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第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)

第980話 薔薇と白い月(2) スキルに派生があるから

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 その日の夜からドランは…魔法の練習を開始していた。が私はが逆のことを思った。それは常識と非常識という言葉だ。これ、実は職人に聞かされて、悩みだった内容だ。
”常識があれば確かに簡単になるが、それは甘えを生み、そしてそれは常識外への発想を消す。だから常識は欲しいが頼ってはいけない”
 だから私が物事を考える時はできるだけ、情報のインプットは最低限度にしている、そして、もう一つ、これ…もしかして、慣れ過ぎると使える魔法に色々制限が生まれるのでは?
「そう言えばリューネさん。…あんたはモンスターのスキルについて知ってるか?」
「どういう事?」
「さっきの話を聞いていて思ったんだが…モンスターのスキルと同じ考え方じゃないか?モンスターのスキルの魔法関連は一つの魔法の特化なんだよな。」
「だよね。」
「確かに・・・。」
「で、10レレベルになると、魔法に消化するんだが…どうもスキルによってレベルアップもいろいろあるのが分かる。」
「どういう事?」
「どうもスキルによってレベル上限がない物、レベル上限がある物、スキルが進化するものがある。」
「そうなの?」
「…知らん。」
「そうなのか?」
 意外とモンスターについて知らんダンマスも困るぞ、そう言えばモンスターの研究をしてる専門家がいないのか?
「説明するぞ、大体格闘系は全て 術ー技ー王の順番で強化される。がこのスキルは私が知る限り…大体練習していれば術から技までは進化する。」
「へぇ…。」
「で、モンスターの例えば”水鉄砲”は進化すると、毒液とか使えるようになるが…10になると水魔法に進化する。」
「「え!?」」
 なんか、魔王軍のダンマス勢が驚いている。
「それはそうじゃが、むしろ、その毒液の方は聴いたことないのじゃ。」
「あ、それはほら、竜魔法の属性ブレスよ。」
 なんか意外な方向から援護射撃入ってきた。
「うぬ?ブレスの属性は、火だけじゃないのかのぉ?」
「その辺と一緒かなって思ったんだ。」
 そこはむしろ知らないんだが…。
「まあ、説明すると、魔法は全部検証してるのよ。その中であったのが、属性息の事よ。毒息は物質を指定して混ぜる効果で、属性はもっと違うのよ。」
「例えば、火以外には何があるのかのぉ…。」
「麻痺、毒、チョコもあったわね。ただマグマとか、比重が重い物を指定すると、その分ブレスの前のチャージが大きくしないといけないけど、どうも…魔法のいくつかにはMAGの値があるだけ変化するのよ。だけど、どうもMAGが攻撃力の代わりになるのよ。」
「それ全然わかりにくいのじゃ。」
「その分MP回復とか、何かにいろいろあるけどね。ただ、値についてとか全然わからないのよ。」
「ステータスの謎か…柳田の書に書いてあったな。」
「あれも謎が多いの、改正案の提言も出してるのよ。」
 ついでに陳情という形で、10レベルになると、一か月に一回提言を出せる。場合によっては解決するが、大抵は仕様です、と言われて終わる、ただし提言は後でいきなり全部叶うパターンもある、たしかにステータス表記は全然わからん。
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