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第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)

第944話 薔薇と白い月(2) 目指せ グラウンドゼロ

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 説明によると、どうも錬金少女として有名になってしまったリリアが…薬草を採取している話をイキールに聞かれたところ、イベントが発動し、強制的にここに来て…”採取場:郊外の森”
の登録をするという場所らしい…ここ採取場なのか。
「だから、採取して稼ぐつもりなのじゃ、引いてしもうた限りはのぉ。」
「ふむ…ならすまんな、これができるから、それに薬草は…並みの雑草より生命力あるから。一日とは言わんが一週間で生え直す程度に強いんだ。それがこの辺の農被害になっているんだ。」
 今はイキールが何故か宿題と言い部屋に籠っているので、ミヨちゃんをそっちに付けて私とドランと自室で会議だ。
「確かに設定どおりじゃが、実際は迷惑という訳かのぉ。」
「それに採取場の話は聞いたことがないからな。」
「ダンジョンは連中とはち合うからのぉ、なら錬金ルートを通りレベリングと大釜の解析・・・。」
「ああ、それは終わった。レベリングだけでいいぞ。」
「お主、嫌われておらんかの?ちょっとえぐいのじゃ。」
「仕方なかろう、本当ならゆっくり本を読む3年間の予定だ。」
 ゴンゴンゴン。
 玄関のドアノッカーが鳴る、オウルに目配せするとオウルが走って玄関に向かう。
「まあわしもその予定じゃ。イベントも触れずに…街中でイベント干渉だけを行う予定じゃ。」
「授業も簡略化する予定だ。ちょっとイラつくことがあってな。」
「すいませんがのぉ、マスター。厄介な御仁が…。」
 オウルがこの言い方で来るのは珍しい。どういう事だ?
「公爵令息とその従者の方が来ましてのぉ…。お忍びで急ぎだと。」
「…ここに通せ。ドラン、覚悟しろよ。」
「分かったのじゃ。」
 オウルが走って下に行き、緊張して待っていると、ゲオルグ…いや教授とネルさんがいた。
「久しいな、今回は…リリア、いやドラン場。お初にお目にかかる。」
「これは丁寧にのぉ。」
 ドランもあわてて礼をする。
「何のようだ。」
「本当はリリアを探しに来て、確認次第で…ある依頼をするためだ。」
「どういう事だ?」
「君たちがコンビなら容易い、・・・そうだな…私はあるシナリオの確認をしたい。その為に君たちに協力願いたい。」
何のことだ?
「何を調べるんじゃ?」
「薔薇と白い月の4と5には実は5年経った後にあるシナリオが発見された。それがハーレム後の2週目にしか出ないシナリオ…通称”グラウンドゼロ”と呼ばれるシナリオだ。これは攻略とかそういうやり込半でしか見ないシナリオだ。がこれが、ずっとリメイクの1と2にもあると言われている、その検証を行いたい。」
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