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第19章 VS飛鳥
第819話 いくら部下でも仕事が終われば関係はない。
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一応私の仕事は…どうにか、形となり後はシルキー工作部隊と、シルキー工事主任たちだけで何とかなるまでに…ようやく仕事が終わる事、それはこの南リゾートホテルでの三日目の事だった。私は休みたいのだが…。鳥海達はこっちの視察の後、ビーチに戻った。一般招待客に混ざり、ドラン達を連れて各箇所の見回りをしていた。鳥海が言うにはこういう視察は”相手の国の動きの根本”に関わるという、当然の判断も王権がある国だと王様の思考次第では揺らぐ場合がある、だからこそ各国のパーティと呼ばれる物は必ず参加させる、政治家秘書なので、それは地方の”後援者団体”や、会社社長に関係する事、特に敵対していないならできるだけだ。当然コネを作ることもある、だがその実彼女が行うのは”人間観察”だ。そこから相手の手を読み、接待の方法や、署名活動が可能かどうか。提案して受け入れてくれる地元企業はあるか…。など、様々だ。それもすべて交渉次第で歪む。文字通り歪む。交渉のそれが妙だという、相手に説得を行いその次第では黒も白となる。その為には相手の観察が必須だ。但しその武器”きりふだ”を鳥海は切った事がない。使うほどの事態に出会ったことがないからだ。でも武器として抱えている、というよりも切るほどの大事になれば、それはもう、政治家の手に負える内容ではないからだ。基本官僚にぶん投げて様子を見たほうが”官僚の性格上最も良い”。この事が生きてきたのは彼女が言うには政治に身を置く大臣時代のほうが多いという、というわけで鳥海さんはビーチで日光浴のふりをした…人間観察を行っている、私はそんな暇はない。
「では、君はこっちに残ると。」
「いえ、まずはダンジョンとか言ってみて…こっちの冒険者を見てからです。」
そう、今私たちはリゾートホテルにはおらず、人が撤退したこの工事現場村で200人のシルキーメイドとの仕分け。というのもダンジョン的に相良が言うには500人の
シルキー部隊の多くはギルドの開いたゲートにより、帰ることになっている、というのも…緊急で200名のシルキーたちが乗船することになったが今回の客は全体合わせて
120名ほど。それに対してシルキーが500では接待にしても過剰だというのだ。納得してしまった。
「そうなると…明日に一括でいいか。又帰還時の日程に合わない場合は放置することになるが本当にいいのか?」
そして思い出して欲しい、500名のシルキーたちはスポナー製であり、自由意志を持つ職人たちでもある、しかも、この船で雇用期間が終わる、その中でも必須である15名のシルキーはもうこっちに来てもらう契約はしてある、それらは当然船員の200名のシルキーメイドたちの内部にいる、が、その他の300人に対しては強制できない。これは…もうほとんど契約済みだが…20体のラクシャーサ村でも一緒で、基本支配に任せず面接の上でやりたいことがある場合は尊重している、そしてこの状態でないと”材料化”もできない。なので、こうして300体のシルキーたちと進路相談する羽目になった。但し全員やっていては時間がなくなるので、
「私たちはとしては君たちに配慮するつもりでいるが、流石にな…。」
「それは分かっています」
残留する意思がある場合は鳥海のゲートで帰還してもらい、そうでない25体のシルキーたちを私とフェルミィで細かく面接中だ。うち17体が冒険者やリンシュメルト騎士団の従者として生きたい旨を示していた。どうも接しているうちに気に入ったとかだそうだ。当然それを否定する気にはならない。こういう細かい配慮はダンジョン全体での士気にかかわる、後の7名はザガートンで暮らしたいとの事。冒険者でもいいが…どうも、人にもまれ、建築に行きたいとの事。弟子を送り出す気分だ。そして最後の一人はこうして面接している、どうも実力不足を感じ、修行してから…ダンジョンで従事したいとの事。こういうのが資質というのだろうか…。
