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第22章 勇者大下の冒険

第1046話 エナリシアの旅 結論

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「それはついてきます。大方まだレベルを上げないといけないでしょう、それに・・・。」
「それに…。」
「あの悪魔の所に戻されると、又作業みたいな事務が待っています。休暇として処理していただきたいです。」
『あの子守りの方が仕事楽。』 
 その言葉に井原は、つい噴き出すのを抑えた。
「そんなきついの?」
「そうですね…私の仕事の多くあ書類作業のほかにああいうごねるだけでえばる馬鹿を毎週50回は面接して…んであしらうのも仕事に入っているんです。なので…ストレスで。」
 その言葉に全員が頷いてしまった。
「その頃からずっと、気に入らいない奴を一度でいいからぶん殴ってみたいと思ったんです。ええ、そう思ったんです。」
『今はそうでもない、けど、気に入らない奴がリラシルト多い。と言ってる、分かる。』
「エナリシアさんの…単純な思いもわかるんです。だから一緒にいるのが気持ちいいんです。」
「うっわ、エナリシアちゃん、悪い顔してるー。」
「あ、顔に出てました?すいません。」
「どっちにしろ、私も嫌な上司や顧客の話は分かる。だから…やるならほどほどにな、フォローはするからな。」
「あ…はい。」
 理解ある上司は本当にありがたい。こうしてみると、私…上司に恵まれて無かったって事?
「でもミヨちゃんは…気にしないんですね?」
 それにあまりに平然とした顔をしていたので聞いてみた。
「分かってるからいいの。それにダンジョンモンスターって基本…マスターの一部を受け継いでるの。基礎知識とかのね。マスターはこうであるとか…ね。だから当然としか考えないわ。」
 そう言えばそうだった。だからこそ裏切りに代償があるって事だから…ん?なんでこれを思ったの?
「で、ダンジョンの…ん?そうか…ああ、そう言う事か…確かにそれも実験したい内に入っているが…まあいい。となると、半分計画の内か…」
 どうもこっそりワタさんがマスターに戻ったみたい。
「で、私は立っていればいいの?」
「一応コアが監視しながら…必要なら連絡をダミーコア経由で送ると言っている。」
 これは後で聞くと、ゴブリン村式ダンジョン管理法と呼ばれる方法で、最初の方でダンジョンを開いたゴブリン村は国家によるダンジョン独占やダンジョン内治安悪化など様々な…場所にされた。その為にダンジョン内警備兵制度、ギルドを使った”冒険者見回り班”に化けさせたモンスターの配置など、様々なダンジョン管理のノウハウを持っていた。その為に、モートリアとかの部隊をその見回りたいの少数で殲滅する必要が数回はあった。その為に進化していったのが…ゴブリン村らしい。本来のダンジョン運営はこのように国家と戦う方が主で、武力なしではやっていけない。その加減で外に置いていた見回りたいが…外にいる言い訳の為に作られたのがクラムブラッドらしい。その為、ダンジョン経営の基礎は…外で活動できる”実働部隊”の作成であると、初心者講習では言うらしい。
 で、その…違反を探すにはダミーコアを作ってダンジョン内を監視させるのが一番で、ダンジョン内犯罪を減らすことで、より良いDPが得られるらしい。なんか、飲食店かなって思うノウハウだ。結局人海戦術だが、見回りと化する事で、治安が上がればモンスターを倒すには忌避が人間に無いので、いいらしい。なお犯罪が流行るダンジョンは…どんどん収益が下がるそうで、特に初心者とか浅いフロア側の収益が目に見えて下がる。安いモンスターを置ける低階層は地味にいい利益になるので、ダンジョン通常経営の肝らしい…。
 そこの上にダンジョンからの採取品だと言い張り…ダンジョンで作った物とかを市場に流し、利益を得るのが副収入らしい。そして、第一層で人が刃生かして、DPの殺傷率の方が上がると、強い人間により良い旨味を与える”下層”を開いて、そっちに誘導して利率のいい弱いモンスターを保護するのが、強いモンスターの役割らしい。そして、その中で第一の僕は常にダンジョンに与えられた”最終防壁”の役割を持っている。これを越えられるとダンジョンマスターかコアしかない…その防衛が第一の僕の役割だ。話が脱線しまくった。ダンジョン経営ノウハウがあるというのも驚きである。
「で、しばらくはここでダンジョンボスとして、強さの調整などを頼む。」
「りょ!」
 この中でサブダンジョンマスターはダンジョンの設計はマスターに任せることが多く、まあ、多くはコピペでもDP払えれば作れるそうだが…スポナーのモンスターレベルなどを調整して難易度を…収益を保つように調整するのが…サブダンジョンマスターの仕事だ。また、スポナーから出すモンスターの位置も調整する。大抵は条件内ランダムだが。緩急をつける事で戦闘にメリハリを与えるのも仕事だ。只まあ、説明には…ウサギを放った後放置したらら増えすぎて、スポナーが無くても大量発生するモンスターもいるそうだ。ノリが害獣のそれである。
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