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第23章 それでもやっぱり領地開発したい
第1100話 交渉時に見つからない人間相手の尾行は普通にある。
しおりを挟む祝1100話!一話当りが短いのはご愛嬌という事でよろしくお願いします。
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私と、島原は2Fの従業員用食事のテーブルで向かい合っていた。偽装の意味合いも強いが、時々シルキーが人を連れ込み、食べ物を人に食べさせるのに重宝していた。
「で、何が言いたいの?」
「どうするかだ。あの子たちをエルドア氏に預けて…人数は自由だ。この店…イーハ商会の店長をしてほしい。」
「ここの?」
「ここは、ギルド提携商会だが…実際はギルドからは距離を適度にとっている、そう言う意味でも、ここなら君の能力も言い訳が付く。」
「あんた…。」
なんとなく理由が分かったのだろう。
「そうでなくともここにはシードル酒とかの商品を下ろしてる、君の商品の棚を作ることでカバーできるな。給料は出すし、置いた棚の収益は…格安で貸す…でいいかな?」
「…なんで?」
今までの緩い感じの引きこもりニート…ではない敵を見る顔で島原は私を見ている、
「君が舐めている事は二つある。一つはこの世界が思ったより殺しを容認する…無法者の世界だ。町から一歩出れば強盗に襲われて死ぬことさえある。しかもこの国は見ただろ?私たちが旅行している間に…通りすがった警備隊員はいたか?」
「え?・・・あ?ええ?」
そう、実はこの国…盗賊も数が少ない為に貧困国らしく、警備は各領主持ちでこの町の兵隊も町の外にほとんど出ないのだ。
「まずはこの国であっても強盗などがありうるって事だ。例えば他国の商人が来て、通りすがりの人間を攫って奴隷にしてもな。」
「そんなの・・・。あるの?」
「もっとひどい事例が…リラシルトであった。近隣の地域に住む全住民を…国が攫って他国に売りさばく事態だ。」
鳥海が話を聞いてブチギレて、緊急動議に上がったので、鳥海が買った奴隷たち10万人だ。
「え?ええ??」
「外は危ないって事だ。その上で言っておく、君の砂糖のみならず何でも出せる能力は危険もいい所だ。それくらい…君の価値は高い。これも似た事例があって能力一つで、地方一個が大インフレに陥って…尻拭いを私たちがしたこともある。」
時山田の一見は…ギルドは知らないが…あれは経済的国家崩壊が起きていた。金を回収してようやく…正常化したんだ。
「君は小出しにして使うには巨大すぎる…能力を異世界人が持っているんだ。これは異世界人全ての特性と言っていい。」
島原は黙ってうなずく。
「その偽装には様々な庇護が欲しくて、私達はそれはもう…努力し続けた。君がヤル気なら…ここで店長をやらないか?エルドア氏には私が説得しよう。」
「あの人は…私について来て欲しいと言っていた。いずれは…。」
「そうだな。だから君が決めていい。ここで独自店舗出前通りにしてもエルドア氏の家に潜り込むなら…出来るだろうが…。」
私は…こういう時に全部を用意するのは気分が悪い、せめて…意思が欲しい。
「すぐに決めなきゃならないの?」
「…ここにいくらでもいてくれて構わないが…ここは地味に繁盛店でね。あの二人は別の部屋で寝ることになる。分かるな。決断は早い方が経済的にはよい。」
実際の思いとは逆のことを言っている、実際はダンジョンで彼女のスキルである通販の実験が終わればどうなってもらっても構わない。がそこまでは時間稼ぎしたいだけだ。が同郷殺しは今のダンマス業界ではマイナスになる。やりたくない。
「あんたはどうするの?」
「市場調査も兼ねて近くの宿屋で寝る。さて、結論は下のシルキーたちに伝えてくれ。商品の搬入が終わったら…後はやっておく。」
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