「なら止めはしない。この後に送迎する。」
「ありがとうございます、」
「でもなんで、冒険者とかになって・・・ロマンスに行きたい同量もいるのだろう?」
「恥ずかしいのですが…それとも違います、皆さんを見て私はまだ皆様に使えるだけの実力がない友と見ています。まだ修業が必要だと、そしてレベリングで強くなれることも。
そこでこのゴーレムちゃんと一緒にどこまでやれるか…自分を試してみたいんです、」
なんか自己啓発本でも読んだかという内容だが。これはまだいい兆候ではないだろうか、騙されていないならだ。
「分かった。」
ただ思い出したのは、このシルキー達、接していてゲームではないリアルな部分が多い、性格が違えば考えも違う、冒険者として、主を探すシルキー達にはジャン達イーハ商会の伝手を。リンシュメルト騎士団へのあっせんには南に話を通すつもりだ。
「では、君はこっちに残ると。」
「いえ、まずはダンジョンとか言ってみて…こっちの冒険者を見てからです。」
そう、今私たちはリゾートホテルにはおらず、人が撤退したこの工事現場村で200人のシルキーメイドとの仕分け。というのもダンジョン的に相良が言うには500人の
シルキー部隊の多くはギルドの開いたゲートにより、帰ることになっている、というのも…緊急で200名のシルキーたちが乗船することになったが今回の客は全体合わせて
120名ほど。それに対してシルキーが500では接待にしても過剰だというのだ。納得してしまった。
「そうなると…明日に一括でいいか。又帰還時の日程に合わない場合は放置することになるが本当にいいのか?」
そして思い出して欲しい、500名のシルキーたちはスポナー製であり、自由意志を持つ職人たちでもある、しかも、この船で雇用期間が終わる、その中でも必須である15名のシルキーはもうこっちに来てもらう契約はしてある、それらは当然船員の200名のシルキーメイドたちの内部にいる、が、その他の300人に対しては強制できない。これは…もうほとんど契約済みだが…20体のラクシャーサ村でも一緒で、基本支配に任せず面接の上でやりたいことがある場合は尊重している、そしてこの状態でないと”材料化”もできない。なので、こうして300体のシルキーたちと進路相談する羽目になった。但し全員やっていては時間がなくなるので、
「私たちはとしては君たちに配慮するつもりでいるが、流石にな…。」
「それは分かっています」
残留する意思がある場合は鳥海のゲートで帰還してもらい、そうでない25体のシルキーたちを私とフェルミィで細かく面接中だ。うち17体が冒険者やリンシュメルト騎士団の従者として生きたい旨を示していた。どうも接しているうちに気に入ったとかだそうだ。当然それを否定する気にはならない。こういう細かい配慮はダンジョン全体での士気にかかわる、後の7名はザガートンで暮らしたいとの事。冒険者でもいいが…どうも、人にもまれ、建築に行きたいとの事。弟子を送り出す気分だ。そして最後の一人はこうして面接している、どうも実力不足を感じ、修行してから…ダンジョンで従事したいとの事。こういうのが資質というのだろうか…。
「なら止めはしない。この後に送迎する。」
「ありがとうございます、」
「でもなんで、冒険者とかになって・・・ロマンスに行きたい同量もいるのだろう?」
「恥ずかしいのですが…それとも違います、皆さんを見て私はまだ皆様に使えるだけの実力がない友と見ています。まだ修業が必要だと、そしてレベリングで強くなれることも。
そこでこのゴーレムちゃんと一緒にどこまでやれるか…自分を試してみたいんです、」
なんか自己啓発本でも読んだかという内容だが。これはまだいい兆候ではないだろうか、騙されていないならだ。
「分かった。」
ただ思い出したのは、このシルキー達、接していてゲームではないリアルな部分が多い、性格が違えば考えも違う、冒険者として、主を探すシルキー達にはジャン達イーハ商会の伝手を。リンシュメルト騎士団へのあっせんには南に話を通すつもりだ。
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