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第20章 それは柴崎エナリシア

第910話 コラージュ出来るからって現物だとなんか違う

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 次の日にはどうにか予算含め通し、ついでにワタとも面会、新能力”変形”について説明した。ただ鳥海はある欠点を見抜いていた。それが
「それってもしかして、情報を相当奪わないと。変身できる相手を得られないのでは?そしてデータの取得方法が全くスライム側に無いだわさ。」
「確かにそうある。実際変形で生きるのは首の誰かだけである。」
「これだわさ。」
 置いたのは水晶…変化水晶。それは変身の対象を選ぶ際に5つのスロットを消費して行う。このデータの生成にはかなり時間がかかる。しかも成長激しい子供の場合はその一年ごとに半年観察。そうでないなら、6か月から7か月の観察が欲しい。そうでないなら死体が欲しい。そのレベルまで観察が必要である代わりに、変身の精度はほぼ完ぺき、記憶の補佐システムまであり、本人と見破られることがない。測量などあらゆる特性を持ち込んでそれで7か月だ。但し外見だけなら20秒もあれば完成する。その変化結晶はもう一つの作り方がDP生産法だ。モンスターに限りだが、他のモンスターや動物に変身できる、これモアレ
がやってみて実際変身できないのは買確認した。人間側としてある男性貴族には変身できたらしい。その検証実験でわかってはいる。
「これを体内に取り込むだわさ。」
「これは?」
「これはアチシの変化水晶だわさ。データは外見だけにしておいただわさ。」
「ふむ、貰うである。」
 ワタが受け取ると…外見がいきなり…神は逆立っていないものの、鳥海の姿そのものだ。…ん?私もできるようになっているな。
「それで試して欲しいだわさ。顔だけ、フェルミィになって欲しいだわさ。」
「どういう事だ?」
「変形の真髄はこの”部分変形”が容易なな点だわさ。分離しても、その変形から、体のパーツから目玉とか一式作れるなら、スパイとしてこれほど強いモンスターは珍しいだわさ。」
 確かに分離の欠点の一つが、体のパーツの数は誤魔化せないという言葉がある、本隊の目と分体の目を合わせた一部までしか配置できず、又視覚は混乱する為アニメとかである、目を切り離してスパイ活動と化する為には相当な訓練と、後は自分の根元は他人で保護しないと不味い。そう言う欠点があり、首の切り離し以外使ってこなかった。使いにくいからだ。なお、一発芸になる可能性が高い。ついでに建築とか忙しくて、そんな時間はない。
「確かに、」
「これでいいであるか?」
 …すっごいコラ感あるフェルミィの姿と、トランジスタボディの美女の体である、
「出来るようだわさ。ある程度、その体にはモンスター的習熟が欲しいだわさ。練習しておいてほしいだわさ。」
「じゃあ。」
「この子は鉢合わせさせたくないだわさ。今は根元に置いておくだわさ。」
「そう言えば、あんたも練習したのか身体のとか。」
「1.2時間はしているだわさ。戻った後もリハビリでやるつもりだわさ。」
 鳥海はフェニックスというモンスターで、霊体持ちだ。動物系でレアな霊体持ちで、憑依が可能で再生力が高いため、本人が憑依すればどんな病気でも直せる。しかも炎のレベルが高く、
「最近霊体がバージョンアップして”炎霊体”になっただわさ。火の魔法と竜の魔法が融合したから。条件があるかもしれないだわさ。

炎霊体LV4 (神業系) 炎の精霊の体で熱量を持つ霊体。驚異の再生能力を持ち、熱を食う事ができる。 必要DP(なし)

 これはスキルの火魔法、竜魔法、再生、霊体。再構成を取り込んで出来ているそうだ。攻撃されても何にも感じなくなり、チャージを繰り返し熱量を体に貯えれるようになったらしい。水の攻撃などや温度の攻撃を行ったが。魔法の冷却などで温度の反転が可能で、何とでもなるという。但し、練習はするが肉体は人間で保持するそうだ。
「これを続けていると、大方人間性が消えるだわさ。」
「それのどこが悪いであるか?」
「政治には、アチシのポリシーがあるだわさ、その中に”人間の政は人間の手で”という事があるだわさ。アチシ達の…あんたがこの世界の住人かわからないけど、その世界においていくらでも…世界は統一の危機があっただわさ。けどその多くは地元の小さい反乱を前に敗れ去っただわさ。それは政治が人間に即した…そこに住むものに即した法律をしない限りその法は従えない物になるだわさ。だからこそ人間が法を定めるというプロセスが欲しいだわさ。アチシが精霊になり…感情への理解を失った時…アチシは政治から離れ…消え去ることを望むだわさ。人間であることにアチシは誇りがあるだわさ。」
「…ふむ、見直すべきですか?いえ、それなら…」
 エナリシアの言葉が気に泊まる…何かあるんだろうか、彼女たちには。
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