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第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)

第998話 薔薇と白い月(2) お前さえいれば何もいらない、世界さえも

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 新年あけましておめでとうございます。今年もお願いします。

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 私が授業が終わり、次の日、…勅命を持った死者が来て、錬金貴族の地位を剥奪され…ポーションの制作を禁止された。そしてに子爵地位を格下げされ…しかも学校での先生の地位も剥奪された。
「はい?」
「お前が質の悪いポーションを作り、王家を失望させたのは事実だ。ただ、王はお前に今までの貢献を鑑み…男爵に格下げを決定し。この家を没収する事に決まった。今からすぐ出て行け。」
 …感じの悪い使者だが…まあ、やることもない。まあいい。ここでやることはない。
「分かった。家族全出るぞ。」
 兵士に囲まれた私達は着の身着のままで追い出された。それはメイドたちも、家族もだった。
「どうするかのぉ・・・。」
「メイドたちはリリアを中心に頼む。私達はフェルミィだけ連れて…村にいる。頼んだぞ。」
「は、はい!」
 シオリたちを含め、私とミラージェ以外…全員リリアの家に行かせた。こうして、井原は、王都を去った。ある意味シナリオ通り、主人公3名をクリアさせた段階でもう彼の地位はないようなものだった。

「はぁ!?なんで!」
「お前のような優秀な錬金術師がいればあんなくそ貴族いらん。だから男爵に降下させた。クリメアのポーションは優秀だったからな。」
 ストーンフフォールド公爵はクリメアにいきなり総ニコニコ話してきた。
「え?ポーションは誰が作りますの?」
「そんなものいらん。回復魔法があればいい。それか公爵令嬢手製のポーションさえあれば何もいらん。」
 その言葉に唖然としてしまった。いや、待ってなんで井原がそんな目に合うの!?いや、ポーションでさえ彼の言うとおり作っただけなのに、なんで排他論になるの!?
「え?何言ってますの!?」
「クリメアが優秀なのは事実だ。だからクリメアさえいれば何もいらない。クリメア、愛してるよ。」
「お父様、庶民はどうしますの」
「お前は優しいな。」
「いや、だから!」
「気にしなくていい。私の仕事だよ。」
 流石にクリメアでも青ざめてきた。これ、ザマァとかされかねない。いや、市民がクーデター起こしかねないんだけど。
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