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第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)
第1001話 薔薇と白い月(2) ザマァ展開も本来は周囲の被害の方が大きい
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新年早々ですが、祝旋回突破。本編がもう1500話超えてますえ。本文が短い分刻ませてもらっています。これからもよろしくお願いします。
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その間私は王都にいないため、…農業と読書の日々だ。ついでに、この世界には大型の町が三つある、うち一つが大陸中央に川が流れる王都、一つは初代聖女の封印がある南の湖の町
そして東の海にある海岸の町だ。後は沿線に村があり、スローライフは適当な村にさえ行けば成り立つ。という仕組みになっている。
『というわけじゃ、ちっと、どうするか考えものじゃ。』
この数か月。どうも知らぬところで私と追放したザマァ展開が発生した。そしてこのザマァ展開、行っては悪いが誰も得しない。私に対してさえもだ。それが王都封鎖が発生したためだ。まず王都は暴徒鎮圧をクリメアパパが行い、それに伴い市民がゲーム最低限度を除いて全員撤退。又は死亡した。又物価の上昇で貴族にしても、田舎の一般人より食事がひもじくなったため子爵級以下の領地持ち貴族は全員王都から逃げ出した。そしてこれが起きた事で、王国の冒険者が枯渇。冒険者組合は必然と規模を縮小され、ポーションは高額のまま販売されることになった。というのも…ここに二つの思惑があるからだ。
一つはクリメアパパがクリメアによって王都が助かったという事実が欲しい為に王都ではポーションは普通以下の…そしてクリメア家以外のホーションの販売を禁止した。名目は品質安定のためだ。そしてもう一つは貴族の魔法信仰がいびつに発動した事だ。まず、この話を聞いた時にポーションの販売をここに迫ると私は思っていたが違った。王の命令は何をやっても正しいので、その判断を覆すことは王の権威失墜を意味する。当然私に頼るというのは子爵に完全敗北したことになる。その上聖女が世界を救うゲームの為何をやっても聖女が一番であり、聖女が使う”回復魔法”が正義となっていた。なので貴族や商人達にポーションという便利グッズは…ゲーム中絶対に見向きもされない”強制力”が働いている。なので、どんな判断をしようが王族及びクリメア達、ゲオルグたちはその座から降りられない。…という話を教授が愚痴でメールを使って知らせてくれた。宰相派がいくら抗議しても効果はなく、ポーションが無くて市民が暴動しようが王家達の考えは変わらなかった。逆に規制が厳しくなり、リリアたちは普通ポーションの販売も禁止された。
ただ、そのポーションも月に一本又は0本しか集まらないらしい。というのも…まず冒険者ギルドがシナリオで必須だから残っているメンバー以外、冒険者さえ0らしく、多くは海岸の町のギルドに…本部機能ごと移転した。そして市民の多く…私やプレイヤー以外薬草採取は”採取ポイント”で取ったもの以外認定されない。なので…冒険者が採取に向かわないと薬草は手に入らない。しかも、500GPのポーションの為に薬草は…当然クリメアも薬草がその辺の草だと分かっているので、激安で買い取る…以外言えなかったらしい。そうなると、儲けにならない草は誰も取らない。から薬草は市場から消滅した。その為…アンジェがクリメアにダンジョンに行くついでに取りに行く薬草以外手に入れる手段がなくなった。なおクリ目絵がいくら指示しても、公爵家の人間は薬草採取をさぼる。公爵家の使用人の仕事ではないと断るらしい。これはダンジョンマスター側でも一緒でだれも薬草採取をしようとしないのだ。これはゲームの仕様だと思われる。すべてがかみ合い破滅的方向に向かってしまい。市民は脱出した薬師などが村で作るポーションを買い、それを・・極秘裏に市場に流し、すぐに消費した。その為、王都は死の町となったのだ。ここで問題がリリアだ。学校に通う必要があるはずだった。が先ほどの規制策でポーションが自分で使う以外は販売できず。雑貨店の売り上げが激減した。
『撤退しろと言いたいが、どっちでもいいが、王家も宰相も、将軍も、全員腐ってると思うがな。本当に結界を張って守る価値はあるのか?』
『儂もそれを考えておった。シナリオに保護されておるとはいえ、これではクズの所業じゃ。最近では他の授業に行くたびに命の危険迄あるからのぉ。机が目の前で爆破されたり、道路を歩いていると、投獄されておったりじゃ、嫌がらせなどではないわ!これは!』
流石に、道を歩いていて投獄される乙女ゲーなんて聞いたことないぞ。』
『その傍らで、アンジェは順調に王子とのスチルを回収しておる。が、流石に…あれは浮かないからのぉ。』
ドランから送られたスクショは…アンジェと王子がデートで店を回るシーンなのだが…その周囲が焼け野原になっていて誰も住んでいない廃墟にもなっていた。…なんだ?この呪われたスクショは?
