンだから。」
忘れている人も多いが、ジャンは元は飛行機事故での”副機長”で完全巻き込まれた異世界人だ。しかも異世界”転生”した人間で元は50代のおっさんだ。しかも結構ヤサぐれている。
「分かってる。だからこそだ。今回のイベントはドラゴニックエスタの3だから。有名作でな。」
「確かにオッサンでも知ってるゲームタイトルだが、これは関係ないだろ?」
「いやむしろ重要だぞ。大方スキルの使用感をこっちにフィールドバックさせてスキルオーブ堀をさせたいんだろ?」
「あ、そう言う意味ね。」
こっちの考え的にダンジョン運営はギルドと同じだ。だからこそ、ダンマス向けにこういう活性化策を仕掛けてくることが多い。今回もそれだろう。
「で、せっかくだからスキル三つ選んで書けばいい。元は資料もないからな。これはこっちにある物を書いておいた。」
「なんかすげーな。すまないな。」
と言って私は…辞書の暑さの本を手渡す。
「というか分厚くねーか?」
「分かっているだけでスキルは学術系276種、戦闘系亜種含み25種。魔法系17種、異世界人専用(特異系)92種、勇者専用227種。だそうだ。」
これはギルドとの取引の際に
「多くねぇか?」
「多い。この中から絞って三つだ。」
「悩むな。」
「魔法系は抑えておくとして、これに他に質問した所職業に寄るレベルアップ加算を加えたのが手札だそうだ。」
「その辺はゲーム再現か。」
「そう言う事らしい。だから悩んでくれていい。」
ジャンもシートとにらめっこしている。
「後気を付けることがあるか?」
「この設定の部分だ。」
「どういう事だ?」
指さしたのは名前、職業、スキルの三つの他にある妙に大きな”空白”の部分だ。
「大方…ここに書いてあることの方が重要だ。あのイベントを起こせる神様っぽいのがやるんだぞ。当然再現してくる。とみている。」
「じゃあ、事実上白紙委任か?」
「無理っぽいのには嫌がらせしてくるだろうが、それ以外には全通しだろう。」
「あと聞いていいか?」
「なんだ?」
「職業って、ここにあるのって戦士、魔法使い、僧侶、盗賊の4つだけだろ?あのゲームって基本勇者が主人公じゃないのか?」
「だな。普通だな。」
「何でだろ?」
確かにそう見える。そうだな。本来ドラゴニックエスタは主人公は必ず勇者だ。これは揺るがない。
「それこそそれ許したら何人参加するか知らんが全員勇者になるだろ?特別職業扱いだと思うぞ。」
「まあ、あ、そうだな。」
「特別職業許すと、普通職業の奴を見下すんだ。それが2年続いてみる。イラっと来るから。」
TRPGのえこひいき理論と呼ばれるもので身内会ならいいが、コンベンションなどの不特定多数とやる場合には特殊な何かを一人に許すとそれと同量を全員に許す必要が出てくる。その為に難易度がグダグダになる場合が多い。なのでしない方がいいという話がある。だから私は当然と考えていたが普通の人的には違和感があるのか…そこには。
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