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第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)

第971話 薔薇と白い月(2) 間が悪いとイベントが変にすっ飛ぶ

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「あんたが…リリア?」
「そうじゃが?ここでは効果がないが…あえて…改めて、儂がリリアじゃが…御愁傷様じゃの。」
「いや!それは!」
「まあ…突然で悪いな、そこに座ってくれ。あんたも重鎮だ。薬草を乾燥させた薬草茶でいいな?」
 反論を待たずコップに、お茶を入れた茶を三つ用意する。最近うちの領地で”茶ブーム”が起きており、何でも乾燥して砕いて、湯を通して、味付けをする…そう言う茶ブームだ。香草も茶になり…どうもアロエティーに近い何かとかできている。ただ、一番はドランお気に入り”昆布茶”とか、後はリンゴティー。なんてものもある、今回のは違う、
「…何じゃこれ?』
「甘いんだけどこれ?何?」
「ほら、薬草を乾燥させて茶にして売ろうかと思ってな、提案予定だっただ。」
「茶…薬草?」
「ふむ、お主やはり、」
「というかあんた何者?普通の人間ではないよね。」
「その意見は、ある意味正しいな、私はマリモッサー子爵だ。この村で、村長をしている、」
 どうもこっちの顔は知らないらしい…というか殆どミラージェが担当していたな、外見は。という・・
「…井原・・・あんた。」
「そうだな。久しぶりだな。と言っても最近ではあるか。」
「うーんいいわ。でこれはどういう事?」
「バグだな。」
「「へ!?」」
「私は最低でもあの時は半年に一度の授業の人数を聞きに王都にいた。リリアは知らんが私は王都にいたはずだ。そして、イベントがそのリリアで起きたはずだ、そしてその時の場所の位置にうつされたんだ。」
「あんたも被害者ってわけね…でも甘いわねこれ。」
 気が付いていないようだな…でもそうでもないか…大方このリューネも慧眼を持っている、ドランだけの特権ではないようだが…流石、魔王軍幹部。
「甘すぎるくらい甘いわね。これ。」
そう言いながらもちびちび飲んでいる。
「こっちで甘味料として出す予定だったんだ。家は代々薬草を作ってそれを売るしかできないからな。そこで、薬草ならいいんだろって事で、薬草を甘くしたんだ。で、そのお茶。」
「あんた、さらっとしてるわね…でもまあ、本当に甘いわね、ここ半年甘いものあるにはあるんだけど、こう、甘いお茶は初めてで。」
「そうじゃな、儂もじゃ。」
「結構、インドのチャイや、中東みたいに甘みを中和するための苦みとしてお茶は甘いものという場所は多いんだ。甘いと頭に糖分を回せる即効性の栄養になるんだ。だから…。」
 いや、リューネさん、ジト目で見るな、こっちを。
「しゃべりが長いおっさんは嫌われるのじゃ。」
「…じゃなくて、そう言うの良く知ってるわね。」
「…昔な、豪邸を建てる時に聞いたんだ。そこには喫茶室があったんだが、そこが床に絨毯とソファーで変な部屋だったからな。・・そしたら、中東風の茶やタバコ、後はお香を楽しむ場所だと聞かされてな。そこでチャイを飲んだんだ。」
「さて、少し、色々聞かせてもらいましょう。私も忙しいんだけど、学校に帰りたいからね。」
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