『ここまで来ると、徳永がかわいそうなのじゃ。スチルの拡散より…恨みの声の方がSNSにあふれておって。しかも後で発覚したんじゃが、プレイヤーの7割が死におったらしい。暴徒鎮圧で。』
攻撃してもシナリオ上死なないNPCが来て暴れるのだ、攻撃は全部弾かれたらしい。最悪の方向にゲームの制限が働いたのだ。
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その間私は王都にいないため、…農業と読書の日々だ。ついでに、この世界には大型の町が三つある、うち一つが大陸中央に川が流れる王都、一つは初代聖女の封印がある南の湖の町
そして東の海にある海岸の町だ。後は沿線に村があり、スローライフは適当な村にさえ行けば成り立つ。という仕組みになっている。
『というわけじゃ、ちっと、どうするか考えものじゃ。』
この数か月。どうも知らぬところで私と追放したザマァ展開が発生した。そしてこのザマァ展開、行っては悪いが誰も得しない。私に対してさえもだ。それが王都封鎖が発生したためだ。まず王都は暴徒鎮圧をクリメアパパが行い、それに伴い市民がゲーム最低限度を除いて全員撤退。又は死亡した。又物価の上昇で貴族にしても、田舎の一般人より食事がひもじくなったため子爵級以下の領地持ち貴族は全員王都から逃げ出した。そしてこれが起きた事で、王国の冒険者が枯渇。冒険者組合は必然と規模を縮小され、ポーションは高額のまま販売されることになった。というのも…ここに二つの思惑があるからだ。
一つはクリメアパパがクリメアによって王都が助かったという事実が欲しい為に王都ではポーションは普通以下の…そしてクリメア家以外のホーションの販売を禁止した。名目は品質安定のためだ。そしてもう一つは貴族の魔法信仰がいびつに発動した事だ。まず、この話を聞いた時にポーションの販売をここに迫ると私は思っていたが違った。王の命令は何をやっても正しいので、その判断を覆すことは王の権威失墜を意味する。当然私に頼るというのは子爵に完全敗北したことになる。その上聖女が世界を救うゲームの為何をやっても聖女が一番であり、聖女が使う”回復魔法”が正義となっていた。なので貴族や商人達にポーションという便利グッズは…ゲーム中絶対に見向きもされない”強制力”が働いている。なので、どんな判断をしようが王族及びクリメア達、ゲオルグたちはその座から降りられない。…という話を教授が愚痴でメールを使って知らせてくれた。宰相派がいくら抗議しても効果はなく、ポーションが無くて市民が暴動しようが王家達の考えは変わらなかった。逆に規制が厳しくなり、リリアたちは普通ポーションの販売も禁止された。
ただ、そのポーションも月に一本又は0本しか集まらないらしい。というのも…まず冒険者ギルドがシナリオで必須だから残っているメンバー以外、冒険者さえ0らしく、多くは海岸の町のギルドに…本部機能ごと移転した。そして市民の多く…私やプレイヤー以外薬草採取は”採取ポイント”で取ったもの以外認定されない。なので…冒険者が採取に向かわないと薬草は手に入らない。しかも、500GPのポーションの為に薬草は…当然クリメアも薬草がその辺の草だと分かっているので、激安で買い取る…以外言えなかったらしい。そうなると、儲けにならない草は誰も取らない。から薬草は市場から消滅した。その為…アンジェがクリメアにダンジョンに行くついでに取りに行く薬草以外手に入れる手段がなくなった。なおクリ目絵がいくら指示しても、公爵家の人間は薬草採取をさぼる。公爵家の使用人の仕事ではないと断るらしい。これはダンジョンマスター側でも一緒でだれも薬草採取をしようとしないのだ。これはゲームの仕様だと思われる。すべてがかみ合い破滅的方向に向かってしまい。市民は脱出した薬師などが村で作るポーションを買い、それを・・極秘裏に市場に流し、すぐに消費した。その為、王都は死の町となったのだ。ここで問題がリリアだ。学校に通う必要があるはずだった。が先ほどの規制策でポーションが自分で使う以外は販売できず。雑貨店の売り上げが激減した。
『撤退しろと言いたいが、どっちでもいいが、王家も宰相も、将軍も、全員腐ってると思うがな。本当に結界を張って守る価値はあるのか?』
『儂もそれを考えておった。シナリオに保護されておるとはいえ、これではクズの所業じゃ。最近では他の授業に行くたびに命の危険迄あるからのぉ。机が目の前で爆破されたり、道路を歩いていると、投獄されておったりじゃ、嫌がらせなどではないわ!これは!』
流石に、道を歩いていて投獄される乙女ゲーなんて聞いたことないぞ。』
『その傍らで、アンジェは順調に王子とのスチルを回収しておる。が、流石に…あれは浮かないからのぉ。』
ドランから送られたスクショは…アンジェと王子がデートで店を回るシーンなのだが…その周囲が焼け野原になっていて誰も住んでいない廃墟にもなっていた。…なんだ?この呪われたスクショは?
『ここまで来ると、徳永がかわいそうなのじゃ。スチルの拡散より…恨みの声の方がSNSにあふれておって。しかも後で発覚したんじゃが、プレイヤーの7割が死におったらしい。暴徒鎮圧で。』
攻撃してもシナリオ上死なないNPCが来て暴れるのだ、攻撃は全部弾かれたらしい。最悪の方向にゲームの制限が働いたのだ。
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