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第23章 それでもやっぱり領地開発したい
第1096話 それは偶然の悪意と言う。
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そして、次の日になると、エルドア氏は後ろの車に乗り、昨日連数した護衛さんに習いつつ自分で、ゴーレム車を運転…練習していた。朝起きて乗ってみたいと言い出したのだ。私もさすがに了承した。きっと私ならこんな物があれば喜び勇んでテストさせてほしいというだろう。
「で、あんたが残ると。」
「そうなる。」
そして私達は島原さんだけが私の車に乗り、島原さんと二人きりとなった。正確には島原さんが、私と話したいことがあるという事で、向こうであとの人が遊んでもらっている。
「結局…あなたは何者なの?」
「承認…ではあるが?」
最後の言葉を切って答えた。
「私が知っている限り、勇者で…。」
「SNSは見ているのか?」
「見てる。最近誰も居なくなって…。」
「そこから話そう。」
そして、第2次魔王討伐遠征戦の話をして…もう3人を残して勇者が絶滅した事。そして金カード冒険者も半減以下になったことを説明した。そして魔王討伐成功の報酬の話もだ。
「え?じゃあ…。私…。」
「そう、取り残されたんだ。」
島原は感極まって泣いてしまった。私にできる事はない。現在残っている異世界人には…帰還するすべはない…ではないが少ない。これには現在勇者専用能力と思われている”パーティ”が関わる。ついでにパーティを組めるのは勇者たち限定だと検証した結果発覚した。それ以外は経験値は死んだ生物の一番傍にいるモンスターから放射された”経験値”が割合に応じて成長する事が発覚している。そしてこれと”経験”は相関関係が無いって事だ。近接職は経験値で育ちやすく援護職や遠距離職は経験値を得にくいという…結論でもある。…これの厄介なところはこの経験値を得る相手は何も人間でなくてもよいし、…特に生物が多い森では草や木が経験値を吸うので、ランクアップからの”モンスター化”が起こりうるという話になってきた。が勇者はパーティのいる範囲から敵迄の距離の区間において生物の全ての経験値をコントロールしてパーティに分割する、経験値キャッチャーと呼ばれる機能が確認された。そして、そこから均等分配する。そして…魔王討伐に置いての仲間と箱のパーティにいない人間は加味されない。祝勝にいた全員が女神像を前に祈ったが実際に神様が現れて商店や願い事がかなったのは”王様”と”勇者一行”のみだ。その幹部などには権利は発生しなかった。これが分かったのが…第2次魔王討伐遠征で分かったのだ。そして、そこで勇者のほとんどは消失し消え去ったのだ。
じゃあ、そこに入らなかった異世界人はどうなったのか…それは”この世界に取り残された”が正解だ。帰る術の勇者はいないのだ。
「じゃあ…みんなも…もういないの?」
「今ダンマス達はある活発な話が行われている。それは、全員ある飛行機に乗っていた878名である。という話だ。そのメンバーの中にいまだにこの世界に来ていない人間が250名ほどいる。」
その言葉に島原が固まった。
「家族、親せき、あの時の飛行機に誰が一緒に乗っていて、そして…誰がいないのか…そして、誰が来ていて、誰が来ていないのか…出会えた奴もいる。が出会えない奴もいる。」
「…なんでそんな!」
「分からない。ただしそうなっている。SNSが更新されないのは書く人間が消失したからだ。」
・・・。逃げても無駄だと思った。…自分からも、事実からも。
「で、あんたが残ると。」
「そうなる。」
そして私達は島原さんだけが私の車に乗り、島原さんと二人きりとなった。正確には島原さんが、私と話したいことがあるという事で、向こうであとの人が遊んでもらっている。
「結局…あなたは何者なの?」
「承認…ではあるが?」
最後の言葉を切って答えた。
「私が知っている限り、勇者で…。」
「SNSは見ているのか?」
「見てる。最近誰も居なくなって…。」
「そこから話そう。」
そして、第2次魔王討伐遠征戦の話をして…もう3人を残して勇者が絶滅した事。そして金カード冒険者も半減以下になったことを説明した。そして魔王討伐成功の報酬の話もだ。
「え?じゃあ…。私…。」
「そう、取り残されたんだ。」
島原は感極まって泣いてしまった。私にできる事はない。現在残っている異世界人には…帰還するすべはない…ではないが少ない。これには現在勇者専用能力と思われている”パーティ”が関わる。ついでにパーティを組めるのは勇者たち限定だと検証した結果発覚した。それ以外は経験値は死んだ生物の一番傍にいるモンスターから放射された”経験値”が割合に応じて成長する事が発覚している。そしてこれと”経験”は相関関係が無いって事だ。近接職は経験値で育ちやすく援護職や遠距離職は経験値を得にくいという…結論でもある。…これの厄介なところはこの経験値を得る相手は何も人間でなくてもよいし、…特に生物が多い森では草や木が経験値を吸うので、ランクアップからの”モンスター化”が起こりうるという話になってきた。が勇者はパーティのいる範囲から敵迄の距離の区間において生物の全ての経験値をコントロールしてパーティに分割する、経験値キャッチャーと呼ばれる機能が確認された。そして、そこから均等分配する。そして…魔王討伐に置いての仲間と箱のパーティにいない人間は加味されない。祝勝にいた全員が女神像を前に祈ったが実際に神様が現れて商店や願い事がかなったのは”王様”と”勇者一行”のみだ。その幹部などには権利は発生しなかった。これが分かったのが…第2次魔王討伐遠征で分かったのだ。そして、そこで勇者のほとんどは消失し消え去ったのだ。
じゃあ、そこに入らなかった異世界人はどうなったのか…それは”この世界に取り残された”が正解だ。帰る術の勇者はいないのだ。
「じゃあ…みんなも…もういないの?」
「今ダンマス達はある活発な話が行われている。それは、全員ある飛行機に乗っていた878名である。という話だ。そのメンバーの中にいまだにこの世界に来ていない人間が250名ほどいる。」
その言葉に島原が固まった。
「家族、親せき、あの時の飛行機に誰が一緒に乗っていて、そして…誰がいないのか…そして、誰が来ていて、誰が来ていないのか…出会えた奴もいる。が出会えない奴もいる。」
「…なんでそんな!」
「分からない。ただしそうなっている。SNSが更新されないのは書く人間が消失したからだ。」
・・・。逃げても無駄だと思った。…自分からも、事実からも。
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