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第22章 勇者大下の冒険
第1066話 エナリシアの旅 双頭
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「迷惑を掛けない範囲で…元に戻ってよろしいでしょうか?」
エナリシアは改めて槍を構えると、そう聞いた。
「構わない。私達も試してみたい。」
そう言って、エナリシアの体が大きくなっていくが、…普通の大人程度の大きさだ。只大きいのは分かる。これには…ドランはともかく、その他の全員が、訝しがった。
「なんかたいそうな割に、大きくなっただけで、外見も変わってないぞ。」
「そうだな。」
「それは申し訳ありません。・・・ただ…ただ…関係ない。」
その隣に…うっすらともう一人出てきたのだ。それも女性であるが、外見が全くエナリシアと同じだった。流石に…柴崎の外見を出すのは、情報の出し過ぎだと…感じていたから変身を使い、エナリシアに化けた。これにおどろといたのが…リューネだった。
「まさか、双頭のルール崩しの特性!?」
「何じゃそれ?」
「双頭にはルールがあるのよ。種族ごとの設定を越えた相手との双頭は不可能。そして基本その中に”実体、非実体”の同居不可能…があるのよ。まさか…同居可能が特性なんて。」
「というか、モンスターに見えないでござる。」
「それは思った。」
「そうですわ、これなら隠す必要もないですわ。」
その中で、
「ただ、お二人の本気を相手する…が限界であるので、エナリシアとして…全力で参ります。」
レッドも気圧されて、ブルーも身構える。
「行きます!」
エナリシアがいきなり振りかぶり、槍を全力でレッドに投擲した。それを慌てて受け止めると、そのすきをついて…柴崎がブルーの服の襟をつかむ。がその時、意外な事が起きた。
「ぐ!」
ブルーの体が柴崎に持ち上げられると、そのままブルーが天井に叩きつけられる。そして押さえつける。
「貴様!」
「…こっち。」
エナリシアはその間に第2射目の槍をレッドに投げつけると、無理矢理レッドは槍を払った。
「堕ちろぉ!」
柴崎の大声が響き…
「ブルー!」
「気にって!レッド!」
上から見ているブルーからすると少しよそ見をしている間にエナリシアは一気に駆け寄り、もう一撃を加える態勢を整える。
「ふざけるな!」
レッドの怒号と共に口から炎が浴びせられる。が気にした様子もなく…そのまま拳を振り抜く。その一撃は顔面をとらえた。フックが顔面に入り、部屋の隅まで吹き飛ばされた。
「熱い…痛い。」
「離しなさい!」
ブルー側も柴崎の肩をつかみ…柴崎もそのまま突き飛ばされる。
「堕ちろ!フリーズブレス!」
そう声を上げるが、ブルーは苦悶の表情を浮かべた。
「こっちは終わりました。」
柴崎が地上に降りると、苦悶の表情のままブルーも降りてきた。
「まさかこんな使い方をするとは。」
「これを予想する人はいないはずです。」
「こっちはもう動けないですね。終わりましょう。」
「何だと‼ブルー!どうしてだ!」
レッドは起き上がる。
「…こっちもこれでいい?」
「何だと?」
レッドが怒鳴った瞬間レッドの顔が変な方向にねじれた。
「黙る。もう終わってる。種明かしはしない。」
「んだと!」
エナリシアが分かりやすいように、掌の影に手を入れると、それをつまむ。
「いじじじじじじぁ!」
「…気が付かない、かっこ悪い。」
エナリシアは改めて槍を構えると、そう聞いた。
「構わない。私達も試してみたい。」
そう言って、エナリシアの体が大きくなっていくが、…普通の大人程度の大きさだ。只大きいのは分かる。これには…ドランはともかく、その他の全員が、訝しがった。
「なんかたいそうな割に、大きくなっただけで、外見も変わってないぞ。」
「そうだな。」
「それは申し訳ありません。・・・ただ…ただ…関係ない。」
その隣に…うっすらともう一人出てきたのだ。それも女性であるが、外見が全くエナリシアと同じだった。流石に…柴崎の外見を出すのは、情報の出し過ぎだと…感じていたから変身を使い、エナリシアに化けた。これにおどろといたのが…リューネだった。
「まさか、双頭のルール崩しの特性!?」
「何じゃそれ?」
「双頭にはルールがあるのよ。種族ごとの設定を越えた相手との双頭は不可能。そして基本その中に”実体、非実体”の同居不可能…があるのよ。まさか…同居可能が特性なんて。」
「というか、モンスターに見えないでござる。」
「それは思った。」
「そうですわ、これなら隠す必要もないですわ。」
その中で、
「ただ、お二人の本気を相手する…が限界であるので、エナリシアとして…全力で参ります。」
レッドも気圧されて、ブルーも身構える。
「行きます!」
エナリシアがいきなり振りかぶり、槍を全力でレッドに投擲した。それを慌てて受け止めると、そのすきをついて…柴崎がブルーの服の襟をつかむ。がその時、意外な事が起きた。
「ぐ!」
ブルーの体が柴崎に持ち上げられると、そのままブルーが天井に叩きつけられる。そして押さえつける。
「貴様!」
「…こっち。」
エナリシアはその間に第2射目の槍をレッドに投げつけると、無理矢理レッドは槍を払った。
「堕ちろぉ!」
柴崎の大声が響き…
「ブルー!」
「気にって!レッド!」
上から見ているブルーからすると少しよそ見をしている間にエナリシアは一気に駆け寄り、もう一撃を加える態勢を整える。
「ふざけるな!」
レッドの怒号と共に口から炎が浴びせられる。が気にした様子もなく…そのまま拳を振り抜く。その一撃は顔面をとらえた。フックが顔面に入り、部屋の隅まで吹き飛ばされた。
「熱い…痛い。」
「離しなさい!」
ブルー側も柴崎の肩をつかみ…柴崎もそのまま突き飛ばされる。
「堕ちろ!フリーズブレス!」
そう声を上げるが、ブルーは苦悶の表情を浮かべた。
「こっちは終わりました。」
柴崎が地上に降りると、苦悶の表情のままブルーも降りてきた。
「まさかこんな使い方をするとは。」
「これを予想する人はいないはずです。」
「こっちはもう動けないですね。終わりましょう。」
「何だと‼ブルー!どうしてだ!」
レッドは起き上がる。
「…こっちもこれでいい?」
「何だと?」
レッドが怒鳴った瞬間レッドの顔が変な方向にねじれた。
「黙る。もう終わってる。種明かしはしない。」
「んだと!」
エナリシアが分かりやすいように、掌の影に手を入れると、それをつまむ。
「いじじじじじじぁ!」
「…気が付かない、かっこ悪い。」
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